とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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恋愛嫌い 平安寿子

実は昨年、TBSの王様のブランチの松田チョイスでこの本を紹介されて以来、平安寿子の本を読むようになったのだが、ようやくこの本を読むことになった。
今まで読まなかったのは近所の図書館になかったからなのだが、同じ区内の別の図書館から取り寄せてもらった。
期待通りのいい作品だ。
独身の女性3人の年齢、立場、考え方の違いがうまく描きわけられた連作短編集でどのエピソードも平安寿子らしい現実的で、かつ容赦ない表現がさえている。
ネタとしては古くなってしまったが、「産む機会」発言に対するコメントなどはさすがだと思う。
恋愛嫌いというのは若干僕にもあてはまるかもな、なんて思ったりもして。
(いや、決してもてないから言っているわけでは…)
恋愛嫌い恋愛嫌い
(2008/10)
平 安寿子

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チェーン・ポイズン 本田孝好

ものすごく不自然な部分があって、なんでこういう風にしたのだろうかと思ったら、最後にそうした理由がわかった。
推理小説でもあるまいし、どうしてこんなむちゃな伏線の張り方をするんだろう、と思ったが、「新境地を開いた驚愕のミステリー」という売り文句が。
ああ推理小説だったんだ、と思う。そういえば事件性もあるし、謎ときっぽいのもあったな。
「生と死」というテーマについて考えながら読んでいたせいで、ミステリーの要素にはほとんど目を向けなかった。
ポイントとしてはおばちゃんの意外と現実的な発言がよかった。死にゆく者の驕りという表現も素敵だ。
あとは院長のセリフもいい。
「そんなに急いで死ななくてもいい」というのは僕が常々言っていたことなので。
かつて死に急いだ人間が何を言うかと言われそうだが、まあそういう昔のことは突っ込まないでくれるとありがたい。
チェーン・ポイズンチェーン・ポイズン
(2008/10/30)
本多 孝好

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ラブコメ今昔 有川浩

軽く読むにはなかなか素敵な作品といえるでしょう。
自衛隊の恋愛もの、というまあ有川浩らしい作品ですね。
そして有川浩らしくふつうに幸せな話を書いて終わりです。
…おもしろかったのに、批判するような表現になってしまうのはここにある思想がどうも気に食わないせいでしょう。
自衛官が自分の職業を誇りに思うのは素晴らしいことだと思います。
ですが、それを他の職業への批判につなげなくてもいいのではないかという気がします。
有川浩がどう考えていたのかはわかりませんが、自衛官をたたえるならその路線だけにしておけばいいのに、どうも余計な思想が含まれているように思えてなりません。
そもそも結婚という制度について有川浩自身が真剣に考えていないのではないでしょうか?
まわりがするから?社会通念上まともな大人はすることになっているから?税制度上の優遇措置を受けるため?親と戸籍を別にしたいから?
結婚という制度について真剣に考えたことがない人間(するかしないかは真剣に考えたと思いますが)が結婚する人や離婚する人を非難する資格はないと思います。
何より当事者以外が結婚や離婚について口を挟む余地があると私には思えません。
深読みしすぎだと言われればそこまでです。ですから軽く読むには優れた本だ、という最初の評価に帰着するのです。
ラブコメ今昔ラブコメ今昔
(2008/07/01)
有川 浩

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夢うつつ あさのあつこ

エッセイとそのエピソードを基にした短編小説の組み合わせという本。
実験的な試みとしての評価はするが、小説部分がつまらない。
短すぎるせいもあるのかもしれないが、なんかいかにもとってつけたような感じになっている。
しかし、エッセイの部分は面白いので、エッセイ部分だけでも読む価値ありだ。
夢うつつ夢うつつ
(2009/08/28)
あさの あつこ

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ポトスライムの舟 津村記久子

大きな画像がなかったので、妥協。
芥川賞をこういう作品がとったことは正直意外だった。
最初、山田詠美が絶賛していたのでどれだけくだらない本なのかと思ったら、なんのなんの。
芥川賞ってときどきいい作品があるなと思うが、これはおそらく過去10年の中でも最高傑作ではないかと思う。
だが、この作品は大衆性はない。おそらくこの空気感が合わない人も多いだろう。
Amazonでの評価はかなり割れていたし、それこそがこの作品の新しさを示しているといえるだろう。


