とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

苛めの時間 井上 淳

タイトルから私が何を期待したのかはすぐにわかると思うのですが、そういう話ではありませんでした。

最初のほうで無駄に言葉を使ってる感じがします。わざわざおかままで登場させて、しかもその人物が今後重要な登場人物になるというわけでもなく、出す意味がわかりません。この辺はかなり無駄が多いように思います。
しかも主人公の「辰巳」の名前を出すまでにかなり引っ張ります。「名前のない男」を複数登場させて、しかも客観的な描写だけで展開するので、区別がつきにくく、この辺の場面を思い浮かべるのが大変でした。
あとは2つの時代を描くときに場面が急転換する割にはおざなりな記述しかないので、ここも読みにくいですね。
ただこの辺はもしかしたら計算なのかもしれません。序盤に面倒なことを全部出してしまって、そこから徐々に流れに乗せていく感じです。
ですから、犯罪ものが好きな人にはいいのかもしれません。

私は犯罪ものが好きなわけではないので、そんなに楽しめませんでした。
悪人で構成されている話というのがあまり好きになれないんですね。
ボンボン議員の描き方などは見事だなと思いましたが、構想に4年間も費やしたという割には詰めが甘い部分があるように感じました。それともこれはストーリーの都合を優先させたということでしょうか?
このジャンルの詰めの甘さというのはだいたい刑事ドラマにも共通するのですが、イメージ先行で描いていることが原因ではないかと思います。
いくら権力者でもこれは無理、という部分がいくつかあったんですが…
それとも実際に取材の結果、そういうことができると著者が考えたのだとしたらそれはそれでこわいことですよね。


苛めの時間苛めの時間
(2009/02/21)
井上 淳

商品詳細を見る
スポンサーサイト

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ラットマン 道尾秀介

評価としてはするする読めた、という点でちょっと高めにしておきました。
あとは最後のおちもそう悪くなかった。
ただ最初のエレベーターのやり取りにあまり意義を感じない。
終盤にもう1回出てくるけど、それとあわせて考えても、別になくていいように思えた。


ところでこの場合起訴するかどうかは結構微妙な線じゃないかなあ。
まぬかれない、というほどのことでもない気がしたが。
ラットマンラットマン
(2008/01/22)
道尾 秀介

商品詳細を見る





「竹内行夫に×を」という呼びかけにご理解を頂き、本当にありがとうございました。
最終的に落選には至らなくとも、十分に皆さんの意思は示せたのではないかと思います。
これからもきちんと我々国民が監視していきましょう。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ミノタウロス 佐藤亜紀

不思議な本だった。
異常なほど進まないのである。話が、ではなくて読みすすめられないのだ。
だからといって文章が難解だとか、つまらないとかそういうわけではない。
20世紀前半のロシアを舞台にしたかなり良くできた作品だと思うし、当時のヨーロッパの様子などが丁寧に描かれている。
最後まで淡々とした語り口で展開するので、気付かなかったが、もしかしたら読むのにエネルギーを要する作品なのかもしれない。しかし、それに見合うだけの内容がこの作品にはあると思う。
ミノタウロスミノタウロス
(2007/05/11)
佐藤 亜紀

商品詳細を見る


いよいよ明日となりました。
国民審査

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

葉桜の季節に君を想うということ  歌野晶午

意外性を出すために無理をやるというのが最近の推理小説の定説なのですか?
だったら設定をもう少し変えるべきでしたね。
久高愛子の設定が「お嬢様」だというのは不自然です。なぜなら、本当にお嬢様だったら絶対にああいういい方はしないでしょうに。いろいろ言い方を変えて必死に序盤でごまかし技をかけていますが、結局はそこに集約されます。
いろいろと意外性を追求するのも結構ですが(そういうのがお好きな方もいらっしゃるようですし)、設定の粗さだけが気になりました。
話も全体的にいい加減に思えましたけど、それは私がこの手の作品を読みなれていないからでしょう。
まあこんな設定の粗さが目立つような作品を読みなれたいとは思いませんけどね。

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
(2007/05)
歌野 晶午

商品詳細を見る



テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

強運の持ち主 瀬尾まいこ

占い師の話は多数あって、これもそのひとつであり、特に優れた題材とは思えない。
しかし、瀬尾まいこらしくとても穏やかな作品に仕上がっている。
持ち込まれる相談が深刻になりすぎないのがいい。
それにしてもなあ…
あの終わり方は何だ?????
もっとどうにかならなかったのか????
個人的にはああいう書評家受けを狙った書き逃げ的終わり方は好きになれない。
強運の持ち主 (文春文庫)強運の持ち主 (文春文庫)
(2009/05/08)
瀬尾 まいこ

