とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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ザ・万歩計 万城目学

なんか最近エッセイが多い…たぶんいろいろと疲れているのだろう。
まあそれはおいておくとして、正直な感想としては、関西人としてはつまらない本だなあと。
いや、エッセイとしては普通ですよ。
だけど、この人関西人ならもっとちゃんと笑いをとりに行けばいいのに、笑いをとりそこなっている話が結構多くてちょっとがっかりしました。
過剰な期待をするべからず、というところでしょうか。
ザ・万歩計 (文春文庫)ザ・万歩計 (文春文庫)
(2010/07/09)
万城目 学

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御不浄バトル 羽田圭介

話としてはそんなに悪くないと思う、があまりにもトイレの描写が多すぎてちょっと嫌な気分になってしまった。
なんとなく品がない感じがして(私が言うのもなんですが)、どうも話の本筋が楽しめませんでした。
作者はまだ若いはずなのに、妙におっさんくさいんだよなあ。
主人公の設定が私より年下には思えなかった。
御不浄バトル御不浄バトル
(2010/07/05)
羽田 圭介

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透明約束 川上健一

カナダに関連した短編集。
カナダをひたすらに称賛しているようにも読める。
そのせいか少々辟易した。
たぶんいろいろな国をテーマにした短編集だったらもう少しよかったのかもしれないが、ひたすらカナダだとなんとなく反発を覚えてしまった。
そんなにいいことばかりなのか?と聞きたくなってしまうのがひねくれ者の私なわけで…
透明約束透明約束
(2009/08/20)
川上 健一

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青春、手遅れ 益田ミリ

たぶんエッセイ。でも漫画がついてる。
で、漫画を読む本だろう。
40歳女子の昔の憧れを永遠と語る本。
ウケを狙っているわけでもないので、笑えない。
かといって所詮は個人の憧れというか妄想の世界なので、何か教訓があるわけでもない。
主張されてもだから何というレベルで、何か説得力があるわけでもない。
そして女子じゃないから共感もない。
女性だったらもう少しわかるかもしれない、としか言えない。
少なくとも私にはいろいろと中途半端な本に思えた。
青春、手遅れ青春、手遅れ
(2010/04/21)
益田 ミリ

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ダーティ・ワーク 絲山秋子

洋楽はよく知らないので、本質的にこの作品を理解しているかと問われると自信がない。
なんかローリングストーンズの曲らしいです、としか言えない。
これは書き方としてはかなり強気だと思う。
一見関係ないような話を三つ並べ、その間をつなぐように次々と話をつなげていく。
連作短編集とみてもいいし、全体で一つの長編とみてもいいだろう。
そして、登場人物のイメージが話ごとに微妙に変わる。しかし、同一人物だとわかるように描いている。
話し方まで変えている。
一歩間違えたらただの独りよがりな文章にしかならないのだが、登場人物の核のような部分がしっかりしているせいか、同じ人物は同じ人物として把握できるようになっている。
そしていろいろなイメージを与えるからこそ、登場人物が、現実味のある人間として把握できるようになる。
登場人物の正体を徐々に明らかにしていくあたり、ある意味推理小説的な面白さもあり、受け手によっていろいろと楽しめる作品だろう。
ダーティ・ワーク (集英社文庫) (集英社文庫 い 66-1)ダーティ・ワーク (集英社文庫) (集英社文庫 い 66-1)
(2010/05/20)
絲山 秋子

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プロムナード 道尾秀介

たぶん今年私が読む最後の道尾作品となるでしょう。
いつの間にやらblogramのカテゴリーにおいて重松清→有川浩→道尾秀介と移動していきましたね。
blogramの選定基準がよくわからないのですが、今のことろ道尾秀介に落ち着いています。

さてこの本は、エッセイが中心ですが、途中道尾秀介のお勧めの映画やお勧めの本などの紹介、あるいは昔描いたという絵本、さらに戯曲まで収録されています。

まあ絵本と戯曲はともかく、エッセイは非常に面白かったです。
普段、人を不幸にする話を量産しているので、なんか暗い感じのイメージだったのですが、結構笑える話もあり、小説とは違った一面があって楽しめる作品だと思います。

プロムナードプロムナード
(2010/05/28)
道尾 秀介

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なくしたものたちの国 角田光代

松尾たいこのイラストをもとに角田光代が書いた小説。
主人公の女性が1話ごとに成長していくのだが、全体的にファンタジーのような話である。
ただ若干宗教的な感じがして、それなりに面白かったのだけど、ちょっと最後ではまりそこなってしまった感じがある。
そんなにひどいラストというわけでもないのだが、なんとなく好きになれなかった。
だが、それを除けば、話としてはまあ良くできていると言っていいだろう。
なくしたものたちの国なくしたものたちの国
(2010/09/24)
角田 光代

