とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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彼女がその名を知らない鳥たち 沼田まほかる

沼田まほかるの作品を読んだことがなかったので、読んでみた。
最初は普通のミステリーかと思ったのだが、言葉の選び方がいわゆるミステリーの事実を淡々と述べるタイプでもなければ、わざと読者をひっかけるための誘導用の表現でもない、普通の文学作品としての文章だった。
これはいわゆるミステリーにありがちな事件中心で人間の感情は適当という作品ではなく、人間の感情の描き方がすさまじい。なんというか恐ろしいほど深い闇を感じる。
しかし、その一方で、きちんと読ませる文章なのである。そういう点ではきちんと謎を出して、その処理をするというミステリー風の解決がきちんとなされている。
だが、これはむしろ推理小説好きよりも推理小説の胡散臭さが嫌いな人にこそ勧めたい作品だろう。
おそらくハマる人はほぼ中毒レベルでハマる。そういう怪しげな力のある本である。
彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
(2009/10)
沼田 まほかる

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まぐだら屋のマリア 原田マハ

序盤は面白そうな感じがするのだが、何やら引っ張りすぎた感じがしないでもない。
全体的に話のテンポと言葉の選び方があっていないような感じがして、そこもちょっと気になった。
せっかくテンポよく進めているのだから、「田舎を舞台にして方言を使えば文学的になると勘違いしている作品」の例にはまるようなものにしなくてもよかったのではないかという気がする。
変に文学的にしようとしてかえって安っぽい作品になってしまったのが残念である。
それにしてもタイトルからしてまあなんとなくキリスト教的に絡めてくるのかと思ったが、まさか「ヨハネ」まで出すとは…日本人の名前としてはあまりにも無理がないか?シモンはいいとして、マルコもまあぎりぎりありだろう。だが、ヨハネは無理だろう…と思った。
まぐだら屋のマリアまぐだら屋のマリア
(2011/07/26)
原田 マハ

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Coffee blues 小路幸也

小路幸也は、伏線の張り方はうまいと思う。この作品もどうなるのだろうと途中までは結構楽しく読み進められる。
しかし、伏線の処理がまずすぎる。
結局、昔の事件の真相がぼかされていて…と書くと読解力がないみたいに思われて癪なので、はっきり書こう。
ネタばれするため色を変える。

覚せい剤自体はそこまで過激なものではない。もちろん薬物で危険ではあるのだが、青酸カリみたいに、ちょっとやったから即死ぬというものではない。死因が明確でないから余計に気になる。真相がぼかされているというのは要するに死因がわからないから、今一つ過去の事件の真相が見えてこないということなのである。
死んだのだとしたら、それは相当中毒して、さらに過労になったとかそういう状況か、もしくは本当に覚せい剤だけが原因で死んだのだとしたら、一般人が簡単に手に入る量ではないレベルで持っていることになり、どちらにしてもこの女の責任だろう。
それを転嫁する発想が理解できないし、あげくに主人公が巻き込まれた事件について監視の責任とかわけのわからない落とし所に持っていこうとする作品全体の流れも気に食わない。

作者はこういう展開にすることに何の抵抗も感じないのだろうか?
もしかしたら作者は相当性格が悪い人なのかもしれない。
Coffee bluesCoffee blues
(2012/01/19)
小路 幸也

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幸せになる百通りの方法 荻原浩

現代を舞台にした短編集で、面白い話もある。
が、他人に薦めたいかと言われると、まあ否である。
なんというか若者がどうも胡散臭い。ステレオタイプというか、作り物人格的なにおいがどうしても付きまとう。
そういう感じがあまりない話はよかったのだが、全体的にはおっさんが無理して書いてます、というところが随所に見られて何か痛々しかった。
一言でいえば、感覚がオジサンなのだ。自分がオジサンになってきたからすごくわかる。でもそれはこの作品においてはマイナスではないだろうか。
幸せになる百通りの方法幸せになる百通りの方法
(2012/02)
荻原 浩

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空より高く 重松清

ニュータウンとかつての自殺者と先生と…素材としては今まで重松清がよく描いてきたものであるが、全く新しい物語になっている。
新聞掲載時からずいぶん時間がたっているが、「大幅な加筆・修正」というのがなされた結果なのだろう。
ひょっとしたら「エイジ」のようにかなり違う物語になっているかもしれない。そうなると新聞掲載時にどのようなものだったのかも気になるところだ。


空より高く空より高く
(2012/09/24)
重松 清

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星に願いを、月に祈りを 中村航

中村航の本を読んだことがなかったので、試しに読んでみた。
一瞬、女性が書いたものかと思うほどきれいな少年の描き方をする。もちろんいわゆる妄想を美化した感じではないので、そういう点では男性の文章ではあるのだが、なんというか少年の描き方が妙にきれいなのである。
それをいいと思うかどうかはひとそれぞれだと思うが、私は結構好きである。
が、しかし、あのラジオ放送の内容がどうも怪しげで好きになれなかった。
この組み合わせが自分の中でしっくりこなかったので、どうも違和感を持ったまま読み終えた感じになってしまった。
ラジオ放送の謎自体は解けたが、だからといって内容の気持ち悪さは消えないのであり、これが引っかかるような人間にはたぶんこの話は理解できない。
つまり私にはこの話の本当の良さは理解できていないのだろう。
星に願いを、月に祈りを星に願いを、月に祈りを
(2012/03/28)
中村 航

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歌え!多摩川高校合唱部 本田有明

実話をもとにしたフィクションということらしい。
合唱部の活動の様子が丁寧に描かれている。人物が学年とパート割で分類されているので、多くの人物が出てくる割に、人間関係が把握しやすい。
ただ、多くの人間が出てくるので、一人一人についてはあまり深く描かれていない印象を受ける。
それを気にするか気にしないかで評価の変わる本だろう。
歌え!  多摩川高校合唱部歌え! 多摩川高校合唱部
(2012/06/20)
本田 有明

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