とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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恋愛小説 椰月美智子

今まで読んだ椰月美智子の本の中で、もっとも時間がかかり、かつもっともつまらなかった本がこの作品だと言ってしまおう。
椰月美智子はときどき本筋に関係ないその後の話を書きこむことがあるが、そういう裏設定は作者が胸の内にしまっておけばいいことであって、それが面白い方向に作用するのならいいが、今回は完全に蛇足で、はっきり目障りだった。
そしてそんな細かいところまで気になるくらい、この本はひどかった。
なんで美緒がいいのかさっぱりわからない。
複数の男が引っかかるような女には思えないのである。
そしてメインになるはずの激しい恋という感じがまったく伝わってこない。
サスケと美緒の恋がそんなにすごいものにはどうしても思えず、なぜ彼らがそんなに執着するのかも理解不能。
女性が読んだらもう少し違う視点もあるのかもしれないが、とりあえず私には無駄の多い、意味不明な作品にしか思えなかった。
恋愛小説恋愛小説
(2010/11/16)
椰月 美智子

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夜行観覧車 湊かなえ

推理小説というのとはちょっと違う感じもするが、まあそれなりに面白い。
高級住宅街で起こった家庭内の殺人事件を描いているのだが、周りの人間の悪意の描き方がいい。
ここまで悪い人ばかりということはないだろうが、ある面では非常に人間の心を反映しているようにも思える。
結局、多くの人間はたたきたいものをたたく。そしてそれを勝手に正当化する。
そういう部分がうまく描かれていたことがこの作品の魅力だろう。
ただやはり極端ではあるので、人によっては受け付けないかもしれない。
夜行観覧車夜行観覧車
(2010/06/02)
湊 かなえ

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男友だちを作ろう 山崎ナオコーラ

山崎ナオコーラがいろいろな男性と対談する本。
対談集といえば対談集なのだが、結構どうでもいい人との対談もある。
山崎ナオコーラの文章は好きなのだが、大学生との対談は大学生が頭の悪さを前面に押し出したような話し方で、正直いらついた。ああいう人間としてどうでもいい奴みたいな感じを出しながらしゃべる人間との対談というのはあまり意味のあるものとは思えない。
それだけでなく、やはり山崎ナオコーラがうまく話を展開させることができていない。まあ相手があんな感じではどうしようもない気もするが。
したがってその部分だけ削ってしまえばもっと面白かったかもしれない。
男友だちを作ろう男友だちを作ろう
(2011/06/11)
山崎 ナオコーラ

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少女は卒業しない 朝井リョウ

もうすぐ取り壊される校舎と卒業式を絡めた短編集。
冒頭の「エンドロールが始まる」がなかなかいいのだが、個人的には最後から2つ目の「ふたりの背景」が一番気に入っている。
こういう感動押し売りにならないぎりぎりのせんをついてくるところがニクい。
登場人物たちの前を向いている、あるいは向かされているという若者らしさの表現の仕方も本当に素晴らしい。自身の強みを最大限に生かした作品と言えるだろう。
少女は卒業しない少女は卒業しない
(2012/03/05)
朝井 リョウ

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アンダスタンド・メイビー 島本理生

今までの島本理生が書いてきたものとそんなに変わらない(過去に性的な面で男にひどい目にあわされる、暴力系男と付き合うが別れる、草食系男と付き合うが別れるなど)。
しかし、今回は今までの主人公のような弱いだけの女ではなく、トラウマはありつつも、きちんと目標に向かって道を切り開いていく面を持っている。
そういう点では珍しく好感のもてる主人公だったと言えるかもしれない。
アンダスタンド・メイビー〈上〉アンダスタンド・メイビー〈上〉
(2010/12)
島本 理生

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アンダスタンド・メイビー〈下〉アンダスタンド・メイビー〈下〉
(2010/12)
島本 理生

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スロウハイツの神様 辻村深月

まあそれなりに面白い。芦沢が出てくるが、あまり関係ないので、独立した作品として読める。
ただ、いろいろと微妙。
展開が読めるけど、これはわざとなのかよくわからない。
設定に違和感があるが、それは気にしてはいけない部分なのか、それともわざとなのかよくわからない。
たとえば発行部数が日本で一番多いってどれくらいになるか意識して書いているのだろうか?
そのほかにもいろいろと細かく気になるところが。


