とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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エデンの果ての家 桂望美

犯罪被害者遺族でもあり、容疑者の兄という立場に置かれた男が主人公。父の描き方もいいのだが、世間の反応の描き方がすごくいい。実際私がそういう立場に立ったわけではないのだが、非常に説得力がある。重たい話で、なかなかつらい物語ではあるのだが、主人公の妻が非常にいい味を出していて、それだけが救いになっている。

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ラプラスの魔女 東野圭吾

特殊能力を持った人の話、としてしまうとちょっと違う趣旨になってしまうが、どちらかというと「プラチナデータ」の系統に近い、近未来というか今よりちょっと進んだ科学をテーマにしている作品である。
普通の刑事ものとはちょっと違うがこれはこれで面白い。


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優雅なのかどうかわからない 松家仁之

正直、つまらなかった。だらしない男の描き方はうまいと思うのだが、それだけの話になっている。離婚の経緯もそんなに丁寧に描かれていないせいか、ひどいことをしたという表現に違和感があるほどである。全体としての筋もよくわからない。優雅なのかどうかわからないというより、何がいいのかわからない作品である。

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白い紙/サラム シリン・ネザマフィ

衝撃的な作品だった。戦争というものに対する感覚がこうも違うのか、と考えさせられた。…と書くとまるで反戦小説のように聞こえてしまうが、別に彼女はこの作品に強いメッセージを込めたわけではないのだろう。だからこそよけいに感覚の違いが際立って見える。芥川賞の候補になった際には文章が稚拙というような批判を受けていたが、確かに表現という点ではあまり芥川賞の選考委員に受けそうな感じはしない。だが、これほどの衝撃を与えられる作品を何らかの形でもっと評価してもいいのではないかと私は思う。
置かれた家庭環境によって選び取れる未来に違いがあることは普遍的なテーマとして十分に私たちにも通じるものであるし、戦争が日常生活にどのように影響を与えるか考えさせられる作品でもある。評価は分かれるかもしれないが、私はこの作品が日本人にとって非常に重要な意味を持つ作品だと思っている。

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わたしが殺した男 永瀬隼介

6年ぶりに永瀬隼介の本を読んだ…ことになるらしい。タイトルにひかれたのだが、期待したほど面白くはなかった。そもそも秀之進に魅力が感じられないので、なんで主人公がこんな奴にここまで尽くすのかもよくわからない。いろいろな人がそれぞれに自分が殺したと主張するのも何やら気持ち悪い。秀之進に魅力がある前提で書かれているせいで不自然な個所がいくつもあり、正直、残念な作品と言わざるを得ない。

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娘の結婚 小路幸也

妻を事故で亡くした後、男手ひとつで育ててきた娘から結婚することを告げられた男の話。娘視点で描かれている部分もあるのだが、全体的に主人公の男の考え方が古めかしいというか気持ち悪い。男は就職したら一人暮らしするものであるとか、人それぞれ事情があるということが根本的に抜けている気がする。まあそれ以外にもいろいろと気持ちの悪い作品ではあった。

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恋はさじ加減 平安寿子

食べ物が重要な役割を果たす短編集。個人的には最後の梅干しの話が気に入っている。それにしても市販品の梅干しってどうして余計なものが入っているのが多いんでしょうね。

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エヴリシング・フロウズ 津村記久子

どちらかというと目立たない中学生がわりと目立たないと思っていたやつと友達になり、実はその友人がすごいやつだったことを知り、またその友人にかかわる事件に巻き込まれる話…と書くとミステリーっぽいが、ミステリーというわけではなく、普通の中学生の平凡さがうまく描かれていて好感が持てる作品になっている。

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虹を追いかける男 佐川光晴

いまさらながら読んでみた初期作品。「生活の設計」と「虹を追いかける男」の2つの話が収録されている。まだ文章がこなれていない感じではあるが、佐川光晴らしさは感じられる。「生活の設計」に見られる彼自身の突拍子もないところというのが、意外とほかの作品に生きているのではないかと感じた。

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月の虹 田村優之

わけあり女性との恋愛を描いた作品。生い立ちや家族の問題などの描き方がなかなか面白い。設定としてはかなり深刻ではあるのだが、すべてを知った上での主人公の覚悟が妙にかっこいい。

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みなそこ 中脇初枝

帰省した女性が、友達の息子(中学生)に対して恋愛感情を持つ話。実際には大したことは起きないのでそのあたりはリアルかもしれないが、この関係性が気持ち悪い。主人公が変態おばさんなだけならそれで済むのだが、中学生男子がなんで主人公に恋愛感情を持つのかが、今一つ理解できなかった。

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初恋料理教室 藤野恵美

京都にある小規模な料理教室に通う人々を描いた連作短編集。突っ込みどころはいろいろあるのだが、まああまり深く考えずに読んだほうがいい作品である。
個人的には最初の話で松家仁之の「火山のふもとで」のモデルが誰であるかがはっきり書いてあったのに驚いた。

