とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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誰がために鐘を鳴らす 山本幸久

廃校になることが決まっている高校の最後の卒業生になる主人公が学校に眠っていたハンドベルを発見し、ひょんなことからハンドベル部結成する話。「店長がいっぱい」の話と少し混ざっている部分があるが、まあこれは許容範囲だろう。ところでちょっと気になったのは、作中では大した事件でもなさそうに描かれているが、あれは完全に強盗傷害ではないのだろうか?だとすると東京なんか行けるはずがないと思うのだが、そのあたりはどうなのだろう?もちろん話の本筋としてはその人物の罪の度合いなどあまり関係のないことなのではあるが。

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アンマーとぼくら

変な父親を持った主人公が「おかあさん」と旅行しながら、過去の思い出を回想する話で、まあ有川浩らしいそのテーマへの大げさすぎるほどの礼賛があります。今回は沖縄が舞台なので、とにかく沖縄の素晴らしさが描かれている、という形になっています。有川浩の作品なので、読む側としてもその辺は心得ているでしょうし、有川浩の描く主人公の男といえば、だいたいこんなものという想像がつくのではないでしょうか。そういう意味では有川浩ファンにはわりとお約束で楽しめる作品ではないでしょうか。

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総理にされた男 中山七里

首相のそっくりさんをネタにしていた俳優が、本当に総理の身代わりをやらされる話。設定はむちゃくちゃだが、意外と説得力がある。終盤で少し「月光のスティグマ」のネタが入っているが、まあそれくらいはご愛敬だろう。中山七里の思想には共感できない部分もあるが、まあそういう政治信念は気にせずエンタテインメントとして楽しむ作品だろう。

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快楽 青山七恵

二組の夫婦が一緒にイタリアを旅行する話。というかストーリーを追いかける話ではないので、私とは相性が悪い作品だった。4人ともなんか理解不能な気持ち悪い人にしか思えず、最後の解説を読んでも今一つこの作品が素晴らしいとは思えなかった。倫理的におかしい行動に快感を覚える人がいるのはいいとして、それにしてもなんかなあと思う作品である。

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ミドリのミ 吉川トリコ

わりと特殊な人間関係を描いた連作短編集。小学生の描き方が少々ステレオタイプなのが気になるが、設定が特殊なのである程度は仕方ないのかもしれない。

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アンバランス 加藤千恵

夫の不倫相手が訪ねてくるという衝撃的なところから、夫婦関係について考えさせられる妻を主人公にした作品。夫婦関係のもろさと不倫の衝撃というものの描き方がなかなか面白い。
まあ終わり方が若干微妙だが、こういうのが好きだという人もいるだろう。

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感情8号線 畑野智美

環状8号線沿いの町に住む人々を描いた連作短編集。町の描き方が適当な気がして、ただその地名を使いたかっただけなんじゃないかという気がする。別にそこである必要ないよね、とちょっと思ってしまった。とはいえ、話としてはなかなか面白いものもあったので、そんなに悪い作品ではない。

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staph 道尾秀介

中学生の甥と暮らすバツイチ女性を主人公として、家族の在り方について描いた作品。道尾秀介は以前、人間を描くためにミステリーという形をとるというようなことを言っていたが、まさにそれが当てはまるといえるだろう。若干ご都合主義的なところはあるが、十分に楽しめる作品である。

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聖母 秋吉理香子

猟奇的な事件を追う刑事と犯人とを描いた作品なのだが…何やら叙述トリックを使おうとしすぎた結果、伏線がこんがらがってしまったような印象。結局、同一人物として持っていこうとして失敗したのか、それとも最初から別の人にするつもりだったのかよくわからない状況になっていたりと、まとめ方が妙に雑な感じがする。途中まで話としてはそれなりに面白かったのでもう少し最後のほうの処理がきれいに決まればよかったのにと思う作品である。

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手のひらの幻獣 三崎亜記

それまで「動物園」や「図書館」などの短篇にたびたび登場していた動物の幻を見せる柚月を主人公にした話。まあなんというか個人的には終わり方があまり好きではない。正直、大掛かりな話にしすぎてしまったような気がしないでもない。

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アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の本を久しぶりに読んだ。そしてかなり久しぶりに面白いと思った。伊坂幸太郎らしい何やらよくわからないつながりが登場人物同士にあって、連作短編集のような感じになっているのだが、それがうまく作用していて、ここ最近の作品に多かった無理やりな感じがなかった。そういう意味では久々にいい作品だったといえるかもしれない。

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幕が上がる 平田オリザ

高校演劇にかける青春をテーマにした作品。一般的なスポーツものは在学中に全国大会がやってくるのだが、演劇の場合、3年生で予選を突破しても全国大会は翌年なので出られないという特殊性があり、その複雑な状況の描き方が面白い。また高校生視点での「高校生らしいって何?」という疑問の描き方もいい。そして何よりこの高校生たちのみずみずしさに引き込まれる。高校時代に戻りたいとは思わないけれど、それでもふと高校生だったころを懐かしく思う、そんな作品である。

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スティグマータ 近藤史恵

サクリファイスのシリーズ第5弾。前作「キアズマ」が完全に独立した話だったので、その続きになるのかと思いきや白石誓を主人公とした例の話に戻ってしまった。話としては決して悪くないのだが、スポーツ小説としてもミステリーとしても若干消化不良の部分が残った。そろそろこのシリーズはやめたほうがいいんじゃないかなと余計なことを考えてしまった。

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希望荘 宮部みゆき

杉村シリーズの第4弾。それまでの3作が長編だったのに対し、今回は短編集である。まあ1つの話が100ページほどあるので、短篇というには少し長いかもしれないが。
このシリーズは相変わらず完成度が高い。どの話も一筋縄ではいかないのだが、無理やり展開させたのではなく、ちゃんと説得力のある形に仕上がっている。

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小説王 早見和真

小学校の同級生が小説を書いたことに刺激され、編集者になる男と、若くしてデビューしたが、その後作家としてはなかなかうまくいかなかった男がその編集者に出会ったことで作家としてもう一花咲かせようとする話。私は土田世紀の「編集王」は読んでいないのでどんな話かは知らないのだが、その漫画の絵が挿絵として使われている。
まあテーマとしては編集と作家の二人三脚でいい作品がつくられている、ということでさほど目新しくはないのだが、一つの作品にかける思いの強さに心動かされる作品である。


小説王

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裸の華 桜木紫乃

けがで引退したストリッパーが訳ありのメンバーをそろえてお店を経営しようとする話。話の展開が一筋縄ではいかないところが桜木紫乃らしい。決して恵まれた環境というわけではないのだが、どんな状況でも自分の生きたいように生きようとする人々の潔さが心地よい作品である。

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私の消滅 中村文則

中村文則の描く「狂気」というものは本当に面白い。最初は何らかの事件に巻き込まれたような感じで話が始まるが、読み進めていくうちにそれがある計画の一部であったことが見えてくる。こんな風に言ってしまうと、恐るべきプロジェクトが大掛かりに展開される話のような印象を与えてしまうが、そんな大げさな話ではない。だが、そこに込められたもはや狂気としか言いようがないほどの思いは大掛かりなプロジェクトを展開するような話と同じくらいの衝撃を与える。
そんな狂気の中に自分の意志と外からコントロールされたものの境とはいったい何なのか、そもそも自分とは何を以て定義されるものなのか、という深いテーマが放り込まれているところも何とも中村文則らしい。ミステリーやホラーの世界とはまた違った意味で考えさせられ、かつ怖さを与える作品である。

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