とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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モーニングサービス 三田完

喫茶店の常連客とのいろいろを描いた作品。時代としては現在でありながら、雰囲気としては昭和風というところで小路幸也の「東京バンドワゴン」に似た感じもする。それなりに面白いのではあるが、現代だと思うと妙に違和感があるので、どちらかというと中高年向けの作品と言えるだろう。
モーニングサービスモーニングサービス
(2012/01/20)
三田 完

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曽根崎心中 角田光代・近松門左衛門

曽根崎心中の現代語訳ということになるのだろうか。ただいわゆる現代語訳と違って、あまり訳したという感じがしない。自然な小説として読めるのである。しかも江戸時代を扱っていながら、時代小説特有のある種の読みにくさがなく、それでいてその時代背景がなんとなくわかってくるように描かれている。学習用というには問題があるだろうが、教養として曽根崎心中を理解しようとするときにこれほどうってつけの作品はないのではないだろうか。
曾根崎心中曾根崎心中
(2011/12/22)
角田 光代、近松 門左衛門 他

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文明の子 太田光

短編集と見せかけて、結局いろいろな話を絡めて一つの話にしている作品。
短編のままで辞めておけばいいのに、と思った作品もあるし、何やら変な方向に走りすぎてしまっているようにも思える作品もある。
うまくつなげば面白くなっただろうという要素はいろいろあるのだが、全体的にはきちんとまとまっているという感じではなく、何かぶちまけただけという印象を与えてしまうのが残念だ。
文明の子文明の子
(2012/01/20)
太田 光

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放課後はミステリーとともに 東川篤哉

私立高校を舞台にした日常の事件を扱ったミステリー。
推理が強引なのはいつものことで、設定が強引なのもいつものことで、そのめちゃくちゃさを楽しむのが一つの楽しみ方かもしれないと気づいた。
そういう意味では東川篤哉の正しい読み方を教えてくれた作品である。
何かのシリーズものの続編らしいが、それを読んでなくても楽しめる。
一つだけ残念なのは、それならば前の奴も読んでみようという気分にならないところである。
放課後はミステリーとともに放課後はミステリーとともに
(2011/02/18)
東川 篤哉

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盗まれた顔 羽田圭介

羽田圭介というとどちらかといえば芥川賞系の「文学」を書く人だと思っていたのだが、今回は警察小説。そのせいかかなり違った印象を受ける。かといって私のイメージする「普通の警察小説」とも少し違う。
まず題材が「見当たり捜査」というあまりなじみのないものであることが一つ。そのせいか事件の発生の仕方もその後の展開も警察小説なのだが、少し違った雰囲気を持つ。
警察小説が好きな人は新鮮な気分で読めるだろうし、従来の警察小説が少し苦手な人にもお勧めできる作品である。
盗まれた顔盗まれた顔
(2012/10/26)
羽田 圭介

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サクラ咲く 辻村深月

中学生向けの短編が3つ収録されている。最初のSFチックな話はあまり面白くなかったが、ほかの2つの話は辻村深月が得意とする些細な悪意あるいは微妙な居場所のなさといったものをうまく取り入れて描いてあり、面白かった。中学生向けにかなりわかりやすく書かれているせいか、気持ち悪さがあまりなく、そこもよかった。
サクラ咲く (BOOK WITH YOU)サクラ咲く (BOOK WITH YOU)
(2012/03/17)
辻村 深月

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ユリゴコロ 沼田まほかる

ミステリーというかなんというか…
主人公が母が書いたと思われるノートを発見し、自分の母親が入れ替わっているのではないかという自分の疑いを強め、それについて調べ始める。
行きついた真相という話の作り方も見事だが、沼田まほかるの特徴ともいえる人物の深い闇の描き方が本当に素晴らしい。本屋大賞の候補にも挙がっていたが、もっと評価されてもいい本である。
ユリゴコロユリゴコロ
(2011/04/02)
沼田 まほかる

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無花果とムーン 桜庭一樹

好きな兄が死んだ妹を主人公に、妹が抱えている秘密としての兄の死の真相が少しずつ明らかになっていくのだが、何やら亡霊がらみにしてみたり、微妙な人間関係の問題にしてみたり、中途半端な印象。全体的にまとまっていないとは思わないのだが、妙に波長の合わない作品だった。
無花果とムーン無花果とムーン
(2012/10/20)
桜庭 一樹