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秋の牢獄 恒川光太郎

3つの短編…というほどは短くないが、とにかく3つの話からなる本。
同じ一日を繰り返す、という表題作「秋の牢獄」もまあそれなりに面白いのだが、個人的に気に入ったのは2つ目の「神家没落」である。
ファンタジーの中にも、いろいろ規則性があり、主人公がそれを見つけ出していく過程が面白い。
ファンタジーの奇妙なルールを主人公が解明していく、という過程を経ることによってよりわかりやすく伝えることに成功している。
また作品のまとめ方もいい。
このファンタジーとミステリーを合わせたような雰囲気が個人的にはまるポイントなのだろう。
そういえばそもそも恒川光太郎の本にはまるきっかけとなった「夜市」もこの夜市のルールを徐々に解明していく感じが、従来のファンタジーとは違った感じで面白かったのだろうと思う。
そしてファンタジーなのに、理論的にきちんとつめて構成してあるからこそ、このような描き方が可能なのだろう。
そう考えるとすごい作家と言えるかもしれない。
秋の牢獄 (角川ホラー文庫)秋の牢獄 (角川ホラー文庫)
(2010/09/25)
恒川 光太郎

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家族 小杉健治

裁判員を題材にした推理小説…と言ってまあ間違いではない。
だが、はっきりいって問題のある作品と言える。
裁判員制度を批判するようにみせかけて、実は裁判官がだめだ、という主張になっているのだ。
だが、そうなんだろうか。
最後の展開に関して言えば、むしろ恐怖を覚えた。
裁判員の自己満足、あるいはその立場を利用した司法荒らしにしか思えなかった。
この場合、被告人の希望通りなんだからいいじゃないか、というかもしれない。
本当にそんなに簡単な問題だろうか。
被告人が、裁判員裁判を選択した結果、こういう結果になったという論理展開なら、まだいい。
しかし、日本の裁判員制度は強制的に裁判員裁判にされるのだ。その問題提起もなされていない。
そしてこの状況下で、裁判員が暴走すれば、どうなるだろうか?
最後の女性裁判員が意見を述べるシーンなどは正直不快でたまらなかった。
罰せられても構わない、といいつつ、結局裁判所がこの程度で裁判員を罰すれば社会的に大問題になるから、罰することなどできないという事実を利用した汚い行為にしか思えず、それをあえて勇気を持って行ったかのような描き方にはへどが出る。
裁判官がお嫌いなのは結構だ。
だが、裁判員によって司法が荒らされていいという理由にはならない。
裁判員だから、裁判官とは違う結論にするのだ、という論理展開をされてしまったら、凶悪事件を裁判官は裁く資格がないという理論になるということにこの作者は気付いていたのだろうか。
それを含めて極めて穴だらけの推理小説と言える。
家族家族
(2009/05/13)
小杉 健治

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ほかならぬ人へ 白石一文

期待値が低かったせいか、意外と楽しめた。
というか白石一文にしては、押しつけがましさが少ない。たぶん、主人公が「大したことない人物」だったことが大きい。
しかしこのおっさんはなんか勘違いしてるんだなあ。
80年代生まれが「自分は普通」っていうのはさげすむ言葉じゃないんだよ。
やっぱり白石一文はこの壁だけはどうしても越えられないのだろうなあ。
まあそれはともかく、子どもがいない設定もよかったのだろう。
子どもが絡むと白石は必ず女は子育てに専念するべき、という主張を書かずにはいられなくなる。
それを書かずにすませた。
ちなみに子育てに専念していない「小春」はとんでもない人物の設定なので、彼的にはこの辺で妥協したのかもしれない。
親の七光りで直木賞をもらったという印象を覆せる作品ではないが、今までの白石一文の作品よりはずっとましだった。
ほかならぬ人へほかならぬ人へ
(2009/10/27)
白石 一文

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いのちのラブレター 川渕圭一

前に「吾郎とゴロー」を読んでつまらなかったので、それ以来敬遠していた川渕圭一ですが、2010年の本を駆け込みで読んでいる最中だったのでとりあえず読んでみるというブログのタイトルのような話。




ひねくれた感想を一言。
やりすぎ。
あまりにも感動を押し売ろうとするもんだから最後のほうは鼻で笑ってしまいました。
なんですか、このご都合主義っぷりは。
amazonで書評書いてる人たち、なんでもっと怒らないんですか?
医者だー忘れられない人がいるぜー運命の再会だ―なんて、展開があまりにも安っぽすぎるように感じるのは私だけですか。
たぶん人物の描き方が浅いというか妙に薄っぺらい感じがするせいなのでしょう。
だからこそ感動する、というよりはなんかこういう風にしたんだから感動しなさい、と言われているみたいで妙に白けてしまい、また薄っぺらい感じのくせに無理やり感動させようとするから笑うしかないというか…
ただ、「吾郎とゴロー」よりはましだったと思います。
お勧めはしませんが、まあ最悪ではない、という感じですかね。
いのちのラブレターいのちのラブレター
(2010/07/16)
川渕 圭一