商品詳細を見る


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ストロベリーナイト 誉田哲也

一言で言うとグロい。
この時点でそういうのが嫌いな人は読む価値が半減する。
そして展開が読めすぎる。意外性があるようで逆に予想通りに落ち着いてしまう。この時点でミステリー好きの人は読む価値が半減するかもしれない。(僕はミステリー好きじゃないからこれは推測)
キャラクター設定がなんかいい加減。この時点で感情移入をするのが好きな人には読む価値が半減する。
結果、この本の読む価値は僕には八分の一であったと。
そもそも1がどの程度かという問題もあるが。
まず犯人を隠そうとして、ああこれはこっちだなと途中で読める。黒幕も伏線の張り方があまりにも正直なものだからすぐにわかる。
いやな奴っぽい刑事が実はそんなに悪いやつじゃなかったんだよ的な展開も予想通り。
…ここまでがっちり予想通りにいくことってめったにない。(むしろ希少価値が高い?)
しかし「実は悪いやつじゃなかった」ってもしこの作者が本気でそう思っているのなら、それはかなり問題ありだ。強姦被害者に対し、その記憶を呼び起こすようなことを何度も口にし、それについて被害者に責任があるかのような言い方までしている。それが意味することが何かもわからずにこんなキャラを登場させた作者には憤りを通り越してあきれるよりほかない。
もしそうしたいなら最後まで悪役で描ききるべきだろうが。
どうも推理小説では自身の立ち位置と矛盾することを平気で書くやつが多いように思う。
この作品もそういう作品であり、この作者の節操のなさが不快だった。
ストロベリーナイト (光文社文庫)ストロベリーナイト (光文社文庫)
(2008/09/09)
誉田 哲也

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

太陽の塔 森見登美彦

森見登美彦のデビュー作。
文章のつなぎが若干雑だが、いかにも森見登美彦といった表現が随所に見られ、よくもまあここまでこった表現にしたものだと思う。
ちょっとした文にこれだけこった表現を使うあたりまさに平成の芥川…などといったらかなり誤解がありそうだが、ベクトルの方向が違うだけで手の込んだ表現という点でなら森見はかなり芥川に近いと思う。
で、この作品は普通に見たらしょぼい大学生のくだらない生活、それがここまで劇的(?)にいや実際に起きていることは何も劇的ではないのだが、いかにも小説という作品に仕上がっているのはこの手の込んだ表現のなせる技としかいいようがない。
中身はないかもしれないが、読んでいて面白い。
むしろ「文学的」と称するだけで気持ち悪い表現に特化した中身のない小説を芥川賞候補として並べるより、こういうものの方がよほど芥川賞にふさわしいと思う。
太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)
(2006/05)
森見 登美彦

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ベーコン 井上荒野

料理が出てくるという共通点をもった短編を集めた本。
最初ペットが共通点かとかなり頓珍漢な読み方をしていました。
まあそういうわけでこの本を正しく読めたとはとても思えないのですが、なんかよくわからない作品群でした。
内容も題材も書きたいことが伝わってこない。
表現にこだわった本、という感じでもないし。
とりあえず適当に男女が性行為に及ぶだけの話がいくつか含まれていて、なんかそういうもの書けば読者が満足するとでも思っているのか?とか聞きたくなってしまいました。
あまりお勧めはできません。
ベーコン (集英社文庫)ベーコン (集英社文庫)
(2009/06/26)
井上荒野

商品詳細を見る


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ソロモンの犬 道尾秀介

「向日葵の咲かない夏」は生理的にダメだったが、こちらはなかなかさわやか(?)に仕上げてあった。
喫茶店の正体がわかった時に一瞬いやな予感はしたが、そこはいい意味で裏切られた感じだ。
結果として、多少ご都合主義な部分はあるものの、大いに楽しめた。
人間の狂気にスポットを当てた推理小説はグロすぎてひいてしまうのだが、ここには狂気というようなものはあまりない。というかこれくらいのほうが感情移入しやすくて読みやすい。
主人公を含む大学生4人組の関係や、間宮先生も独特の存在感があってよかった。
犬好きの人には特にお勧め?
ソロモンの犬ソロモンの犬
(2007/08)
道尾 秀介

