とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

おじさんとおばさん 平安寿子

平安寿子はわりと好きなのだが、この本は相性が良くなかった。
たぶん悪意というか、その人個人の思いを、それが"一般的な"本音というような描き方になっていたことに違和感があったのだと思う。
もちろんその年齢になった人間はそうなのだ、と言われてしまえば、私には検証のしようがないのだが、しかしそんなに一般化できるものだろうか。
昔の恩師の息子を応援する、というパーティにあつまった昔の同級生で、今や「おじさん」と「おばさん」になった人たちが不倫したりいろいろなやんだり、まあそこそこ説得力はあるが、あまり入り込めない話だった。
年齢の問題かもしれないが、今一つ楽しめなかった。
おじさんとおばさんおじさんとおばさん
(2010/04/07)
平 安寿子

商品詳細を見る
スポンサーサイト

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

705号室 ホテル奇談 塔山郁

「毒殺魔の教室」が面白かったので、ほかの作品も読んでみようと手に取った。
推理小説かと思ったらホラー小説だったのだが、よく構成されてあってそれなりに面白かった。
ただ残念なのが、途中出し惜しみというか、まるでテレビ番組の演出のように引っ張っているように感じられる部分があり、なまじ面白かっただけに、ちょっと不快だった。
あとはホテルの怪談というのはありきたりなのか、それとも何かベースがあるのか、どこかで読んだような気がしてしまったところも気になるところではある。
もちろん、これらは些細な問題であって、全体的にはいい作品であったことに変わりはない。
事件も偶然のようで必然、という風に思わせる構成も説得力があり、終わり方もまたよかった。
今度はどんなタイプの作品を書くのか気になる作家である。
705号室 ホテル奇談705号室 ホテル奇談
(2009/06/10)
塔山 郁

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

あなたに贈る× 近藤史恵

久々に推理小説と呼べるものを読んだ。
近未来という設定なのだが、序盤に特殊な病気の設定を説明し、その後社会が変化したことまで強引に持っていく。
逆にいえば、この序盤の強引な説明部分を呑めなければ、この作品は成立しない。
設定さえ納得できれば、なかなか面白い話だろうと思う。
ただもう一つひっかかることがある。それが終盤での主人公の行動。
それが本当に死を覚悟した人間のそれだったとは思えなかった。
設定上だとその行為は普通なら死に直結するはずなのだが、衝動的にそんなことをやる。
その衝動に至るまでの描き方に今一つ説得力がなかった。
それとも女子高生ってのはそんなものなのか?
こればかりは女性にしかわからないのかもしれない。
社会の変化とかの問題提起も面白いことを書いていそうなのに、中途半端だったし…
ただ、最初に使える道具をすべて提示してあるため、そのあたりは正統派の推理小説と言える。
そして小さい画像にしなかった最大の理由が、ラストにある。
謎はすべて解けた、めでたしめでたし、でないラストが非常にいい感じだった。
このラストを導き出すためならあの強引な設定も許せるというものだ。
あなたに贈るキス (ミステリーYA!)あなたに贈るキス (ミステリーYA!)
(2010/07/28)
近藤史恵

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ホームレス中学生 田村裕

かなり今更読む。
正直、お笑い芸人の本としては珍しく面白い本だった。
文章が稚拙とかそういうことは問題じゃない。彼が身の丈に合った文章を、自分の言葉で書いているところがいい。(これ仮にゴーストライターだったらものすごい才能だなあ…)
ちなみにホームレス大学生は面白くなかった。
この決定的な差は、自分が損をしたと思っているか否か。
田村裕は自分が損をしたとも不幸だとも思っていない。その前向きなところが文章から読み取れる。そしてそういう人間は人を無駄に悪くは言わない。
そこが支持されたのだろうと思う。いわゆるしずかちゃんのお父さんの「あの青年は人のしあわせを喜び、不幸を悲しむことができる人間」というやつだ。
まあたまにはひねくれていない感想を書いておこう。
ホームレス中学生ホームレス中学生
(2007/08/31)
麒麟・田村裕

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

月の恋人 道尾秀介

たまにはまともな推理小説を読もうと思って借りてきたら…推理小説ではなかったというオチ。

道尾秀介が推理小説じゃなかったというのも意外だったが、内容も道尾秀介らしくないことに驚かされる。
全体的に「幸せな人」の多い文章だった。
不幸を量産するのが道尾秀介っぽいと思っていただけに、グロいシーンもなく、不幸を量産することもせず、全体的になんかご都合主義で回っていく話だったのがある意味衝撃的だった。
まあたまには幸せな感じで読むのも悪くないと思う。
月の恋人―Moon Lovers月の恋人―Moon Lovers
(2010/05)
道尾 秀介

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

坂の下の湖 石田衣良

小説だとばかり思って、図書館に予約を入れたら思いのほか早く順番が回ってきたので、ラッキーだと思ったら…
小説ではなくてエッセイでした。
しかもR25の連載をまとめたやつ。
何度失敗して反省してもこういうドジを踏むのが私らしいと言えば私らしい。
まあそんなわけで普通に読みました。
それなりに面白かったです。
一つ一つが短いので、電車とか病院とかちょっとした待ち時間に最適。
ほら、推理小説とかだと続きが気になって病院で名前を呼ばれても気づかなかったりするでしょう?(…しないですか?)
石田衣良の思想が根本的に気に入らないという人以外なら楽しめる本だと思います。
坂の下の湖坂の下の湖
(2010/10/14)
石田 衣良

