とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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逝年 石田衣良

「娼年」の続編。
再びクラブを再開したリョウの話。
なんというかこれだけセックスに重点を置いているのに面白く読める話というのも珍しい。
基本的にセックス至上主義者でない僕にはそういう話は全く面白くないのだが、このシリーズはそういうのが好きでない人でも楽しく読めるようにできているすぐれた作品だと思う。
逝年―Call boy〈2〉逝年―Call boy〈2〉
(2008/03)
石田 衣良

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この島でいちばん高いところ 近藤史恵

現在、僕の中での好感度急上昇中の近藤史恵のわりと昔の作品。
理不尽な死を扱った作品で、通常なら決して好きではない作品なのですが、ホラーとか謎解きとかそういう話にしなかったことが成功したといえる作品。
薄い文庫本なので20分くらいで読めます。
あまり気分のいい話ではないんですが、大人になることとは、というのをなかなかシビアな視点で書いているなという気がします。
この島でいちばん高いところ (祥伝社文庫)この島でいちばん高いところ (祥伝社文庫)
(2000/10)
近藤 史恵

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メタボラ 桐野夏生

普通にこれは怖い。
朝日新聞に連載された、というのが、まあそんな感じという気もする。
前半が文学チックで少々長く感じられたが、物語自体は面白い。

だが、他人に薦めるのはちょっとつらいかもなという気はする。
読み手にそれだけの余裕があるかという問題もあるし、これだけどん底にすればいいんじゃね?的な詰め込みすぎ感がある。
賛否両論ありそうな作品だが、時間と精神と経済の3つに余裕がある人なら読んでみても損はない本だろう。
メタボラメタボラ
(2007/05/08)
桐野 夏生

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波打ち際の蛍 島本 理生

良くも悪くも島本理生らしい話だった。
わりと妥当な展開で、そこそこ楽しめるのだけど、もうちょっと何かがほしかった感じがする。
じゃあどうすればいいのかといわれても答えられないんだが、ただ、今一つ印象の薄い作品になってしまったいることは確かだ。
波打ち際の蛍波打ち際の蛍
(2008/07/31)
島本 理生

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グラスホッパー 伊坂幸太郎

伊坂作品にしては読みにくかった、というのが感想。もっと序盤から勢いに乗れるかと思ったけど、今回は僕と波長が合わなかった。
まあ終わりよければすべてよしで、とりあえずそれなりに楽しめたからよしとする。
ただし、リョコウバトだのしゃべる案山子だの無理やりオーデュボンのネタを織り込まなくてもよいと思った。
グラスホッパー (角川文庫)グラスホッパー (角川文庫)
(2007/06)
伊坂 幸太郎

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鴨川ホルモー 万城目 学

図書館で借りて読むをやっているとだいたい2年ぐらいの時差で読むのが普通になるわけですが、これもようやく予約なしで借りられる状態になっていました。
普通に面白い本だと思います。
ただ場所が京都のせいか妙に「夜は短し歩けよ乙女」(森見登美彦)を思い出してしまいました。
テーマ的にも似ているような似ていないような…
恋する大学生のバカなところがうまく描かれているという点が似ているし、何か得体のしれないものが出てくるという点でも似ている…
その結果、面白かったけれど、新鮮さがなかったように感じてしまいました。
いや、それでも面白かったんですよ、すごく。
鴨川ホルモー鴨川ホルモー
(2006/04)
万城目 学

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永遠の出口 森絵都

森絵都の作品をまったく取り上げていなかったことに今日はじめて気づいた。
というわけで代表作の「永遠の出口」について書いてみることに。
「永遠」という言葉にやたら弱かった子供時代から、「永遠」の出口を見つけて、新しい世界に出ていく少女時代が見事に描かれている。
「体育座りで、空を見上げて」(椰月美智子)などと同じ80年代を舞台にした作品だが、妙に共感できて、自分まで80年代に中学生だったような錯覚に陥る。
人生はどうなるかわからない、ということを説教臭くなく描いたという点でもかなり好感度が高い作品である。
永遠の出口 (集英社文庫(日本))永遠の出口 (集英社文庫(日本))
(2006/02/17)
森 絵都

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花腐し 松浦 寿輝

2000年に芥川賞を受賞した作品。
今更読んでみたけど、やっぱり良くも悪くも僕のイメージする「文学らしい」作品。
いろいろと表現は工夫されているが、そこに主眼を置かない人間、つまりストーリーを楽しみたい僕のような人間にとっては、退屈で、主張を聴かせるというよりは押し付けるに近い感じの物語に思えた。
ただこれはグロい話を書いているはずなのに、うまく神秘的な雰囲気に変えてしまっているところがすごい。そういう意味で、面白いとは言わないが、読む価値はあるという妙な評価になった。
花腐し (講談社文庫)花腐し (講談社文庫)
(2005/06)
松浦 寿輝

