とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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叫びと祈り 梓崎優

海外を舞台にしたミステリー。海外を舞台に、というとどこにでもありそうだが、砂漠だったり、アマゾンの奥地だったり、ちょっと特殊な場所を扱っている。叙述トリックの使い方が自然なので、後から読み返しても無理をしている感じがしなくていい。
最後の話がもう少し面白ければもっとよかったのだが、最後の話の完成度が明らかに低い。
しかし、新人でここまでかければ大したものだと思う。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
(2010/02/24)
梓崎 優

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白いしるし 西加奈子

西加奈子にしては普通の小説だった。
主人公はちょっとイカれた感じではあるが、絵を描く人というのはこういう変なところがあるのだろうと考えれば、むしろリアルと言えるのかもしれない。
ただ全体的に何もない感じがするのがちょっと残念ではある。
白いしるし白いしるし
(2010/12)
西 加奈子

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不愉快な本の続編 絲山秋子

絲山秋子は面白い本は非常に面白いが、変に「文学的」な方向に走ると途端にくだらない言葉の羅列になるような気がする。
今回の本もまあ中身はないし、表現を楽しむ本なのかもしれない。
どうも設定というか話の展開が現実離れしすぎているうえに、主人公のイカれ方が、あまりにもステレオタイプというか「ああこういう『文学作品』ってあるよね」と思うような現実にはありえなさそうだけどなぜか「文学作品」にはよく出てくるタイプの男で、こんなつまらない人間を描いて何がしたかったのだろうと思ってしまう。
絲山秋子はこの手のくだらない男を描くのが好きなようで、何作か描いているが、この作品は主人公の一人称で話を展開させるので、もう序盤から破綻している。こんなくだらない男では話を引っ張れない。
最後の終わり方も、はいはいそうですか、という感じでまあタイトル通り不愉快な本であった。
中身のない本が好きな人には別の解釈があるのかもしれないが、「話」として楽しめるかと言えば確実に否だろう。
不愉快な本の続編不愉快な本の続編
(2011/09)
絲山 秋子

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ぼくが愛したゴウスト 打海文三

伊坂幸太郎のエッセイの中で高く評価されていたので、あまり期待せずに読んでみた。
やはり伊坂幸太郎とは価値観が違うと再確認。
しかし、この作品は伊坂が評価したのとは違う部分で面白さがある。
伊坂は書き出しと終わりを評価していたし、全体的な内容についてもあのエッセイを読む限り、私の受けた印象とは違う解釈をしたように思われる。
むしろその書き出しはそこまで優れていたとは思えない。ラストも、伊坂は主人公が別の世界に行く話はラストが大きく二つに分類できるが、この作品はどちらにも該当しないというようなことを書いていたが、私はこれは分類可能であり、そこまで特殊なラストとも思えなかった。
逆にいえば、この作品はいろいろな解釈が可能であり、いろいろな楽しみ方ができる本ともいえる。
期待せずに読むと意外と面白かったと思える本だろう。
ぼくが愛したゴウスト (中公文庫)ぼくが愛したゴウスト (中公文庫)
(2008/10)
打海 文三

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小さいおうち 中島京子

なかなかいい作品だったと思う。その時代の一般人の感覚を通して、戦争時代をうまく描き出している。
この「一般人の感覚」がこの作品の最大の魅力であり、勝因だろうと思う。
軍人や戦争や、そうした特別な人の視点での戦争はいろいろと描かれてきた。
また主人公を一般人にしたものであっても、どこか「教科書的な」戦争の描き方をされてくることが多かったように思う。
だがこの作品は違う。
甥の息子という若者の視点を通して教科書的な感覚しか持たない人間とのずれを見せることで、より当時の人の感覚をリアルに感じさせる。
だが、この「甥の息子」の描き方がこの作品の唯一の欠点だったというのが皮肉な話でもあるのだが。
しかしそのような欠点を補ってなおあまりあるこの存在感。
まさに直木賞にふさわしい作品だろう。
小さいおうち小さいおうち
(2010/05)
中島 京子

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箱庭図書館 乙一

乙一が一般人の投稿した作品をリメイクした短編集。一般人の投稿をもとにしているため、いい意味で乙一らしくない感じがする。しかし文章は読みやすいし、主人公のくらい性格なども非常にうまく描かれており、企画としてもかなりうまく言った本だと言えるだろう。
短編集なのに続きが読みたい気分にさせられるいい本だった。
箱庭図書館箱庭図書館
(2011/03/25)
乙一

