とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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君は永遠にそいつらより若い 津村記久子

津村記久子のデビュー作らしい。
シュウカツの終わった大学生を主人公にして、大学生活というかバイト生活というかを鮮やかに描き出した作品である。
主人公のホリガイがいい。その立ち位置から見た時の世界観が本当に面白い。カバキなどの傍から見ていればどう考えても愚かな行為なのに、それがまるで高尚な行為のように主張するところが、いかにも大学生という感じでああこういうイっちゃった学生いたよね、と思いながら読んだ。
文章にまだ粗い部分はあるのだろうが、これなら確実にデビューさせるよなあと思った。
君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)
(2009/05/11)
津村 記久子

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しょうがない人 平安寿子

普通のおばさんを主人公にした作品で多少介護の話をにおわせたあたりでまた介護ネタか?そろそろ飽きたぞ、と思ったら違う方向に展開させていた。
基本的にはいつもの平安寿子の普通のおばさんの普通の日常を本当に普通に感じさせる作品で、平安寿子のよさがよく出ているのだが、かといってマンネリ化もしていない。
やはり家族の在り方はいろいろあるからネタが尽きないのかもしれない。
しかしどんな家族も「普通」っぽく描いて見せるのはさすがである。
しょうがない人しょうがない人
(2011/05)
平 安寿子

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希望の地図 重松清

「ドキュメントノベル」ということで、基本的には実在の人物の話をベースに書かれている。主人公の少年以外はほとんどノンフィクションなのだろう。
それにしてもハマりすぎと言っていいほど、重松清の文章はこの手のテーマにあう。
感動させようとかそういう意図ではなくて、被災地の人たちのことを伝えたいという思いが感じられて、非常にいい。
いろいろと震災関連の本は出されていて、少々うんざりしている人もいると思うが、これは十分に読む価値のある本だろう。
希望の地図希望の地図
(2012/03/09)
重松 清

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プリティが多すぎる 大崎梢

大崎梢は出版社勤務の若い男が好きなのだろうか?
話自体はそれなりに面白いのだが、妙に引っ掛かった。腐女子に徹しきれない中途半端さも感じられるような…

いや、面白いんですよ。ただね、主人公の描き方がもうちょっとどうにかならないかと…
プリティが多すぎるプリティが多すぎる
(2012/01)
大崎 梢

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ロマンス 柳広司

戦前の日本を舞台にした推理小説。
主人公を少々超人的な感じにする必要性がまったくないような気がする。
ちょっとアウトローな感じの華族様でよかったような気がするのだが。
全体的にはそれなりに面白かっただけに説得力を失わせる方向に働くような設定の無駄が気になった。
ロマンスロマンス
(2011/04)
柳 広司

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ばら色タイムカプセル 大沼紀子

中学生の主人公が家出→自殺未遂という流れは若干ありきたりなのだが、そこを短めにまとめることで早めに流れに乗せている。
そしてこの作品、流れに乗ってしまえばなかなか面白い。
老人ホームに住み込みで働くことになるという展開に持って行って、そこでの経験によって主人公が成長するという、いってみればありがちにも思える話なのだが、老人の描き方がいい。
老人への変な敬意はない。しかし、愛がある。
「素晴らしい老人像」を押し付けられてかえって老人が嫌になってしまいそうな小・中学生やあるいはもっと上の世代にも読んでもらいたい本である。
ばら色タイムカプセルばら色タイムカプセル
(2010/08/07)
大沼 紀子

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ピース・ヴィレッジ 岩瀬成子

子どもらしい子どもが好きな大人というのは多い。
だから子どもらしく振舞おうとする子どもも多い。
しかしそれがはたして子どもの本質だろうか?
こんな作品を提示されると、主人公があまりにも「子どもらしい」ために、妙に違和感を覚える。
子どもらしい子どもだっているだろうし、そういうもんだと割り切って読む分にはいいのかもしれないが、それにしたって料理研究家がタバコ吸ってていいものなのか?とか引っかかる点が多すぎる。
話の本筋以外に粗い部分が多いくせに、話の本筋がきちっと通っていないから気持ち悪さが残る。
日常を切り取ったような作品に見せるには説得力が足りなさすぎるし、力で押し切るにはストーリーが弱すぎる。
結果、私には「ただの大人の願望を子どもに押し付けているだけのような主人公」と「描き方に問題があってリアルに感じられない設定」を展開させた気持ち悪い本に思えた。
ピース・ヴィレッジピース・ヴィレッジ
(2011/10/12)
岩瀬 成子

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静かな夜 佐川光晴

「作品集」ということなので、短編集としてのテーマというのは特にないと思うのだが、全体的にいろいろと追い込まれた状況の人を主人公にした作品集ともいえる。
表題作の「静かな夜」は一番悲惨だが、「崖の上」もあるいは「二月」「八月」も本人にはどうにもならない部分で追い詰められているところがある。
そしてそんな中でもがき、生きていく人間を魅力的に描き出しているところがいい。何かにあらがう人間を書かせたら佐川光晴の右に出る者はいない…とまでは言わないが、ここまで描ける作家はあまりいないのではないだろうか。
静かな夜 (佐川光晴作品集)静かな夜 (佐川光晴作品集)
(2012/02/10)
佐川光晴

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マボロシの鳥 太田光

短編集なのだが、なんというかまとめきれていないために、破綻している話が多い。
タレント本はだいたい言いたいことがないくせに小説書いてみました、みたいな本が多いが、これは逆にいいたいことが強すぎるあまりに、ストーリー構成が崩れてしまっているように思える。
言いたいことがないより言いたいことがある本のほうが好きだが、主張ばかりが目立ってしまうと小説としてはちょっと楽しめなくなってしまう。
だが、言いたいことがあるということはあとから技術を上げればいい話が書けるということだ。
そっちに期待したい。
マボロシの鳥マボロシの鳥
(2010/10/29)
太田 光

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モンスター 百田尚樹

整形美人というのはよくあるテーマの一つだろう。
しかし、これほどまでに狂気じみた美への執着を描き出した作品はなかなかないのではないだろうか。
主人公の過去の話を織り交ぜながら現在の話をゆっくり展開させる。
この対比も面白い。
そして彼女の行きつく先がどうなるのか気になって読み手はどんどん深みにはまっていく、そんな作品だろう。
モンスターモンスター
(2010/03/25)
百田 尚樹

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ホテル・ピーベリー 近藤史恵

この手の推理小説は好きだ。
トリックとかそんなことではなく、比較的説得力のある事件を織り込んでミステリー風味を楽しみつつ、その一方で人物の描き方も楽しめる。
主人公の設定も描き方だけでなく、全体的にどの人物の非常に人間らしく描かれていて、その組み合わせがまたいいのである。やはり人間こそが一番の謎なのだとそういっている作品のようにも思える。
ホテル・ピーベリーホテル・ピーベリー
(2011/11/16)
近藤 史恵

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流跡 朝吹真理子

正直、まったくわからなかった。
いろいろな人物になって、いろいろな日常を送って、いろいろな言葉を並べてみて…
だから?
と思ったらそこで終わる。
短い話なのに、読みにくいのでやたら時間がかかる。
あとで芥川賞につながるということを考えると、この文章から彼女の能力を見抜いた人はすごいと思う。
とりあえず私のような凡人にはただの言葉の羅列にしか思えなかった。
流跡流跡
(2010/10)
朝吹 真理子

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