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ツリーハウス 角田光代

角田光代はすごい作家だなあと思う。
出だしで、勢いに乗せて、そのまま最後を鮮やかにまとめきる。
出だしに凝りすぎた作品は、がっかりな結末に終わることがよくあるし、最後が鮮やかな作品は、勢いに乗るまでが大変だったりする。
だが、角田光代のいい作品というのは出だしから勢いにのせ、いろいろと展開させながら、最後を鮮やかにまとめきる。
今回も祖父の死から始まり、現在と祖母の過去の話、父親の過去の話などを織り交ぜながら展開するのだが、その展開のさせ方がうまい。
場面転換にも無理がなく、勢いが途切れずに読める。
そして終盤のまとめが素晴らしい。
角田光代はときどき何気ないけれど、強烈なインパクトを放つセリフを言わせるが、この作品では終盤の祖母の台詞こそまさにそれだろう。
この台詞の使いどころも間違えていない。無理にこの台詞を言わせるのでなく、勢いの中でそのまま言わせるからこそ、意味があるということをうまく示している。
こういう作家ってなかなか貴重なのではないかと思う。
ツリーハウスツリーハウス
(2010/10/15)
角田 光代

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MUSIC 古川日出男

この手の作品は評価に困る。
まあこのブログのスタンスとして、最終的には「私が」勧めるかというところにおいて、たぶん私は勧めないだろうと思ったので、小さい画像。
たぶん読み方はいろいろできて、文章のリズム感とか音とかを楽しむ本ともいえるし、ファンタジックな世界と日常の世界との融合的な部分を楽しむのかもしれないし、そのほかいろいろあるのかもしれない。
が、はっきりいって変な登場人物の、変な世界設定をいろいろと交錯させたせいで、わけのわからない文章が出来上がったようにしか感じなかった。せっかくの設定の使い捨てにも思えてしまったし。
そのわけのわからなさを楽しめればよかったのだが、妙に説教臭い交錯のさせ方だなあと感じてしまい、少し不快になった。
そしてこれが評価の決め手。「なんかやだな」と思ってしまった以上、やはり他人様に勧める気にはなれない。


MUSICMUSIC
(2010/04)
古川 日出男

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炎上する君 西加奈子

どうせ西加奈子だし、と期待値は限りなく低く、単に「今年発売の本」を今年はあまり読んでいないことに気づき、数合わせで手に取ってみた、というふざけた話だったのですが(ファンの方、ごめんなさい)。
意外にも面白かったです。
西加奈子の本を面白いと思ったのは初めてかもしれません。
いわゆる西加奈子らしい奇妙な雰囲気を持つ短編集で、今までの作品と雰囲気的には大きな差はないと思います。しかし今までの作品が、奇抜な発想がリアリティをぶち壊す方向にだけ作用しているように感じられたのに対し、今回は、奇抜な設定に説得力を持たせるリアリティ、という風に作用していたように感じました。
たぶんほんの少しベクトルがずれただけなのでしょうが、こんなに変わるものなのですね。
山崎ナオコーラを連呼している話があったのですが、もしかして仲がいいのでしょうか?年齢も近いことですし、そういうのもありかなあと勝手なことを考えながら読んでいました。
炎上する君炎上する君
(2010/04/29)
西 加奈子

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草祭 恒川光太郎

「夜市」が面白かったので、ほかの作品も読んでみようと手に取った。
美奥という地域(?)をテーマにした連作短編集だと思う。
獅子舞の話は面白かったのだけど、全体的に朱川湊人などと大差ないような話もいくつかあり、そこが少し残念だった。
今一つだった話に共通するのは、題材が悪いというよりは、「夜市」で見せたような独特の世界観が、この描き方ではただのありきたりな化け物の話にも読めてしまって活かせていないようにも思えた。
ただ、面白い話もあったので、全体としては悪くない。
草祭草祭
(2008/11)
恒川 光太郎

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有村ちさとによると世界は 平山瑞穂

出だしは微妙だったが、意外とくせになる。
有村ちさとという理屈っぽい女性と、その周りの人々を一人ずつ主人公にした話を入れた連作短編集。
最初の有村ちさとのアメリカ観が個人的になかなかツボで、彼女が見たその人物像を先に語り、そしてその語られた人の視点からの物語が展開される。
これがなかなか面白い。立場の違いによる見え方の違いが非常にうまく出ている。
最初、何かの事件を解決する推理小説かと思ったが、そういう話ではなかった。まあしいて言うなら元上司の話が少し推理小説的ではあったが。
この世界観が気に入らなかったら、アウト、という感じはするが、はまる人にははまる作品なのではないかと思う。
有村ちさとによると世界は有村ちさとによると世界は
(2010/08/18)
平山 瑞穂

