とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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エ/ン/ジ/ン 中島京子

ちょっと妙な書き方をしているので、序盤が少々読みにくい。まあこれも伏線の一つだと思えばそれはそれで楽しめるので、気にするほどでもない。

「エンジン」という言葉もなかなかうまくつかわれているが、何より時代の描き分けと登場人物への年の取らせ方などの微妙なバランスがいい。
1970年代だったり、80年代だったり、数年前だったりとその時の登場人物の年齢(と立場)相応のキャラクターが見事に表現されている。
結局何だったんだ、と思わないでもない作品ではあるのだが、それはそれでふさわしい終わり方のように思えた。

エ/ン/ジ/ンエ/ン/ジ/ン
(2009/02/28)
中島 京子

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ひろいもの 山本甲士

ひろいものをしたことで進○ゼミの主人公の如く人生が変わる話を集めた短編集。
いくらなんでもそりゃあないだろうと突っ込みを入れつつも、結構楽しく読める。
前の話の登場人物がちらっと出てくるところも特徴といえるかもしれないが、こういうのは個人的にはあまり好きではないポイントなのだが、まあそこまで気にするほど重要な部分ではない。

とりあえずハッピーエンドな話を読みたいときにはいいかもしれない。
ひろいものひろいもの
(2009/03/24)
山本 甲士

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ステップ 重松清

いつもの重松清のパターンで特に新しいものはないのだけれど、なぜか一気に読んでしまう。
妻と死別し、娘を育てる父親になるわけだが、感動の押し売りまでいかないところがいい。
逆にいえば、いつもと同じような批判を受ける作品ではあるのだろう。そういう意味では重松清が好きな人には楽しめるだろうし、そうでない人には楽しめない作品というとてもありきたりな結論に落ち着く作品といえるだろう。
ステップステップ
(2009/03)
重松 清

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世界の果て 中村文則

中村文則の初の短編集。
中村文則が暴走するとこうなる、という感じ。
中村文則の書くファンタジー系はあまり好きじゃないなと思った。
世界の果て世界の果て
(2009/05)
中村 文則

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ラン 森絵都

単純にマラソンを走るとかいうスポ根小説だったら、全く評価する気にはならないのだが、すごく後ろ向きな理由でマラソンを走ろうと思う主人公がいい。
話としてはそんなに優れているとも思わなかったのだけど、うまくまとめたなというかんじ。

しかし、幻の天才ランナーとかどうしてそういうくだらない設定の人を登場させるかなあ…
そういう不要な設定はなんか気持ち悪くなるからやめてほしいんだが…
ランラン
(2008/06/19)
森 絵都

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あれから 矢口敦子

法治国家とは、自力救済を禁じ、国が全てを任されているというものである。(だからこそ冤罪は国家による犯罪といわれるわけだが)
まあ法治国家ということが何かわかっていない人が結構多くて呆れてしまうことが多いのだが、これはそれをうまく描き出した作品だと思った。
仮に、容疑がかけられた人がいたとしよう。
まだ犯人かどうか決まったわけではない。しかし、警察に事情を聞かれたというただそれだけでその家族に対してひどい目にあわせていいと考える人が何と多いことか。
正面切ってそんなことを言う人は少ないだろうが、実際、ひどい目にあわせてもなんとも思ってない人が多いだろう。
だが、法治国家とはそもそも国以外に刑罰権はないのだ。
つまり「おまえらの勝手な感覚で人に危害を加えるな」、ということなのだ。

それが実践できていない現在の日本の人の心理と事件の真相が明らかになった時の主人公のあまりの気の毒さにやるせない気分になる。

ただ最後に希望的観測ができるような締め方をしてくれたのがかろうじて救いともいえるかもしれない。

あれからあれから
(2009/03)
矢口 敦子

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プリンセス・トヨトミ

序盤は面白かった。いやもっというなら3章の途中までは本当に「これは万城目学の最高傑作かもしれない」と思いながら読んでいた。
…で、なんでこうなるかなあ。
無理な設定とかそんなのは構わない。だが、よりにもよって最後はお涙ちょうだいとまでは言わないが、若干感動の押し売り気味だ。
滑稽な話を大真面目に書くことでおかしさが生まれる、という意味で万城目学の娯楽を生み出す能力に期待していたのだが、3冊目は完全に逆に転んだ形になった。
この設定で感動の押し売りされたら、あほくさくって白けるだけだと思うが…
なんかもっとこう別の形にはできなかったのか?
期待しただけに徐々に期待はずれな方向に転がっていくのが、悲しかった。


