とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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黄泉路の犬 近藤史恵

いろいろと突っ込みどころのある推理小説。
一番の欠点は犬を拾った人物について終盤で作者が自分の書いた設定を忘れているとしか思えない記述があるところである。
そういう推理の部分というか事件を除けばそこそこ楽しめるので、そういう評価はできる。
ブログには書かなかったが、前に読んだこのシリーズの第一作「狼の寓話」といい、どうもこのシリーズは設定が粗い気がする。
文章自体は面白いのだが…
黄泉路の犬―南方署強行犯係 (徳間文庫)黄泉路の犬―南方署強行犯係 (徳間文庫)
(2008/11/07)
近藤 史恵

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ふちなしのかがみ 辻村深月

怪談風の話を集めた短編集。
推理小説的な要素もある最初の話はそこそこ面白かったが、話によってはかなり出来に差がある。
叙述トリックのなりそこないのようなひどいものもあったので、実験的な作品という位置づけが正しいかもしれない。こういう話にも需要はあるのだろうし。
ただ、全く読めないというものでもないので、そこそこは楽しめる本だろう。
ふちなしのかがみふちなしのかがみ
(2009/07/01)
辻村 深月

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峠うどん物語 重松清

今月早くも2回目の重松清作品の紹介。
葬儀場の前にあるうどん屋の物語で、主人公をうどん屋をやる老夫婦ではなく、孫の中学生に設定したのがよかった。
わかりやすく物語の世界が読み取れるので、小学生でも十分に楽しめる作品になっているといえるだろう。
個人的には大人を美化しすぎというか、まあこの子がいい子でよかったね、と思う点が多々あったが、それも含めてこの物語の魅力になっているといえるだろう。
本題とは少しそれるのだが、葬式で泣くというのがそれほど素晴らしいことであると私には思えなかったのだが、これはどうなのだろう?
私は父方の祖父の葬式では号泣し、母方の祖父の葬式では全く泣かなかった。
泣くという行為にあまりにも指標としての価値を見出してしまうと、私のような場合にこの差がどこから来るのか説明できないようにも思えるのだが。
峠うどん物語(上)峠うどん物語(上)
(2011/08/19)
重松 清

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峠うどん物語(下)峠うどん物語(下)
(2011/08/31)
重松 清

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新参者 東野圭吾

加賀刑事のシリーズで、去年の本屋大賞で9位に入った作品。
東野圭吾が刑事ものなんて、と思って今までこのシリーズは読んでいなかったのだが、意外にも面白かった。
中心となった事件がまあそれほど東野圭吾の欠点をさらすような事件ではなかったことが大きいのかもしれない。
あとは結局私刑肯定派の理論で行くなら、多くの登場人物の行動が正当化されうるし、そういう点でもよかったと思う。
もちろん突っ込みどころはいろいろあるし、本屋大賞にノミネートするほどの作品とも思わないが、しかし、予想よりはいい作品だったといえるだろう。

新参者新参者
(2009/09/18)
東野 圭吾

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鍵のかかった部屋 貴志祐介

弁護士の青砥純子と防犯コンサルタント榎本のシリーズで、4つの話からできている。今回は「狐火の家」の中の話の続編があるので、前のを読んでいたほうがいいだろう。
だが、基本的にはトリックだけを考えさせるシリーズなので、あまり気にしなくてもよい。

これはこれでよくできていると思うのだが、今回は図解しないとわからないような複雑なトリックが多く、単純に小説を楽しみたい側としてはあまり楽しめない部分もあった。
よく練られたトリックなので、映画かドラマかとにかく映像で見たほうが楽しめるかもしれない作品である。
鍵のかかった部屋鍵のかかった部屋
(2011/07/26)
貴志 祐介