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贖罪の奏鳴曲 中山七里

弁護士が死体を捨てるところから話が始まる。
その死体の謎、弁護士の過去、現在の事件などが複雑に絡まって展開するが、それをきちんとわかりやすくまとめきっている。
途中、裁判員制度への批判(憲法上の根拠に乏しい義務を課していることなど)もなかなか鋭い記述があり、そのあたりも好感が持てる作品だった。
贖罪の奏鳴曲贖罪の奏鳴曲
(2011/12/22)
中山 七里

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なでし子物語 伊吹有喜

親に捨てられた子が祖父が働いていた屋敷で、体の弱い少年に出会う話と強引にまとめてみた。
名家の描き方や子どもたちの描き方も素晴らしいが、傲慢なように見える当主と夭逝した長男の嫁の微妙な関係など、どの人物にも伊吹有喜の深みが出ていて面白い。
1980年が舞台なのだが、特に不自然な感じもなくその時代に入っていける優れた作品だろう。

なでし子物語 (一般書)なでし子物語 (一般書)
(2012/11/07)
伊吹 有喜

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路 吉田修一

台湾の高速鉄道建設をテーマにした作品。いろいろな立場の人たちが複雑に絡み合っていて、なかなか面白いのであるが、その複雑な構図ゆえに、章が変わるごとに人物の説明を入れる。ここで時間の経過も入れてしまって無駄な説明にならないように工夫してあるところがさすがは吉田修一という部分であるが、ただやはり通して読むと若干説明がくどいように感じられてしまう。
もちろんストーリー自体は骨格がきちんとしているし、登場人物の描き方にも無理がないので、物語にも入りやすい。映像化してみたら面白くなるのではないかと思うような作品である。
路(ルウ)路(ルウ)
(2012/11/21)
吉田 修一

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噂の女 奥田英朗

糸井美幸という女性をいろいろな人物の視点から描く話である。
こういう書き方をすると有吉佐和子の「悪女について」と似たようなイメージを持つかもしれないが、前者がその人物についていろいろな人物が語るのに対し、これはそれぞれの登場人物の物語が別にあって、糸井美幸はその脇役でちらちらと登場するだけである。したがって語り手が別に設定されており、田舎を舞台にした短編集のような作品になっている。それを通して読むことで糸井美幸が浮かび上がってくるという仕掛けなわけだ。
この構成も面白いが、奥田英朗の毒のきいた感じの話がそれぞれ面白く、読み応えのある作品になっている。
噂の女噂の女
(2012/11/30)
奥田 英朗

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終わらない歌 宮下奈都

よろこびの歌」の続編というか3年後くらいの話。
ただ続編という感じはあまりしないので、おそらく前作を読んでいなくても楽しめると思う。少し成長した登場人物の描き方が非常にいい。微妙に悩みの質が変わりつつ、それでいて本質は変わっていないというような感じがとてもうまく出ていて好感が持てた。
終わらない歌終わらない歌
(2012/11/17)
宮下 奈都

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早稲女、女、男 柚木麻子

早稲田の女子学生「早稲女」をテーマにした作品で、各学校の特色を備えた女子というのがいろいろ登場する。
しかし、あまりにも極端というかイメージにとらわれすぎというか、納得できない部分も結構あった。
ある種、血液型占いと同じように考えていいかもしれない。
こういう作品は嫌いな人はとことん嫌いだろうと思う。
まあ血液型占いよりはマシ、くらいのスタンスで読めば問題ない。
早稲女、女、男早稲女、女、男
(2012/07/24)
柚木 麻子

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くるくるコンパス 越谷オサム

修学旅行の思い出(といい切るには少し問題があるような気もしないでもない)を描いた作品。
少年たちの描き方が非常に生き生きしているし、また大人になったあとの語り手の描き方もいい。必要以上に大人ぶらないからこその「オトナ感」があり、少年のときとの対比がよかった。
くるくるコンパス (一般書)くるくるコンパス (一般書)
(2012/04/10)
越谷 オサム

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