とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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きみ去りしのち 重松清

後妻との間の子供を亡くし、前妻のとの間の子といろいろと旅をする男の話。
いろいろと旅をするわりにはその土地の特徴というか、何も舞台をそこにしなくてもよさそうな気もするという話がいくつかあった。
ただ残された人々の描き方、あるいはこれから死に向かう人の描き方などは非常に説得力があり、話としては良くできていると思う。
きみ去りしのちきみ去りしのち
(2010/02/10)
重松 清

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スパイクス あさのあつこ

ランナー」の続編。
そして前作に輪をかけてひどい。
ちょっとでも高校陸上に興味がある人なら、この話が一体どういう設定なのか混乱してしまって、全く話に入っていけないだろう。
なんとこの話、インターハイを完全無視なのである。これだけでもとんでもない小説であることは間違いないのだが、それだけではない。
説得力のない数字、何か別の競技を描こうとしてごっちゃになった感じのレースの描き方、はっきりいってあさのあつこの悪いところをすべて出してしまった感じになっている。
しかもまだ続けるつもりらしく、変な終わり方になっている。
骨格のしっかりした作品なら、続編で立て直すことも可能かもしれない。
しかし、そもそもきちんと取材していないことが明らかなこの作品は、クラゲのごとく、「骨格」がない。
こういうものの続編を書くのはやめてほしいのだが。
スパイクス ランナースパイクス ランナー
(2011/04/07)
あさのあつこ

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キミは知らない 大崎梢

田舎を舞台にしたシリーズ…ではないのだけど、そういう系統かと思ったらむしろ「スノーフレーク」に近い雰囲気の話だろうか。
序盤、少し無理やりに展開させた感じはあるが、そこを乗り越えれば結構楽しめる。突っ込みどころはいろいろとあるのだが、推理小説としてはこれくらいの突っ込みどころは許される部分であろう。
推理小説家としての大崎梢はあの書店員シリーズと本の営業マンのシリーズさえなければもっと評価していいと思うのだが。
この作品も大崎梢の良さが非常によく出ている。「先生」の視点で描かなかったために、「大人の男のウソ臭さ」という大崎梢の欠点が全く目立たない。
その一方で、女子高生の感じは非常に生き生きと描かれており、強みを生かした作品になっているといえる。
キミは知らないキミは知らない
(2011/05)
大崎 梢

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メロディ・フェア 宮下奈都

仕事観については「スコーレNo.4」とあまり変わりはないし、家族のちょっとした問題のような話もスコーレNo.4と似ている気がする。
しかし、スコーレNo.4が描きにくいところを微妙にはぐらかしているのに対し、この作品はそういった途中でとぎれとぎれになっている感覚がない。
きれいにつながっていて、化粧品売り場で働くという普通の男性には理解しにくいテーマであるにもかかわらず、すんなりと物語の中に入っていける。
そしてなんといっても友達でない女同士の関係の描き方が非常にいい。
主人公がかつての親友に言う台詞も素敵だ。
とりあえず現時点での宮下奈都の最高傑作といってもいいだろうし、今後さらに素晴らしいものを書いてくれるような期待をさせる作品でもある。
メロディ・フェア (文芸)メロディ・フェア (文芸)
(2011/01/14)
宮下 奈都

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三つの名をもつ犬 近藤史恵

出だしがちょっと不幸な暗示のような感じに思えるが終わってみるとそんなに不幸な感じにもならなかったような気がする。
これは描き方の問題で、同じ結論でも悲劇のような描き方はあったのだろうが、近藤史恵はあえてそうしなかったのだろう。
だからこそ好感が持てるとも言える。
悲劇ぶるのは簡単なのだ。この人かわいそうだからこれくらいやってもいいよね、というような無理な正当化をやる推理小説はたまにあるが、そういう低レベルな本とは違うというのを見せつけた作品ともいえる。
主人公のやった行為は許されないことだ、だから最終的なまとめは妥当だといえる。
これを安易に悲劇にしなかったところ、これこそがこの本の最大の魅力かもしれない。
三つの名を持つ犬三つの名を持つ犬
(2011/05/17)
近藤史恵

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幸福な生活 百田尚樹

期待したほどは面白くなかったが、これはある意味必然なのかもしれないとも思った。
十数ページの短編を集めた本なのだが、最後がすべて「」で終わっている。そしてその最後の一行だけ別のページに書かれており、頁をめくると最後のオチになる、という構造になっている。
一言一句同じというわけではないが、多くの話でその最後の「」の中身が予想できてしまい、わざわざ頁をめくらせてまで引っ張るという形式にするほどのものか、という気がしてきてしまう。
だが、これはそれだけ自然な流れで話が作られているからだという意味でもあり、また「償い」のように明らかに元ネタがわかる話もあるので、もしかしたらわざとわかるように作ったのかもしれないという気がしてくる。

そう考えれば、オチが予想できるというのは不適切な批判ということになり、その批判をはずすならまあ楽しめるということになる。
推理小説的な読み方はできないが、まあ暇つぶしには悪くない本といえるだろう。

幸福な生活幸福な生活
(2011/05/27)
百田尚樹

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ちょちょら 畠中恵

有能な兄が死んだために、突如留守居役になる平凡な弟の話。
まあこの手の本にありがちで、本人はダメなつもりでも実は有能というわかりやすいオチで、そこは突っ込むべきではないだろう。
留守居役の仕事とか丁寧に書かれていてそれなりに楽しめるのだろう。
…正直にいいます。
そんなには楽しめませんでした。結局普通の時代小説だったなあという感じ。
何度も書いていますが、時代小説は苦手なので、たぶん普通より厳しく評価しているのだろうと思います。
畠中恵は説明がちょっとくどいので、普通の時代小説なんてただでさえ説明的な部分が多いのにミステリー的な部分でも説明を加えたら、全体的にそこまで言わなくてもいいよという気分にさせられる部分があるのも確か。
普通の時代小説よりは文章は読みやすい、だけどくどい、相殺されて「結局普通の時代小説だったなあ」に行きついたわけです。
そういうことなので、時代小説が嫌いでない人はそれなりに楽しめると思います。
ちょちょらちょちょら
(2011/03/22)
畠中 恵

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スリーピング★ブッダ 早見和真

お寺を継ぐことになった若者の話…かと思いきや終盤はまさかの展開。
序盤の伏線かと思われた部分がいくつか伏線でなかったりするのはちょっと気になるが、まあそれは大した問題ではない。
僧侶になるための修行をするところの描写もなかなか面白いが、まさかの展開を見せた中盤以降が見事。
エンターテインメント性に限ればかなりの作品といっていい。
もちろん文章が雑だとかいろいろな批判はあるだろう。
だが、この手の「仏の教え」は説教くさい展開になりがちなのを本当に型破りな方向に持っていったことは並みの書き手にはできないことだ。
エンターテインメント小説が嫌いな人には勧めないが、小説なら幅広く読めるタイプの人は読んで損はない作品だろう。
並みの推理小説よりずっと「してやられた感」がある。
スリーピング★ブッダスリーピング★ブッダ
(2010/09/25)
早見 和真

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