何かこう、話の本筋と関係ないところで違和感。


そんなわけで本筋と関係ない設定でも積み重ねると、本筋を損ねるという例でした。
そこで本筋とは関係ない感想を書いて締めくくっておきましょう。


「ひょっとしたら辻村深月は自分の小説のせいで人が死んだと言われてみたいのかもしれない。」
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
(2010/01/15)
辻村 深月

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スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)
(2010/01/15)
辻村 深月

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夜の光 坂木司

あまり接点がなさそうだった高校生4人がなぜか協力してちょっとした事件を解決する話、というまとめ方が正しいのか否か。日常のミステリーという点ではそれなりによくできていて面白いと思う。
が、男子高校生が描けないなら女性二人のほうだけに絞ってもよかったのでは?と思った。
ゲージの話も微妙だが、ブッチの話は読みながら「腐女子か!」と言いたくなった。
ジョーの話やギィの話は面白いのだが、全体的な完成度は少々下がってしまっている。
もったいない話だと思う。
夜の光 (新潮文庫)夜の光 (新潮文庫)
(2011/08/28)
坂木 司

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ストーリーセラー 有川浩

去年本屋大賞の候補になっていた作品ですが、正直、何がいいのかよくわからないという感じでしょうか。
本人が設定の強引さを自覚していて書いているのはわかるのですが、やはりかなり無理があって、話に入り込めませんでした。
そして全体的にどうも感動仕立てというか、人が死ねば感動しろとでもいいたいのかとききたくなってしまうような感じに作られいるので、こんな無理やり殺すための設定で、死という結末を導き出して、感動しろって言っても無理ではないかと思ってしまいました。
後半の話は前半の話よりはいくらか現実的な話になっていましたが、面白いかどうかは別問題で、やはり題材に無理があったという印象が本全体に漂っていました。
ストーリー・セラーストーリー・セラー
(2010/08/20)
有川 浩

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きことわ 朝吹真理子

特に何かが起こるというわけではない。
だが、この貴子と永遠子の関係の描き方が非常にいい。また時を隔てて、再会する二人のまた違った形での関係の仕方もなかなか面白い。
まだ若いのにこの「時を隔てた感じ」をここまで自然に感じさせる描き方ができるのは本当にすごいことだ。
そして子どもから見た時の親と、当時は気付かなかったが年をとってから気づくことなど、年の重ね方の描き方もいい。
全体としてはドラマチックではないのだが、何気ない場面の積み重ねに作者の只者ではないところを感じる。
きことわきことわ
(2011/01/26)
朝吹 真理子

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傷痕 桜庭一樹

桜庭一樹の登場人物の名前の付け方は今一つ好きになれない。
今回も「傷痕」というのは主人公の少女の名前。
もちろんそれ以外の意味もあるのだが、しかしタイトルとして主人公の名前を付けたパターンで、「荒野」まではまあいいとしても「傷痕」はさすがにないんじゃないかと思う。
しかも「この国で唯一ノーベル平和賞候補になった男」という表現も怪しい。
この設定の妙な気持ち悪さが気になってしまって話に入り込めなかった。
しかも何やら書き逃げというか、結局何も分からないまま終わる。
いろいろな人の視点から書くことで死んだ人を描き出そうというパターンはときどき見られるが、これで鮮やかに描き出した例はそんなに多くはない。
桜庭一樹ならあるいは、とも思ったが、むしろ桜庭一樹をもってしてもこの程度という感じが否めない。
それなりに面白いので、楽しめないことはないのだが、もっとすごい作品が書けるはずだと思うと、どうしても期待外れと言わざるを得ない。
傷痕傷痕
(2012/01/12)
桜庭 一樹

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スイングアウトブラザース 石田衣良

彼女に振られた男3人が、大学の先輩の主宰するモテ男講座に入ってモテ男を目指すという、まあ石田衣良らしい恋愛至上主義的な話である。リアルに恋愛至上主義的な話をされるといやになってくるのだが、なぜかこの話だとそこまで嫌な気分にはならない。
この微妙なフィクション具合がいい。
実際にこれを実践したら持てるかどうかはわからないが、もてたい人は試してみる価値はあるかもしれない。
スイングアウト・ブラザーススイングアウト・ブラザース
(2012/01/17)
石田衣良

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