失われた10年、ロスジェネなどでくくられる世代の人々にとって、この話は他人ごとではない。ゆえに反発を覚える人もいるだろうし、描き方に甘さを感じる人もいるかもしれない。だが、ここまで淡々と問題を突きつけた作品はほかにないだろう。
この作品を批判する人にききたい。この世代の人間には夢がない、気力もない。なぜそうなるのか、本当に考えたことがあるのか?
人間を人間として扱わなかったことが何を引き起こすのか、そして今の日本の搾取の構造も含めてこの作品が突きつけたものは重い。
この重さに気づけた者こそがこの作品を是とするか否とするかはともかく、本当の意味で評価しうるのではないか。
ポトスライムの舟ポトスライムの舟
(2009/02/05)
津村 記久子

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シャドウ 道尾秀介

最近、ようやく道尾秀介の傾向が読めてきた。
道尾は人間を描くのに、推理小説という形態が一番いいと考えているという内容のあとがきがついているが、これも本格的推理小説ということなのだろう。
blogramの「ミステリー・推理小説」部門で1位をとったこともあるこのブログですが、書いている当人はそんなに「ミステリー・推理小説」が好きではないというところに「本格的推理小説」という言葉への反発があるのかもしれません。
「結局そうなるわけね」と思ったが最後この手の作品は評価が急落するという宿命を帯びているというか…
正直に書くと、なんか道尾がこの作品で何を描きたかったのかわかっていないんじゃないかという気がした。
最後の息子のセリフが一応テーマを表してるってことになるのかなあ?
にしては何か違うような部分が見られるのだが…
シャドウ (創元推理文庫)シャドウ (創元推理文庫)
(2009/08/20)
道尾 秀介

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ともしびマーケット 朝倉かすみ

いい素材を適当に料理した結果めちゃくちゃなもんができましたって感じ?
いわゆる連作短編集だが、朝倉かすみらしく登場人物がまったく魅力的に見えない。魅力とは、感情移入しやすいとかそういうものも含まれるから、すなわち、存在価値を見いだせない登場人物の描き方になっているということだ。
設定は悪くない。たぶん登場人物のキャラだって光の当て方を変えれば面白くなる要素はいくらでもある。
だが…
おそらくそれは朝倉かすみにとってはやりたくないことなのだろう。
ゆえにこの作品も自己満足の域を出ていない。
結局この人はある一人の編集者のためだけにこの本を書き、それが他人にも伝わると信じている。
もちろん本来的にはそれは正しい。なぜなら編集者は大抵は多くの人に伝わるものを知っているからだ。

だがこの本は何かが違う。
これを受け入れられる人がそう沢山いるようにはどうしても思えないのだ。
スーパーマーケットを中心に置くのは悪くない。
なぜこの設定を活かしきれなかったのか?
それがわからない。
ともしびマーケットともしびマーケット
(2009/07/22)
朝倉 かすみ

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四畳半神話大系 森見登美彦

よくもまあここまでばかばかしいものを鮮やかに描けるものだなあと思う。
4つの話からできていて、基本設定は同じ、結末もほぼ同じ。
要するに、何を選んだって人生に大差はないという感じになっている。
それがまた面白い。
あのときこうしていれば、と人は思う。
だが、自分自身がそうそう変わらない以上、ちょっと選択肢を変えたからと言って劇的な変化があるわけなんかないのだ。
にもかかわらず、ついついそう思ってしまうという人間の心理を見事についた作品だと思う。
小津の描き方もさることながら、最後の締めも含めて本当にきれいにまとめてある。
最後のセリフは「そんな汚いもん、いりません」だったけど。