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海うそ 梨木香歩

南九州の離島を舞台にしてフィールドワークをする青年からみた島の様子が描かれている。最後の50年後の話(といっても1980年代)変わり果てた島の様子の描き方が単なる環境問題への問題提起というより、失われていく文化に対する問題提起として非常に興味深かった。架空の島ではあるのだが、実際このようなことは日本各地にあったのではないかと思われるところに普遍的なものを感じた。単なる問題提起ではないところもよかったと思う。

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首折り男のための協奏曲 伊坂幸太郎

殺し屋を扱う話なのだが、伊坂幸太郎らしくそんなに深刻な話にならない。連作短編集ということになるのだろうが、ほかの作品のキャラがそんなに登場しなかったところには好感が持てた。

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リバース 湊かなえ

変な脅迫の手紙が来て、大学時代の友人の事故を思い出す、という物語。話としてはよくできていて、事件の真相がちょっと悲しい。ただ世代的に今のあの年齢の人々なら当然予想できてそれに合わせて行動するのではないのかという気がしないでもなかったのだが。

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男ともだち 千早茜

直木賞候補になった際に、浅田次郎がぼろくそに言っていたので、面白いに違いないと思って読んでみた。が、期待したほどではなかった。要するに大学時代の男との微妙な関係を描いた作品で、それを友情だと言い切っているだけのように思える。まあ期待値を上げなければそれなりに楽しめる作品である。

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パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から 似鳥鶏

兄の店を手伝う元・警部が推理する話。いわゆる安楽椅子探偵の作品である。いろいろと気になるところはあるのだが、深く追及せずに読むほうがいい作品である。

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あなたが消えた夜に 中村文則

何というか警察小説ではあるのだが、事件の真相が中村文則らしい非常に狂気じみたものなので、警察小説というよりはホラーのほうが近いかもしれない。
個人的には作中に登場する「枕営業ガールズ」なるアイドルが気になる。
…枕営業をやめさせるためにファンがCDを買うって…確かに恋愛ではないだろうが、もっとやばいような気がしないでもない。

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森は知っている 吉田修一

「太陽は沈まない」の鷹野の過去の話…ということになるのだろうか。太陽は沈まないよりも妙に現実離れしていて、面白いには面白いのだが、今一つ入り込めなかったのが少し残念。どこかが悪いという感じでもないのだが。

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ゼロの迎撃 安生正

中国と北朝鮮を仮想敵国とした自衛隊小説。よく調べてあるとは思うのだが、全体として妙に胡散臭く、もう少し説得力があれば危機管理をテーマにした作品として楽しめるのにという気がした。

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七つの会議 池井戸潤

池井戸潤らしい企業小説。それぞれが別の人物を主人公にしており、それぞれの立場から描くことで話の全容が見えてくる。立場の違いや考え方の違いがうまく出ていて、なかなかよかった。

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風 青山七恵

久々に「純文学」という感じの本を読んだ。正直、表紙の裏に書かれていた話とか、なんかなあ…という感じであまり楽しめなかった。
ストーリーを追いかけるのが好きな人にはお勧めできない作品である。

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疾風ロンド 東野圭吾

とんでもない細菌が盗み出されて、それを何とかして取り返そうとする人たちの話。殺人にならないところもよかったし、最後の結末もよかった。東野圭吾にしては珍しく後味すっきりな作品である。

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波に乗る はらだみずき

タイトルからしてサーフィンだろうなと思ったが、サーフィンがメインではない。あくまでも主人公が亡くなった父の思いを探す物語である。自分の生き方を考えさせてくれる作品である。

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アポロンの嘲笑 中山七里

東日本大震災のどさくさで起きた殺人事件の意外な真相…というまあテーマとしてはありがちではあるのだが、なかなかよくできていた。原発の処理の問題などもうまく絡めてあり、これはこれでいい作品なのだが、最初に犯人とされた男があまりにも気の毒で…ここまでしなくてもとは思った。

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過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき

推薦で高校が決まって、時間ができた中学生が主人公。たまたま銀行で不思議な絵を見つけて、その絵に入り込めることを知る。そしてその絵の秘密を探ることになるのだが…
うーん、宮部みゆきはあまりファンタジーに向かないんじゃないかなあと思う。文章がうまいし、読みやすいので、すぐに読めるのだが、何かしっくりこないというか、これでいいのか?と思ってしまう部分がある。そういうのを吹き飛ばせない弱さがあるのが少し残念だった。

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岩窟姫 近藤史恵

アイドルが身に覚えのないスキャンダルによって隠遁生活を余儀なくされ、自身の名誉回復のために事実を調べていくと意外な真相に突き当たる話。話の中では巌窟王と重ねようとしているのだが、何かそもそもの部分で違うような気がして、何もこのタイトルにしなくてもとは思ったが、終わりがなかなかよかった。

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ふたり姉妹 瀧羽麻子

都会に出ていった美しく有能な姉と地元に残った妹の話。家族の描き方がなかなかいい。それにしても人を陥れるのは簡単なのだなと思う。幸い仕事で陥れられたことはないが、小学生のころを思い出してしまった。

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