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無人地帯 永瀬 隼介

ニホンオオカミが出てくる話。
ついでに人が無駄に死ぬ話。
最初のほうを読んだ感じでは「ベルカ、吠えないのか? (古川 日出男)」に似た印象だったけど、読んでいくうちにそんなに面白い本でもないことがわかる。
結論から言うと、わかって書いたというよりはなんか自分の偏見を裏付けるのに資料を用いた感じに思えて、安っぽい物語にしか感じられない。
というかこの程度の内容ならこんな長々と書かなくてもよかったのに、と思った。
無人地帯(ノーマンズランド)無人地帯(ノーマンズランド)
(2008/09)
永瀬 隼介

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親指の恋人 石田 衣良

石田衣良らしいといえばらしいが、らしくないといえばらしくない、そんな感じの文章だった。
死を選ぶ、というのがらしくないという気がして、それでもそうせざるをえないほど現在の日本の格差社会のひどさというものを描き出したという点ではらしいともいえる。
最初に結末を提示されているのに、それでもなお死んでほしくないと読者に思わせるあたりはさすがは石田衣良といえるだろう。
ただ読んでて幸せになれるような小説ではない。
こういうタイプの悲劇は正直、辛いけど、それでもこの面白さは誰かに薦めたくなる本である。
親指の恋人親指の恋人
(2008/01/29)
石田 衣良

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重力ピエロ 伊坂 幸太郎

読んだことがなかったので、読んでみたという安易な理由。
期待したほどではなかった。というか主人公にしても春にしてもどこかに出てきたような感じの性格と考え方と言葉づかいなので、なんか新しく読んだという気がしなかった。(いやそもそも新しい作品ではないが)
今まで読んだ伊坂作品の中でもあまり上位に来る作品ではない。
もちろん読みやすいしそれなりに面白いので、読む価値がないとは言わない。
でも、伊坂ファンならともかく、そうでないなら、この本よりもまず「陽気なギャング~」を読むことを勧める。
重力ピエロ (新潮文庫)重力ピエロ (新潮文庫)
(2006/06)
伊坂 幸太郎

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青年のための読書クラブ 桜庭一樹

あえて古臭い文体で書かれた作品。
やはり桜庭一樹は面白い。この読書クラブの設定も妙だし、なんか宝塚の芝居のような話し方もよく考えれば不自然極まりないのだが、あくまで芝居がかった作品にすることによって読者を芝居を見ているような気分にさせ、そういう世界もありかなと思わせる。
書き出しから引きずりこむような力はこの作品にはなかったけれど、これはまた別の魅力のある作品だなと思った。
青年のための読書クラブ青年のための読書クラブ
(2007/06)
桜庭 一樹

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エンジェル・エンジェル・エンジェル 梨木 香歩

梨木香歩の本で、たまたま図書館にあったのを借りて読んだという安易な展開。
なかなか面白かったです。
おばあさんの過去と現在のコウコと二人の視点で語られる、というのはそこまで珍しいものでもないでしょうけれど、コウコのほうが、あまりおばあさんのことを分かっていないところにこの話のポイントがあるとみるべきでしょうか。
もちろんおばあさんも自分のやっていることをよく理解していないという点ではコウコと同じだったりするので、そこがよかったですね。
エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)
(2004/02)
梨木 香歩

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真夜中のタランテラ 麻見 和史

推理小説というのは、僕と相性が悪い。
この本もたぶんミステリーが好きというタイプの人が読めば十分に面白いはずだ。丁寧に構成してあるし、伏線の張り方もわりと正統派である。
しかし、犯人の動機が弱いという致命傷があり、いろいろと取り繕ってみたところで、どうしても納得のいかない部分が残った。キャラクターがわりと単調で、それぞれの人間性が描き分けられていないようにも感じられた。
もちろんそんなものはこの話の主要なテーマではないだろうし、そんなところ重視するような読み方は想定されていないだろうから、それによってこの本を批判するのはあまり正しいことではないのかもしれない。
だが、僕の好みかどうかという点で言うなら、好みではない、の一言に尽きる。
真夜中のタランテラ (ミステリ・フロンティア)真夜中のタランテラ (ミステリ・フロンティア)
(2008/10)
麻見 和史

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みきわめ検定 椰月美智子

「枝付き干し葡萄とワイングラス」と同時に発売された同じ傾向の短編集。
枝付き~のほうがちょっと面白かったかも。
表題作がそこそこ面白いので、その勢いで行けるかなと思ったのだけど、途中で失速した感じ。最後の話がやはりそこそこ面白かったので持ち直した感じではあるけれど、全体としてはあまり個性を感じる作品ではなかったなと思う。
電車で読むのに適した作品という「枝付き~」と同じ評価が妥当だろうと思われる。