四畳半神話大系 (角川文庫)四畳半神話大系 (角川文庫)
(2008/03/25)
森見 登美彦

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蛇衆 矢野隆

戦国時代を描いた小説で、どこか少年漫画風で読みやすい。
なんとなくサイボーグ009みたいな感じで、人間というのは普通の人よりはるかに優れた能力をもったものへのあこがれがあるのだろうなと思う。
もちろんこれはSFではないので、蛇衆の連中がいくら桁違いに強くても、人間として不可能なレベルにまでは至らないように押さえてはある。
だが…
こういうテーマが嫌いなわけではないのだが、結局~ネタばれ回避のため省略~なわけね、と思うとちょっといやな気分になる。
ゆえに大きな画像にはしなかった。
なんだろう?結局あの人物の行動についての説得力が足りなかったのかなあ?
そこが最後の最後でいやな気分になった原因かもしれない。
蛇衆蛇衆
(2009/01/05)
矢野 隆

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アカペラ 山本文緒

山本文緒の本はずいぶん久々に読みました。
昔、「プラナリア 」を読んだときに、なんか気に食わなかったので、それっきり読まずじまいだったんですね。
で、たまたまこれがおもしろいという話を聞いてちょっと読んでみたわけです。


山本文緒ってこんなに面白いものが書けるんだ、というのが読み終わった第一印象。
文章が若干雑な感じがするのはわざとなのかもしれませんね。
2つ目の「ソリチュード」が一番良かったと思います。
女性作家にとって、主人公を男にした場合に、この作品における武藤のような関係の人間を描くのが一番難しいと思いますがうまく描きましたね。主人公がもう少しそれっぽく描けていればもっとはまったかもしれません。
主人公を女性に設定した「アカペラ」と「ネロリ」はまあおそらくこういうものなのだろうと。
「アカペラ」は題材は面白かったのですが、先生の描き方がいま一つ。ちょっと惜しい感じでしたね。
ただ全体的には「プラナリア」のイメージを覆すだけの作品になっていたと思います。
アカペラアカペラ
(2008/07)
山本 文緒

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トキオ 東野圭吾

息子が過去にタイムスリップして父親に会う話。
回想形式にしているので、最初にネタを出して、展開させる。
しかし、良くできた作品だと思った。
警察はあてにならない、というメッセージをちょこまか入れているが、それでこそ東野圭吾だという気がする。自力救済を是とする東野にとってはこのパターンこそがもっとも無理なく展開させられるのだろう。(ゆえに東野圭吾の最高傑作は百夜行だと思う。)
正直、推理小説とかよりずっとおもしろかった。
トキオトキオ
(2002/07)
東野 圭吾

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お勧めの重松清の短編

blogramのランキングで「重松清」のカテゴリーで1位になりました。
それを記念して「お勧めの重松清の本」
というのを紹介したいと思います。

順位は勝手につけたもので、統計的な正確性は全くありません。
単純に私の好みです。

短編部門
1 ナイフ(「ナイフ」収録)
ナイフ (新潮文庫)ナイフ (新潮文庫)
(2000/06)
重松 清

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お勧め度的には一番大きい画像なんですが、今回は画像をたくさん張るのでこのサイズで妥協。
別に何かをするわけじゃないが、でもナイフを持っているということがどういう意味になるのかを考えさせてくれるすばらしい作品です。

2 口笛吹いて(「口笛吹いて」収録)
口笛吹いて (文春文庫)口笛吹いて (文春文庫)
(2004/03/12)
重松 清

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こういうの大好きです。かっこよくなくなっても、一生懸命生きている。それがカッコイイ。そんな気がします。

3 卒業ホームラン(「日曜日の夕刊」収録)
日曜日の夕刊 (新潮文庫)日曜日の夕刊 (新潮文庫)
(2002/06)
重松 清

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努力したって報われるとは限らない、だから努力しないというのは正しいようで何かが違う。だからこそこの作品の息子のセリフは、正直、カッコイイと思いました。

4 陽だまりの猫(「見張り塔からずっと」収録)
見張り塔からずっと (新潮文庫)見張り塔からずっと (新潮文庫)
(1999/08)
重松 清

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怖い話ではありますけどね。でもこれ結構好きです。マザコン男のたちの悪さを見事に描き出した作品だと思います。

5 卒業(「卒業」収録)
卒業 (新潮文庫)卒業 (新潮文庫)
(2006/11)
重松 清

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こういう「卒業」もあるというのがなかなか面白い作品です。とりあえず私に自殺の予定はありませんが。