以下ネタばれになるから文字の色でも変えておこう。
普通ならこんなつまらないところに突っ込む気はないのだが、秀頼の子をねねが残そうとするわけないだろうが(そもそも秀頼が本当に秀吉の子かどうか疑わしいわけだし)。大阪国にねねがかかわったという発想は無理がありすぎる。だいたい茶子ってなんだよ。ねねからすればもっとも忌むべき名前じゃないのか。
泣き落としでごまかそうっていう発想もなんかいや。
だいたい父が死んでいることを条件に加えようという発想が感動の押し売りの伏線になっていてなんか気持ち悪い。
そしてあえていうが、どんなにつくろったってそれは不正な支出だ。そこ何とかしろよ。なんであれでおとなしくごまかされてやったのかよくわからない。
正直失望したね。

プリンセス・トヨトミプリンセス・トヨトミ
(2009/02/26)
万城目 学

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廃墟建築士 三崎亜記

短編集というか中編集という感じの本。
最初の「七階闘争」が一番面白かったかなあ…
描いたテーマといい、今の日本に必要な視点だと思う。
あとのはなんか普通の三崎亜記(いや三崎亜記という時点で普通ではない話なのだが)の作品という感じだった。
「図書館」なんて別の作品(「動物園」)から登場人物連れてきた挙句に、ストーリー展開も「動物園」と同じような感じじゃないですか。
「蔵守」はなんか「感動しなければいけない」というような感じの話で少しいや。どうせ変なことをするんなら解釈は読者に投げてほしかったなあ。
…といろいろツッコミは入れてみたものの、前作よりは面白かったです。
まあ七階闘争がすごく気に入った、というのが一番大きな理由かもしれない。
この話だけ読んで後読まなくてもいいくらいです。
廃墟建築士廃墟建築士
(2009/01/26)
三崎 亜記

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f植物園の巣穴 梨木香歩

正直言って期待はずれだった。
「家守綺譚」のような感じに行くかと思いきや、伏線の張り方がなんか作者の自己満足というか独りよがりな感じに思えて、結末もそういうオチかよと鼻で笑ってしまった。
なまじ序盤で期待させるように展開させてあっただけに、中盤以降の暴走が惜しまれる。
f植物園の巣穴f植物園の巣穴
(2009/05/07)
梨木 香歩

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いのちのパレード 恩田陸

画像の大きさを選ぶ際に、ちょっと迷いました。
まあ平均すればこんなもんでしょうけれど、最初のいくつかが結構面白かったのに、徐々に終盤がパワーダウンしているというか宗教くさくてなにかうっとうしいというか、私の好みではない傾向になっていった感じがしたので、読後感としてはむしろ小さい画像のほうがいいかも、と思ってしまうかもしれません。
恩田陸ってあまり安定感がないんですよね(あくまで私の好みにおいて、です)。
そういう時は並べ方を工夫してくれればよかったのに、と思わないでもないですが、あとがきを読んだ感じだとむしろ後半にいい作品を持ってきたような書き方をしてますね。
この辺が合わないのかもしれません。
いのちのパレードいのちのパレード
(2007/12/14)
恩田 陸

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くうねるところすむところ 平安寿子

世間は厳しい。
よくこんな言葉を言われます。
ある程度の年齢以上の人は年下の人にならこの台詞を言っていいと思い込んでいるようです。

さて、この作品は世間の厳しさをいう作品ではあります。
ですが、いわゆるくだらない説教小説とは一味違います。
それは、主人公が希望を持ちづづけることの意味をわかっているからです。
そしてもう一つ、世間は厳しいというだけの連中の本質も見事に描き出しています。

世間は厳しい、そうでしょうとも。
じゃ、あなたが生きてる意味って何ですか?
厳しいだけじゃないから生きてるんでしょう?
(まあそれだけだと思ってしまうくらい悲惨な状況だから何万人も自殺するわけですが)

たとえわずかでもいいことがあるから生きてるという根本が抜けているどうしようもない連中に主人公のセリフを聞かせてやりたいと思いました。
くうねるところすむところ (文春文庫)くうねるところすむところ (文春文庫)
(2008/05/09)
平 安寿子

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