超短編を含む短編集 みきわめ検定超短編を含む短編集 みきわめ検定
(2008/10/21)
椰月 美智子

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リボンステークス 須藤 靖貴

元ジョッキーの調教助手が、「リボン」という馬を育てる話。
なんとなく「風のシルフィード」とかを思い出してしまったが、それだけなら別に評価はしない。
この話のいいところは、主人公があまりさっぱりしていないところである。
人妻になった馬主の娘に対し、最後のほうまで未練たらたらだし、時折中学生時代を思い出して嫌になったりするし(しかしこの中学時代の描写はかなりよかった)、はっきりいって暗い性格である。
でもだからこそ、レースでの興奮が余計に鮮やかに感じられる。

もっと評価されていいと思う作品である。
リボンステークスリボンステークス
(2008/09/26)
須藤 靖貴

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カシオペアの丘で 重松清

カシオペアって決していい名前だとは思わないのだが(親バカで結果的に娘をひどい目にあわせたとんでもない母親というイメージしかないから)、なぜか「カシオペア」という名称がよくつかわれるのが個人的には納得いかないのだが、それはおいておくとして、この本は田舎の悲哀と比較的若くしてガンにかかる人と今まで重松清が何度も書いてきたテーマをダブルで押し込んだ作品である。そのせいかキャラクターがなんとなくどこかで見たことがあるような人になっている。
若干、感動の押し売り的な部分があるのは否めないが、ここで評価したいのは、主人公の祖父の存在である。
子供のころには決してよい人間とは思えなかった祖父が実は普通の人間で、でも立場ゆえにひどい人に思われるという構図、そして立場ゆえに強くあらざるを得なかった祖父、というのがすごくよかった。


カシオペアの丘で(上)カシオペアの丘で(上)
(2007/05/31)
重松 清

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カシオペアの丘で(下)カシオペアの丘で(下)
(2007/05/31)
重松 清

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玻璃の天 北村薫

北村薫はわりと好きです。
その中でも、この作品はかなり良かったと思います。
文章がうまいし、戦前を丁寧に描いているし、何より面白い。
インチキ学者が、一部の人間に都合のいいことを言っているからという理由でもてはやされているあたりなんか現在に通じるものがありますし。
まだ日本が泥沼の戦争に陥ることなんか知らなかった時代というのは、現在にいろいろと通じる部分があって共感しやすいのかもしれませんね。

玻璃の天玻璃の天
(2007/04)
北村 薫

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枝付き干し葡萄とワイングラス 椰月美智子

日常を描いた短編集。あまりに普通すぎてなんか印象の薄い作品群になってしまっている。
なんかただ書いてみました、みたいな感じがする。
「体育座りで、空を見上げて」が良かっただけに期待していたのだが、この作品は期待ほどではなかったというかんじ。
まあ電車の中で読む分には適度に外に注意を払うことができて、乗り過ごす心配もなく、かといって電車の中で退屈することもなく、ちょうどいい本でした。
超短編を含む短編集 枝付き干し葡萄とワイングラス超短編を含む短編集 枝付き干し葡萄とワイングラス
(2008/10/21)
椰月 美智子

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とり残されて 宮部みゆき

宮部みゆきは何を書いても面白いなあとつくづく思った。
幽霊とかそういう類の話はあまり好きではないのですが、これはなかなか楽しめました。
やはり文章がうまい。短編集であるにもかかわらず、ノンストップで読んでしまいました。

とり残されて (文春文庫)とり残されて (文春文庫)
(1995/12)
宮部 みゆき

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アンハッピードッグズ 近藤史恵

ねむりねずみだけで近藤史恵の評価を決めるのもどうかと思ったので、他のも読んでみることにしたというとても安直な発想。
でも、ねむりねずみよりこっちのほうが好きかも。
岳と真緒の不思議な関係と、妙な過去と、人間の残酷な部分をさらりと書いた感じでなかなかおもしろかった。

アンハッピードッグズ (中公文庫)アンハッピードッグズ (中公文庫)
(2001/10)
近藤 史恵

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夜明けの縁をさ迷う人々 小川洋子

小川洋子の短編集。
例によって淡々と荒唐無稽な話が展開される。
正直、小川洋子の文体でこういう話を展開されると、途中から白けてしまって、さっさと終わってくれという気分になる。
幸い、これは短編集なので、いい加減にしろと思う前に話の終わりが来る。

小川洋子の本はそんなにたくさん読んだわけではないのだが、短編集に関してはどれも大して面白くない気がする。どれも不思議な雰囲気を出そうとして極端に走りすぎ、本来の小川洋子の魅力を殺しかねない話に仕上がっている気がする。

とはいえ、多少なりともリアリティのある話についてはすごく面白かったので、最終的に評価はこの辺に落ち着いたというかんじ。
幻想的な話を書こうとか余計なことはしないでほしいなあとつくづく思った。
夜明けの縁をさ迷う人々夜明けの縁をさ迷う人々
(2007/09)
小川 洋子

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