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ちょいな人々 荻原浩

いろいろな要素の詰まった短編集で、かなり面白い。
個人的には「いじめ電話相談室」が一番好きなのだが、どの話も深刻になりすぎずにいい感じに楽しめるようにできている。
些細なことに真剣になり、またすごくくだらないことを考え、小説だから多少極端にはなっているものの、これらはほとんどの人が抱えている要素ではないだろうか。
それをさも深い問題のように提示するのではなく、このようにエンターテインメントとして仕上げたことがこの作品の最大の勝因であるだろう。
というか荻原浩は、この路線で書いたほうがいいんじゃないだろうかと思うくらいによくできた作品集だった。
ちょいな人々ちょいな人々
(2008/10)
荻原 浩

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

乳と卵 川上未映子

「わたくし率イン歯ー、または世界」よりは読みやすくなっていた。
しかし、どうも理解できないのはここまで改行を避けた文章にしたところで読みにくくなるだけにしか思えないのに、わざわざそういう作品に芥川賞を与えることだ。
樋口一葉っぽさがあればそれで「文学的」なのか?
そもそも樋口一葉はこんなに読みにくくはないし、樋口一葉に比べてこっちのほうが読みにくいのはなぜか、とか選考委員の方々は全く気にしなかったらしい。


さて中身についてだが、この作品、深いように見せかけてはいる。
しゃべらない娘となんか苦労しているらしき母親(主人公の姉)の関係を深刻な物語にしてもいいし、この母親のいかれた感じを中心にしてもいいかもしれない。
この辺はもう解釈の問題だろう。深い物語として想像を膨らませることができる人を否定はしない。
ただ、この程度の作品を想像力で補ってくれと言われてもはいそうですか、という気にはなれない。
かなりの想像力でカバーしない限り、つまらないものはつまらない、その事実を動かせはしまい。


またもう一つ収録されていた「あなたたちの恋愛は瀕死」もああ結局この人はこういう感じだなと思わせるだけで、評価を上げるに至らなかった。
だいたいティッシュ配りの男が嘘っぽいし。


良くも悪くも「女」を強調した作品だなと思った。
そういうのが好きな人にはいいのかもしれない。
乳と卵乳と卵
(2008/02/22)
川上 未映子

商品詳細を見る




テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ラジ&ピース 絲山秋子

こういう普通なんだけど変な人というのを描かせると絲山秋子は本当にうまい。妙に説得力があってついつい読んでしまう。
主人公はそんなに目立った取り柄はないアナウンサー。地方のラジオ番組の司会をすることになるのだが、そうしたちょっとした有名人の描き方がいい。
ラジオなんて最近全然聞いていないが、なんとなくラジオを真面目に(中学生の頃は本当に「真面目に」ラジオを聴いていたのだ)聞いていたころを思い出してしまった。
ラジ&ピースラジ&ピース
(2008/07/31)
絲山 秋子

商品詳細を見る



あまり政治っぽいブログにしたくなかったので、昨日から貼り付けている

竹内行夫に×を

は、横のスペースに移しました。
しばらくこれでいきます。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

塩の街 有川浩

自衛官の小説というものをあまり知らなかったので、新鮮ではあった。
これで世界が滅びる系の話だったら、読む価値のない話だったが、世界を救う話なので、まあかろうじてこの話が「救われた」というべきだろう。
それにしてもなんだってこんなに大げさにしたがるかねえ。
恋愛至上主義の小説は嫌いではないが、こういうのは好きになれない。
ただ、冒頭に述べたように自衛官というのが僕にとって新鮮な題材だった、それだけがこの小説の長所である。
塩の街塩の街
(2007/06)
有川 浩

商品詳細を見る



で、ブログのテーマとは全く関係ないですが、友達に頼まれたので、この画像を貼っておきます。

国民審査
ちなみに僕は、こんなやつの天下り先として最高裁を使わないでほしいと思っているので、当然×をつける予定です。
参考までに
天木直人のブログ(8月18日付)
もう一つ
天木直人のブログ(2008年10月16日付)
↑これの一番下の記事

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

みなさん、さようなら 久保寺健彦

ある少年の成長を描いた話で、中1から始まるあたりは完全に僕の好みのパターンかと思わせた…がそうでもなかった。
初期設定に無理があるような気がするのだが、たぶんそこは無理がないと解釈すべきなのだろう。
そこを通してしまえば、あとは流れるように一気に読める。
ただし、最後まで違和感はある。
面白いんだけど、なんか違う、そんな感じの話。