長編部門についてはまたいずれ書きます。

青春夜明け前 重松清

重松清のお得意のパターンに持ち込んだ短編集。
中国地方の田舎を舞台にした、1970年代の中学生・高校生を鮮やかに描き出した作品である。
傾向としては「かっぽん屋 」に近い作品だろうか?
重松清のいいところは、過去を無駄に美化しないところだ。
そしてもう一つ、うまい具合に「本音」をついてくる。
だからこそ自分が生きた時代ではないのに、妙に共感できてしまうのだろう。
青春夜明け前 (講談社文庫)青春夜明け前 (講談社文庫)
(2009/08/12)
重松 清

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茗荷谷の猫 木内昇

連作短編集で、筆者の美学というか、好みというかがよくわかる。
淡々と描いていくだけなら面白い本と評価もできたが、どうも悲しみとかを表現しないと気が済まなかったらしい。結果的に感動押し売り気味になってしまったところが残念だ。
というよりもこの表現の仕方が完全に僕の神経逆なで系だったので、不快だった。

それはあんたの美学であって、すべての人が感動すると思うのは間違いだといいたい。
美学押し付け本という新書にありがちなパターンを小説でやってみました、という感じの本。
ああ小説でも美学押し付けは結構あるか。
茗荷谷の猫茗荷谷の猫
(2008/09/06)
木内 昇

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少女には向かない職業 桜庭一樹

書き出しからして衝撃的な作品。
もともとはミステリ・フロンティアのシリーズで出されたものだから、まあ推理小説といっていいのだろう。
だが、この作品は推理小説好きと思われる少女の穴だらけの作戦を実行に移そうとしたり、実際に実現が難しいことに気づいたりして、いわゆるあり得ない系の推理小説を逆手に取った表現をしている。
そしてこの本の主題に持ってきたのが、桜庭一樹の得意とする児童虐待だろう。
少女たちの心を破壊する様子を見事に描いている。特に母親のセリフとそれに対する葵の感情の表現が秀逸だった。


そして桜庭一樹は殺人をして、それで終わりといういい加減な作品にはしなかった。
人を殺すに至る経緯も同情の余地があり、まあはっきり言って2人目のほうは正当防衛だと思うが(さらにいえばそもそも13歳なら刑事責任問われないし)、それでも主人公の葵は人を殺してしまったという良心の呵責に苦しむ。


子どもの繊細さや大人のダメさ加減を見事に描き出しているところもさすがである。
トリック頼みの殺人事件でもなければ、感動の押し売りでもない。
だからこそ読み手はいろいろと考えさせられるのかもしれない。
少女には向かない職業 (創元推理文庫)少女には向かない職業 (創元推理文庫)
(2007/12)
桜庭 一樹

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下北サンデーズ 石田衣良

下北を舞台にした演劇の話。

演劇は全く知らないし、下北沢は数えるほどしか行ったことがないのだが、何かこう下北沢に住んでいるような錯覚に陥る。
石田衣良は本当にその街のイメージを文章の中に落とし込むのがうまいなあと思う。
池袋にしても上野にしても月島にしてもそして今回の下北沢にしても。


話としてはわりとドラマ的であり(実際ドラマ化もされているが)、リアリティというよりはエンターテインメントのほうに寄った作品というべきだろう。
普通に面白い本である。
下北サンデーズ (幻冬舎文庫)下北サンデーズ (幻冬舎文庫)
(2008/08)
石田 衣良

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blogram

今日は更新しない予定だったのですが、予想外にうれしいことが。

なんとblogramのランキングで初めての1位獲得!!
もちろん推理小説部門というごく限られた範囲ではありますが、それでも1位というのはうれしいものですね。
証拠の画像を貼っておきましょう。
blogram
ここまで応援してくださった方々に心よりお礼申し上げます。


今後ともよろしくお願いします。
ついでに↓1票いれていただけるとありがたいです。
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沈底魚 曽根圭介

