悪人の描き方が若干ステレオタイプで、お粗末なので、これをシリアスな作品でとらえると、高い評価は出せない。
だが、ちょっと読み方を変えてみると、さすがは三浦しをん、という感じになる。
三浦しをんは自身が公言する「腐女子」。
その同人的な思想を取り入れてある。
輔の信之への歪んだ愛はまさに腐女子の本領発揮といえる。
しかも男がきちんと腐女子にウケるような外見を備えている。
これこそが三浦しをんの真骨頂。
シリアスな中にもオタク思想あり。
この読み方ができるからこそ、この作品は評価されるべき作品になったといえるだろう。
光 (2008/11/26) 三浦 しをん 商品詳細を見る |
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