ところで話の本筋とはまったく関係ないのだが、ラデュレってバブルの時に日本に進出してたっけ?
もっと後だったような気がするんだが…
ネゲルとクリスチャンにいたってはいまだに日本には進出していないはずだから、たしかマニアな人々はストラスブールまでいくという話をきいたんだが…
このあたりはどうなんだろう?
バブルの時代にはあったのか?
みなさん、さようならみなさん、さようなら
(2007/11)
久保寺 健彦

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

正義のミカタ―I’m a loser 本多孝好

序盤は悪くない。
そして途中、正義の味方研究会に入った段階で、まさかこの結末にはなるまいな、と一瞬いやな予感がよぎるが、それでも物語に引き込まれていく。
そして物語は「すいQ」の事件で最高潮に達するが、この部分が終わった段階でまだ少しページが残っている。
そして…
そう、いやな予感大当たり。
せっかくの楽しい物語が、陳腐な結論に持ち込まれて、くだらない話になってしまった。
それはないよ、それを結論に持ってくるなら前提が崩れるって。

以下いろいろ書きなぐったので、ネタばれ回避のため伏せます。
だいたい~(中略)~ことくらい、たいていの人間はわかっていて、でも~(中略)~、だからこそ~(中略)~でしょう?
そこで~(中略)~という結論を出すことは、すなわち~(中略)~であり、もっとひどい言い方をすれば、~(中略)~になるわけだ。
でもそれって結局~(中略)~という主張と同じことになる。
しかしその主張は物語の序盤から中盤にかけて作者が頑張って否定したことではないのか?そうするとそれは作中における矛盾に思えるのだが。
正義のミカタ―I’m a loser正義のミカタ―I’m a loser
(2007/05)
本多 孝好

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

男と点と線 山崎ナオコーラ

いろいろな国を舞台にした短編集。
話としては特にどうということもないのだが、そのどうということのない感じがいい。
その場所の特徴を表している、というよりはむしろその場所に何かを求めていく人々の気持ちをよく表しているような感じの作品である。
男と点と線男と点と線
(2009/04/28)
山崎ナオコーラ

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

女の庭 鹿島田真希

芥川賞の候補に挙がった作品でもある。
芥川賞なんて言葉を無駄にこねくり回した作品が「文学作品」と称されてもらう場合もあるから、候補になるくらいはするだろう。
だが、作品としてはくだらない。
妄想をするのもいい、しかし同じことの繰り返し。
80ページ程度の短編なのにこれはいただけない。内容がないならもっと短くしてもよかっただろうし、そもそも書くほどのことでもない。
ある女が妄想した結果、自分も普通の主婦だと実感した、ただそれだけの話をここまで無駄にこねくり回して何がしたかったのか?
僕のような凡人には理解できない。
女の庭女の庭
(2009/01/10)
鹿島田 真希

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

愛しの座敷わらし 荻原浩

子どもの描き方が嘘っぽいのが気になるが、話としては面白かった。
田舎礼賛物語でもなく、懐古思想に取りつかれているわけでもなく、非常に気持ちのいい作品でしたね。
なんといっても親父の妄想の仕方が素敵でした。


全然話の本筋とは関係ないが、序盤で出てくる
「八丁味噌味のこんにゃくゼリーなんてただの田楽じゃないっすか」
というセリフが妙に頭に残った。これがたぶんこの作品の中での最高のセリフだと思う。
愛しの座敷わらし愛しの座敷わらし
(2008/04/04)
荻原 浩

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

配達あかずきん 大崎梢

まあこの程度なら、学研とかに連載してれば受けるんじゃないの?
と最初に思った。
ファンの方には大変に申し訳ないのだが、子どもだまし(っていうか子どもだってだまされない)としか思えなかった。
まあ殺人とかそういう話ではないので、その点だけは評価したいが、全体的に妙に安っぽい話に思えた。人物の描き方が浅いのか、知識が浅いのか、とにかく「浅い」印象をうける作品だといえるだろう。
配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)
(2009/03/20)
大崎 梢