商品詳細を見る

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

猫を抱いて象と泳ぐ 小川洋子

まだ「王様のブランチ」で松田チョイスのコーナーがあったころに紹介された本。
2009年始まったばかりで、今年のナンバーワンとかなんとか大絶賛されていた作品だったので、かなり期待していたのだが…
はっきりいうと、期待値を上げすぎて、ガッカリ度が半端じゃなかった。
いくつか私は重要なことを忘れていたのです。
まず、私が小川洋子の作品で好きなのは、「博士の愛した数式」とか「ミーナの行進」とか要するに地に足のついた作品なのです。
小川洋子のファンタジーは現実と空想の境界があいまいで、もちろんそれがいいという人にはすごくはまる作品だと思いますが、私のようなタイプの人間には、そのあいまいさゆえに登場人物をつかみ損ね、結局物語に入り込めないまま、白けた感じで終ってしまうことがよくあります。
今作も、チェスの好きな少年がチェスの深みを追究していく話で普通に書けばよかったものを、盤の下にもぐらなければいけないとか、そのほかいろいろと特殊な設定を付け加えたせいで、完全に主人公をつかみ損ね、落下してしまった気分です。
やはり波長の合わない作品というものはあるのだ、とつくづく思いました。
猫を抱いて象と泳ぐ猫を抱いて象と泳ぐ
(2009/01/09)
小川 洋子

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ゴチソウ山 山田健

いつのまにやらblogramのミステリー・推理小説の1位から陥落しておりました。
まあ仕方ないですね。
でもちょっと悔しいので投票ボタンを入れてみたり。
いや、投票自体は横のあのバナーをクリックしていただければいいんですが…
一応宣伝も兼ねて。
というかblogramが唯一の宣伝なので、これくらいは許してください。
blogram投票ボタン
そろそろ楽天とかの広告を外そうか検討中。今まで1円も入ってきていないので。
どういう契約だったかちゃんと読まなかったのが悪いんですが。


関係ない話を長々展開してしまいましたが、結局本日も推理小説ではありません。



さてこの作品、端的に言うと小説としては相当物足りない作品です。
ところどころの場面を区切ってそこの場面についてだけはそこそこ調べた感じなのでしょうが、流れるような文章というよりは場面ごとに独立しすぎていて、つなぎがない感じに読めます。
その結果、ものすごく安っぽい雰囲気になっていて、いろいろ調べただろうにもったいないなというのが正直なところ。
たとえるなら、やたら高得点が出ていた某外国人女性フィギュアスケーターのような感じの…なぜか日本のマスコミが大プッシュで「表現力が素晴らしい」などと言っていましたが、ああいう感じです。
場面ごとを区切ってみればいいところはあるのだけど、つなぎが全然ないので、一つの作品としてきれいにつながっていかない。その結果として、薄っぺらい小説にしかならない。
このスカスカな感じがまさにそのフィギュアスケートの選手に共通します。
すぐに読み終わるので、そこだけはいいですが、読み返したくはならない作品ですね。
ゴチソウ山ゴチソウ山
(2009/10)
山田 健

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

追想五断章 米澤穂信

伯父の経営する古本屋にいる主人公が、叶黒白という人の書いた小説5つを探す物語。
そしてその5つの小説の意味が最後に明らかになり、それっぽいラストになるのだが…

実はこれ、かなり早い段階で展開が読めてしまった。
推理小説で、展開が読めてしまうと普通はつまらないのだが、この本は、叶黒白の書いたという短編小説がそこそこ面白いので、そこで楽しめるという手の込んだミステリーと言える。
しかし、「儚い羊たちの祝宴」といい、今作といい、米澤穂信はどうも道尾秀介に通じるものがあるような気がする。
この作品も道尾秀介の「鬼の跫音」と少しだけ雰囲気が似ている。というか、これを読んでいたせいで展開が読めたのかもしれない。
もちろんそこまでグロい展開にならない分、こちらのほうがお勧めできる本ではあるのだが。

追想五断章追想五断章
(2009/08/26)
米澤 穂信

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

空の冒険 吉田修一

全日空の機内誌に連載された小説とエッセイを合わせて単行本化したもので、「あの空の下で」の続編というか、まあ同じ形式の本である。
一つ一つは非常に短い話なのだが、どれもその短い中にいろいろと面白い要素があり、続きが読みたくなってしまう。
今回は「あの空の下で」と違って、エッセイと小説は交互に入っているのではなく、小説が前半にまとめてあった。(まあだからどうだということもないのだが。)
そして海外よりも国内を舞台にした話が多かったことも前作との違いかもしれない。
とりあえず、次に飛行機に乗る機会があったらちょっとANAをつかうように意識してみようかと思った。

空の冒険空の冒険
(2010/08/30)
吉田 修一

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

フリーエリア

blogramはじめました

blogram投票ボタン

検索フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。