江戸川乱歩賞受賞というから、きっと本格的推理小説なのだろう…というのが手に取ってみたときに思ったこと。

実際は…
推理?するだけ無駄。
次々と変わる構図に、それを可能にする設定。そう、何も起きていないからいくらでも解釈が可能であり、簡単に構図を変えることができるのだ。
で、この本の致命傷はこの手段を使いすぎたために、途中からどこまでが「あり」なのかの境界線を破壊してしまったことだ。
そうすると読み手としてはありとあらゆる可能性を考える。そしてありとあらゆる可能性があるということはすなわちどうなるかわからないということであり、結局推理や予想をするだけ無駄、ということになる。
予想がつかない展開というのを楽しむというのがあるが、それは何かが起きていることを前提とするものであり、そもそも何も起きていないこの話はその読み方はできない。
そしてさらに厄介なのは、「これはあり得ない」という境界を破壊したために、信じるべきものが何もなくなってしまい、結局何を出されても「はあそうですか」としか思わないようになってしまうことだ。
したがってこれを推理小説だのと思って読まないほうがいい。

警察小説とかスパイ小説とかそういう読み方をする本なのかもしれないが、公安ってこんなに下品な組織なのか?でも選考委員に言わせれば公安に関する描写が秀逸らしい。それは公安の方に失礼な気もするのだが。

まあ選考委員の方から高く評価されていることを考えると、何かいい読み方でもあるのだろう。
それが僕にはわからないだけだ。
沈底魚沈底魚
(2007/08/10)
曽根 圭介

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もっと、わたしを 平安寿子

なんか最近平安寿子の本が多くないか?という突っ込みを受けそうですが、それは少し当たっています。
なんというか、平安寿子らしい本ですね。
連作短編集で、視点を変えればその人が違って見えるという描き方自体はよくあるものだと思うのですが、本当にこの人容赦しないですね。
「Bランクの恋人」などでもはっきりとしたものいいが面白かったですが、これもそういう話です。
しかも登場人物がどれもめげないところがいいですね。
そう、現実は甘くない。でもそんなものに負けるほど弱くもない。
そういう普通の人々が非常に生き生きと描かれたいい作品だと思います。

もっと、わたしを (幻冬舎文庫)もっと、わたしを (幻冬舎文庫)
(2006/08)
平 安寿子

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京大芸人 菅広文

京大芸人ではない菅が書くというところがある種ミステリーともいえる。はっきりいって本としてのレベルは低い。
ただこういうバカみたいな本が読みたいときにはちょうどいい。
芸人が感動させようとする本を書いたって面白くないよ、といういい見本だろう。
しかし、芸人だけあって読みやすい文章ではある。でも芸人なのに面白くない。
「芸人になるために」のフレーズを連呼してかっこつけているのが却って裏目に出ている気がする。
ロザンの熱狂的なファンなら話は別だが、そうでない人がわざわざ読む価値があるかというとはなはだ疑問である。
いやでも中身のない本が読みたい時ってあるし、そういうときにはいい本なんだが。
京大芸人京大芸人
(2008/10/30)
菅 広文

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犯罪小説家 雫井脩介

推理小説において完璧な終わり方とは何だろう?
たいていの場合、謎が解けました、めでたしめでたしで終わる。
ちょっと待て、それめでたしじゃないだろうが、と思うのも中にはあるが、基本的にはきれいに処理されて終わりである。
微妙に含みを持たせた終わり方をするのもあるが、それは事件の本質とは離れた部分においての想像ができる、という程度である。
ところが、これはそもそも導入が不思議な導入で、構成自体が推理小説とはちょっとちがう。
事件も途中から登場するし、終盤にトリックの種明かしをするが、そこはあまり重要にならない。
そしてこの異色の構成の推理小説はラストもまた異色である。
とてもハッピーエンドとは言えないものをある意味ハッピーエンドに仕立てている。
この恐ろしい終わり方は、ミステリーというよりもホラーかもしれない。
だが、このラストにしたからこそ、この作品を通常の推理小説を超えるものにしたといえるかもしれない。
まさに「完璧な終わり方」というのにふさわしいラストである。
そこまで丁寧に構成し、読者を華麗に誘導した雫井脩介の手腕には脱帽である。
犯罪小説家犯罪小説家
(2008/10)
雫井 脩介

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