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妻の超然 絲山秋子

「妻の超然」「下戸の超然」「作家の超然」の3つの話からできているのだが、「妻の超然」と「下戸の超然」はある意味ついになる作品と言えよう。
超然としているつもりで意外と超然としていない自分に気づくのが、「妻の超然」であるとしたら、超然なんてまったく考えてもいなかったのに、超然としている、と言われて初めて気付かされるのが「下戸の超然」である。
この二つはどちらも人間らしさが絲山秋子独特の表現で描かれていて、面白かった。
しかし、ラストの「作家の超然」には少しうんざりした。
確かに絲山秋子はこういう文章が「文学」的だとして評価を受けてきた面もある。だが、こういうのを書かれると、ああそうですか、だから何?といいたくなってしまう。
何もこの本に入れなくたっていいじゃないかと思いつつ、確かにテーマ的にはこの本の最後に入れるべき作品であろうとも思う。だが、全体の調和は取れていたとしても、読み終わった後に嫌な気分になった。
最後のだけは明らかに「面白さ」の質が違う。そういう表現的な面に特化した面白さ、私にとっては「変な言葉を並べることでさも内面の深いところを描いてあるかのような気分にさせる文章」が好きな人にはいいかもしれない。
だが、それを面白いと思わない人間には、せっかく面白い本だったのに台無しにされたような気になる。
結果として評価としては普通、といわざるをえない。
妻の超然妻の超然
(2010/09)
絲山 秋子

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チア男子!! 朝井リョウ

やはりこの作家、只者ではない。自分の強みを最大限にいかしている。
作者は若いことが話題になっているが、それだけではない。
彼は、本当にいきいきと若者を目の前に提示して見せる。青春まっただ中にいそうな人間像を驚くほどの自然さで表現する。
「文学」としての批判はいくらでもできるだろう。だが、そこに何の意味がある?
小説というのは本来、娯楽なのだ。確かに芸術性を追究するという路線はそれはそれで一つのあり方だが、すべての小説が「文学」である必要はないと思う。
実際、「文学」路線に走りすぎると、題材がおろそかになり、「何もそのテーマで書かなくたって…」と思うこともある。
だからこそ、この作品は「男子チア」という題材での個性と、若者の描き方という文章での個性の両方をバランスよく描きだしたいい作品だと言える。
さらにこの作品は、大学1年生を主人公にしているのだが、本当に主人公と同じ目線で物語を追うことができる。それはただこの時代の若者をリアルに表現しているというだけでなく、すべての時代に共通するような若者の本質を描くことができているからではないだろうか。
これは意外と難しいことだ。
この調子なら今後の作品も期待できるだろう。

チア男子!!チア男子!!
(2010/10/05)
朝井 リョウ

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ピスタチオ 梨木香歩

生とか死とかを描いた話、と非常につまらなそうなまとめを書いておく。
全体的に、淡々と展開し、まあ無理がないわけではないが、エッセイと言い張ればそれでもいけそうな気がする。
(アフリカの話が出てくるあたりで無理か)
それだけリアリティがあると言えば聞こえはいいが、エッセイ風に少し思想の押しつけがましさ的なところが見られる。
ただ、全体としては不快にならない程度に抑えてあるので、小説として十分楽しめる。
やはり主人公の建前と実際にやっていることとのギャップを自分で感じているところが胡散臭さを抑える働きをしているのだろう。
最後の「ピスタチオ」なる主人公が書いたという設定の短編小説をわざわざ載せることによって劇中劇風にした意味がよくわからないが、まあこの部分もアフリカの民話が前半で伏線としてあるので、それなりに楽しめる。
気持ちに余裕がある時に読んでいたらもっと印象が変わったかもしれない。
ピスタチオピスタチオ
(2010/10)
梨木 香歩

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あるキング 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の推理小説でない作品というのはあまり面白くない。
「終末のフール」と言い、「フィッシュストーリー」といい、この作品と言い、いたるところに無理があり、なんでそうなる?といろいろ突っ込みをしながら進んでいくうちに、わけのわからないまま話が終わった。
野球選手の話が書きたかったのか?
それとも彼なりの美学を追求したかったのか?
わけがわからない。
たぶん私は伊坂と価値観がかなり共有できていない人間なのだろう。
だから伊坂の「一般化」にはやたら違和感を覚える。
(殺意を覚えるのと、実際に手を下すのはずいぶん差があると思うのだがなあ…)
この作品を楽しめなかった最大の要因はそこだろう。
伊坂と波長の合う人なら楽しめるかもしれない。
あるキングあるキング
(2009/08/26)
伊坂 幸太郎

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