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よろこびの歌 宮下奈都

新設の高校に通う女子を描いた作品。
連作短編集というべきか。最初と最後は同じ人物が主人公だが、基本的には一人1話ずつで書かれている。
ハイロウズの曲のタイトルがそれぞれの話のタイトルになっているが、そこまでハイロウズを前面に押し出していないので、タイトルの歌を知らなくても楽しめる。
この年代の少女にありそうな(少年にもありそうな)悩みの描き方が非常にいい。
若干きれいすぎるウソ臭さがないわけではないが、それなりに説得力はある。
一つだけ残念だったのは、「バームクーヘン」のような甲本ヒロトをあまりにも前面に押し出し過ぎた作品があったこと。その歌が好きである、というところまではいい。だが、その素晴らしさを強調するあまり、歌の押し売りになっているように感じる。
かえってブルーハーツの歌の良さが損なわれるように感じられて不快だった。
この点が、最終的に少し評価を下げてしまったように思う。
よろこびの歌よろこびの歌
(2009/10/17)
宮下 奈都

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ひとり上手な結婚 山本文緒、伊藤理佐

山本文緒と伊藤理佐が質問に答える、という連載をまとめたもの。
エッセイ+漫画という感じだろうか?
どちらにしても山本文緒の質問への回答が面白くない。
私が山本文緒にきいてみたいことなんて何もないから、結局そうなるのかもしれないが、それにてももっといろいろと工夫があった方が良かったのではないかと思う。
まじめに回答するというだけではなく、読みもとのとしても楽しめるものが求められるのではないのだろうか?それともそれは私がその連載の趣旨を勘違いしているのか?
ひとり上手な結婚ひとり上手な結婚
(2010/08/20)
山本 文緒、伊藤 理佐 他

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背の眼 道尾秀介

道尾秀介のデビュー作。
初期作品なのでいろいろと粗さはあるが、それなりに楽しめる。
今までこのシリーズでやたら「福島の事件」と言われていたので、それが理解できてよかったというのもある。
このシリーズの中では唯一霊がいそうな形で描かれているのも特徴かもしれない。

背の眼〈上〉 (幻冬舎文庫)背の眼〈上〉 (幻冬舎文庫)
(2007/10)
道尾 秀介

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背の眼〈下〉 (幻冬舎文庫)背の眼〈下〉 (幻冬舎文庫)
(2007/10)
道尾 秀介

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ぼくたちは大人になる 佐川光晴

高校生3年生の約1年間を描いた作品であるのだが、少年から大人に向かう年頃の描き方が素晴らしい。
妙に大人びてしまった部分から来る冷静さと若者ゆえの衝動、それが矛盾するようでいて矛盾なく存在するこの年ごろをこうも説得力をもって描ける作家はそうそういないのではないだろうか。
事件の点はやり過ぎなところがないわけではないが、かといってリアリティが失われるほどではない。
そのうえこの年齢を描きながら、性的な行動の描写を描かなかったところがいい。だいたいこの年齢の少年ならそういうことするだろうということで、やたら性的な行動を描くことがリアルだと勘違いしている作家も少なくないが、そうではない。
そんなものを物語の必然性もなく描く方がよほど不自然だ。
この作品はすでに難しい年齢の少年をきちんと描けている。だからこそ性的な行動を無理に描かなくても登場人物の人間味がよく伝わってくる。
性的表現を規制とかそういうくだらないことを考える前に、そういう表現に頼らなくても素晴らしい作品があることを宣伝した方がよほどいいと思うのだがなあ。
ぼくたちは大人になるぼくたちは大人になる
(2009/01/21)
佐川 光晴

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後悔と真実の色 貫井徳郎

面白いんだがなあ…というのが最初の感想。
警察の様子は丁寧に描かれているし、無理はあるが、しかしこの手の小説としてはそれなりに説得力のある事件が起きているから、たぶんそれなりに評価は得られる推理小説もしくは警察小説だろう。
しかし、不幸な人を量産する話は好きになれないし、何といっても「嫉妬」にやりすぎな感じがしてしまう。
もしかしたら多くの作家というものはよほど嫉妬深い性質なのかもしれない。
数年前に佐藤多佳子が直木賞の候補にあがったとき、「もっと嫉妬があるべきだ」と言っていた選考委員がいた。
そうだろうか、とその時は疑問に思ったが、もしかしたらこれくらい嫉妬深いのが普通だとその選考委員は思っていたのかもしれない。
それにしても脇役とはいえこんなに嫉妬深い人間に説得力を感じる人がそれほどいるのだろうか?
それとも私が恵まれた環境にいてそこまで人を嫉妬する必要がないだけなのか。
あまり突き詰めて考えない方がいい作品なのかもしれない。
後悔と真実の色後悔と真実の色
(2009/10)
貫井 徳郎