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境遇 湊かなえ

30代女性2人の友情の話というところだろうか。
それっぽい事件を起こして、ミステリーとしてそれなりに盛り上げてそれっぽく終息させるかと思いきや、最後に余計なその後の話を入れる。
最後の部分いらなかったんじゃないか?
その後の話を書くなら書くでもっと別の描き方もあっただろうに妙に中途半端な気がする、というかこの部分はないほうがよかったと思う。
この部分がなければもう少しいい気分で終われたような気がする。
境遇境遇
(2011/10/05)
湊 かなえ

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舟を編む 三浦しをん

辞書の編纂に取り組み人々を描いた作品。題材がいいし、辞書の編纂の苦労もよく描けていると思う。
また、特殊な題材なのに、読みやすく、辞書に対する見方が変わるかもしれない。
…といい作品ではあるのだが、前評判が高かっただけに、正直、期待しすぎてしまった感がぬぐえない。
小説としての完成度が低いわけではないのだが、最後の展開がちょっと気に入らなかったので、最終的に「面白いけど、評判ほどではない」という結論に落ち着いてしまった。
舟を編む舟を編む
(2011/09/17)
三浦 しをん

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3652 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎のエッセイ集とかいてあり、まったくそのとおりというかただ集めて時系列に並べた感じのかなりまとまりのないように感じられる本。
ただエッセイ自体はそれなりに面白く、本としては悪くない。
無駄に注が多かったので、時間がかかるため、軽くエッセイでも読もうかというときにはちょっと不便な本であるが、まあ悪くない。
ただ、読んでいてやはり伊坂とは価値観が合わないというのを感じたため、この本の中(書評がいくつか収録されている)で勧められている作品までつまらない作品に思えてきてしまうのがちょっと残念だ。
3652―伊坂幸太郎エッセイ集3652―伊坂幸太郎エッセイ集
(2010/12)
伊坂 幸太郎

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ワーキング・ホリデー 坂木司

ホストをやっている主人公のもとに突如息子と名乗る小学生が訪ねてくるところから物語が始まる。
ホストの男性の描き方からして女性が描いた男、という感じがして、また少年たちの描き方が妙におばさん臭いので、思わず検索してしまったが、どうやら性別も非公表らしい。
まあ荻原浩のように胡散臭い少年を描く男性作家もいるので、必ずしも女性と断定するのはどうかと思うが、とりあえず文章は男性が主人公のくせに妙におばさん臭さを感じたとだけ書いておこう。
ストーリーはどうってことない家族の話で、読みやすいのでそこそこ楽しめる。ミステリーってほどのことも起きないので、伏線があるのではないかと真剣に読むとかなり裏切られた気分になる。
だが、ミステリーだと思わずに読む分には繰り返しになるが、そこそこ楽しめる作品になっているだろう。
ワーキング・ホリデー (文春文庫)ワーキング・ホリデー (文春文庫)
(2010/01/08)
坂木 司

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告解者 大門剛明

犯罪者の更生をテーマにした推理小説。いろいろな立場の人の意見が描かれているが、作りが丁寧なので、非常に説得力がある。
また、坦々と描いているため、妙な感動押し売りにもなっていない。こういう描き方をしたほうがかえって効果的に伝えられるということをわかっているのかもしれない。
更生とは何か、あるいはどういう社会がよいのか、そうした重いテーマに正面から取り組んだ作品にありがちな主張の押しつけもなく、あくまで読者に考えさせる作品になっている点も非常に良い。
あからさまにインチキな推理小説を映画化するよりもこうした作品こそ映画化してもらいたいものだ。
告解者告解者
(2010/09)
大門 剛明

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もういちど生まれる 朝井リョウ

20歳あたりの若者を描いた連作短編集。すべての話で20歳になる学年の人を主人公にしている。
それにしてもこの作家、いったい何者なのだろう。
この若者の自然さというのは本当にすごい。
ただ若者をそのまま描いているように見せているが、ただそのまま書いただけではかえってそのまま描いたようには感じられないものだ。それを若者をそのまま描きだしたように見せつつ、若者とは言えない世代にもきっちり伝わるように描いている。このさりげない表現力はその辺の文学賞の選考委員などを軽く凌駕するだろう。
登場人物のかきわけもうまい。同じような部分、違う部分、行動に至る過程、その組み合わせ方が本当に見事だ。
何でもかでもつなげすぎた感じがちょっと気になったので、大きな画像にはしなかったが、その点以外は本当に素晴らしい作品である。
2012年はいい本をたくさん読めそうな気がする。そんな気分にさせてくれる本だろう。
もういちど生まれるもういちど生まれる
(2011/12/09)
朝井 リョウ

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