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

渇いた夏 柴田哲孝

画像がなかったので適当。
ミステリーっていうからにはこんなもんだろう。
「男はこうである」
「女はこうである」
という意識がかなり強く出ていて、その思想によって物語全体が支配されており、すべての登場人物がそのように動く。
で、妥当な結論が導き出され、普通の結末に至る。
そういう意味では無理がない作品であり、ある種「すぐれた」作品といえるかもしれない。
だがなあ…
前提に共感できないんだなあ。
ちょっと待て、なぜここで女が非難されなければならないのだ?
いや世間ってのはそういう男が多いのは確かだし、それがリアルなんだろうけど、仮にもあんた恋人でしょ、それでいいわけ????
といいたくなる場面が最後のほうに出てくる。
そしてはっきりと自覚する。
ああ、この物語の全体的な思想が好きになれない。
ちょこまかと
「男なら普通そういうことはしない」
とか書いてあって、でも普通の男はそもそも人を殺しませんから!!!!!!
と突っ込みを入れてしまったりとか
というわけで、楽しむための唯一の条件が、この前提条件をのめるか、ということにあり、それに違和感を覚えない人なら、楽しめる作品だろう。
僕ですか?
楽しめるわけがない。
お前がそういう男だからって、男を勝手に定義しないでほしい。
これに尽きる。
渇いた夏渇いた夏
(2008/12/11)
柴田 哲孝

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ブルータワー 石田衣良

石田衣良ってこういうのも書けるんだなあと思った作品。
SFなんだが、なんとも石田衣良らしい話で、結構楽しめる。
突っ込みどころはいろいろとあるのだが、あまり気にならない。
未来のイメージがなんとなくドラえもんチックなのだが、それはまあ重要なことではない。
またウィルスの設定とかもちょっと無理があるのだが、そんなこともどうでもいい。
というか面白ければ細かいことは気にならないものだということを改めて感じた。
ブルータワー (徳間文庫)ブルータワー (徳間文庫)
(2008/03/07)
石田 衣良

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

シズコさん 佐野洋子

これをすばらしい作品だという人は意外に多いだろうなと読みながら思った。
たぶんこういう本音を抱えた人は世の中にたくさんいて、だからこそこういう本が支持されるのもごく当たり前のことだ。
だが、ひねくれ野郎の僕にとってはこの本は思い出に浸る女のどさくさまぎれの過去美化広告本に思えて気持ち悪かった。
時代を美化するのも勝手、思い出に浸るのもいい、自分自身を振り返って今の日本を批判するのも構わない。
だけど、そうした考え方が多くの人を不幸の中に押し込めてきたという事実から目をそらしてはならない。国が家族に福祉を丸投げする政策をとってきたこと、その結果多くの女性が自らを犠牲にせざるを得なかったことを忘れて、現代の人々を批判するのはおかしな話だ。
ついでにいえば、あんたの思い出の中に出てくるろくでもない大人たちによる虐待の連鎖になぜ加担しようとする?精神的な攻撃も暴力として認められているのだぞ。昔を美化するようでその矛盾に気づかないのか?
さらにいうとところどころ同じ話を繰り返している部分がある。ここまでくると酔っ払いの戯言か?と聞き返したくなってしまう。


やはり僕の好きだった佐野洋子はもはやこの世にはいないと考えたほうがいいかもしれない。
百万回生きたねこは名作だが、これを同じ路線で語りたくはない。

シズコさんシズコさん
(2008/04)
佐野 洋子

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

14歳 千原ジュニア

お笑い芸人だから笑えるに違いない、との思い込みで本を手にとったまではよかったが…
正直、大失敗でした。
自伝的な本で、それはそれでいいのだろうけど、千原ジュニアがこんなバカな本を書くなんて…ということのほうがショックでした。
笑える本でもなければ感動もできず、むしろ千原ジュニアのイメージを傷つけるだけの本で、こんな本なら出さないでほしかったと思ってしまいました。
14歳 (MouRa)14歳 (MouRa)
(2007/01/13)
千原 ジュニア

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

愚行録 貫井徳郎

直木賞の候補にもなった貫井徳郎の代表作の一つ。
有吉佐和子の「悪女について」のように一人の人がある人物についていろいろ聞いていくというスタイルをとっており、間に別の女の語りが入る。
ふたつの事件を絡めているのだが…最後にこれらがつながった時、いや、すっきりというより違和感が残った。確かに予想もしなかったが、「こんな人間がいるわけがないだろうが!!!!!」というすさまじいことをやるから予想できなかったのであって、こんなむちゃが許されるのなら極端な話、小学生でもミステリーが書けることになる。
「意外性」は根拠づけがしっかりなされていないとただの「違和感」にしかならないのだと思わせてくれる作品だった。
愚行録 (創元推理文庫)愚行録 (創元推理文庫)
(2009/04/05)
貫井 徳郎

商品詳細を見る

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

フリーエリア

blogramはじめました

blogram投票ボタン

検索フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。