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ポニーテール 重松清

重松清の久々の新刊だったので期待値をあげすぎたせいか、思ったほどは面白くなかったです。
いわゆるステップファミリーの話で、題材としてはそれほど特殊とは思わなかったのですが、登場人物同士の関係の描き方がいいですね。
家族間の描き方もいいのですが、特に主人公とツルちゃんとの関係の描き方が非常にいい。小学生のころの友情というにはまだ幼い感じの関係が本当にうまく表現されています。
全体的に子供向けに書かれた感じだったので、そこがたまたま私が今読みたいのと違ったというところでしょうか。
そういうわけで作品としては悪くないと思います。
ポニーテールポニーテール
(2011/07)
重松 清

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つばさものがたり 雫井脩介

この場合主人公はどうなるのだろう?代二郎を中心に据えると人間関係の説明がわかりやすいが、主人公は妹の方だろう。それとも息子か?
まあとにかく変なものが見えると主張する息子をもち、パティシエになった妹が体調を崩して田舎に帰ってきました、という話である。
ネタばれを避けるとこういう説明になるが、この作品、私のまとめ方が悪いだけで破たんしているわけではない。
しかし妙にしっくりこない。
同じ作家の中でも相性が悪い作品というのは存在するのだなと思った。
妖精が嫌いというわけではないし、パティシエの話はむしろ好きな題材であるし、文章が雑という感じでもないし、雫井脩介が嫌いなわけでもない。
だが、この本は妙につまらない。
何が気に入らないのかといわれると本当に困るのだが、実は昨年一度挫折した本である。あまりのつまらなさに図書館の期限までに読み終えることができず、読み終えないまま返してしまった。
そのときは忙しかったからだと思っていたのだが、今回、比較的忙しくない時期に読んだにもかかわらず、やはりつまらなかった。
これといった原因が思いつかないのにつまらない、ゆえに相性の悪い作品としか表現できない。
つばさものがたりつばさものがたり
(2010/07/29)
雫井 脩介

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サヴァイヴ 近藤史恵

「サクリファイス」のシリーズの第3弾という形になるが、今回は長編ではなくて、短編集、しかも主役が白石誓だけでなくいろいろな人を主役にした話がある。番外編を集めた本といったほうが正確かもしれない。
ミステリーの要素もありつつ、普通に人間ドラマとしても楽しめる、それなりにクオリティの高い本だと思う。
この本のいいところは過去の話などもあるため、前作とあまりつながっていないところだろう。
「サクリファイス」を読んでいない人には楽しめないかもしれないが、「エデン」は読んでいなくても楽しめる本になっているといえるだろう。
サヴァイヴサヴァイヴ
(2011/06)
近藤 史恵

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3周年記念

今年もやるのかといわれそうなこのブログの過去1年の調査。

とりあえずまとめたものを見ていただこう。
過去1年 ※日付は最新記事のもの
7回(7冊) 道尾秀介 5.21
6回(6冊) あさのあつこ 8.21
5回(5冊) 平安寿子 5.30
5回(5冊) 恒川光太郎 6.25
5回(5冊) 近藤史恵 8.18
5回(5冊) 宮下奈都 8.19
5回(5冊) 大崎梢 8.20
4回(4冊) 角田光代 12.22
4回(4冊) 辻村深月 7.14
3回(3冊) 米澤穂信 6.07
3回(3冊) 石田衣良 9.05

道尾秀介がまさかの1位。いろいろ読み漁ったせいもあるが、本をそれなりに出していたというのが大きいだろう。
あさのあつこが2位。3年連続で10位以内。結構ぼろくそに書いている作品もあるがたぶん根本的に私はあさこあつこの文章が好きなのだろう。
昨年11位タイだった近藤史恵が3位タイ。すでにサヴァイヴは読み終えているので、近藤史恵は来年も上位に来るだろう。
石田衣良も3年連続の10位以内。この辺は来年も上位に来そうだ。
2年連続1位だった重松清はこの1年では2つしか記事が書けなかった。
これは2010年に重松清が本をあまり出さなかったためで、どうしようもない。
なおすでに「ポニーテール」は読み終わっており、「峠うどん物語」を読み始めているので、来年ベスト10に返り咲きの可能性は高い。
2周年のあとに読み始めた作家として、辻村深月、宮下奈都が上位に入った。

通算 ※5回以上
25回(29冊) 重松清
18回(19冊) 近藤史恵
17回(17冊) あさのあつこ
16回(16冊) 道尾秀介
15回(15冊) 石田衣良
14回(14冊) 角田光代
14回(14冊) 平安寿子 5.30
13回(13冊) 有川浩
11回(11冊) 大崎梢
10回(10冊) 森見登美彦
10回(10冊) 米澤穂信 6.07
9回(9冊) 恩田陸
9回(9冊) 吉田修一 10.11.04
8回(10冊) 三浦しをん 3.09
8回(8冊) 瀬尾まいこ 5.22
7回(7冊) 山崎ナオコーラ 10.10.16
7回(7冊) 桜庭一樹 1.12
7回(7冊) 万城目学 7.21
7回(7冊) 畠中恵 8.10
6回(6冊) 東野圭吾
6回(6冊) 椰月美智子
6回(6冊) 朝倉かすみ 10.10.22
6回(6冊) 宮部みゆき 10.10.30
6回(6冊) 奥田英朗 9.04
5回(5冊) 久保寺健彦 
5回(5冊) 伊坂幸太郎 12.02
5回(5冊) 梨木香歩 12.03
5回(5冊) 本多孝好 1.05
5回(5冊) 三崎亜記 3.29
5回(5冊) 貴志祐介 5.15
5回(5冊) 島本理生 6.16
5回(5冊) 恒川光太郎 6.25
5回(5冊) 宮下奈都 8.19
恩田陸と東野圭吾は過去1年で1つも記事を書いていない。
何か読んだような気はするのだが。

昨年より読んだ本が少なく、それにつられて記事も少なくなっている。
原因は不明。
来年はどうなるだろうか。

明日のマーチ 石田衣良

非正規の若者四人組が工場をクビになり、山形から東京まで歩くという話なのだが、なかなか面白い。
「4TEEN」といい「夜を守る」といい、石田衣良は男性4人組というのがどうも好きらしい。
作中で「奇跡のような組みあわせ」と書いているが、この4人のバランスが非常にうまくできている。これが作りすぎとみるかどうかで作品の評価は変わってくるかもしれない。
だが、少なくともこの4人のキャラクターはきちんと描き分けられており、会話をつないだ部分でもどの発言を誰がしたものかを見失うことはない。そのため自分がその中に入っていけるような感覚になる。
4人組を扱いながら、読者の場所もあけてあるかようなそういう心地よさがこの作品からは感じられた。
明日のマーチ明日のマーチ
(2011/06/21)
石田衣良

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我が家の問題 奥田英朗

家族の問題をテーマにした奥田英朗の短編集。前に「家日和」という作品があったが、それと同じ系統の本だろう。
家族それぞれの抱える問題が家族にとっては大問題でも、はたから見ていると妙に微笑ましいところなど、説得力があり、面白かった。
奥田英朗の良さがよく出ている作品だといえるだろう。
我が家の問題我が家の問題
(2011/07/05)
奥田 英朗

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ラストノートーきみといた季節 飯田雪子

展開が読めるのはまあいい。
女性向けの軽い恋愛小説という位置づけであるのだから、私に評価される必要もなかろう。
というわけで、以下ぼろくそに書かせていただく。
洋祐の視点で描かれた部分のウソ臭さが本当に気持ち悪く、なんだこの男、と思った。
山田詠美などにも感じるのだが、この手の作家は時として、自分の妄想の中にしか存在しない男を現実にいると勘違いしているかのような書き方をする。
そんなものを読まされる男はたまらない。
女性なら一部男性作家に対して同じような気持ち悪さを感じたことがあるだろう。
それが男性に対して気持ち悪い文章だと思ってもらえればいい。
さわやかな感じに仕上げるのが飯田雪子の長所かと思っていたが、こんな気持ち悪い書き方をされると、その良さは完全に死んでいるといえよう。
ラストノート―きみといた季節 (ハルキ文庫)ラストノート―きみといた季節 (ハルキ文庫)
(2009/01/15)
飯田 雪子

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