とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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真夜中のマーチ 奥田英朗

奥田英朗も今まで紹介していなかったので今日は奥田英朗の本。
この前読んだので、比較的記憶が新しい。
いろいろな人間の思惑が複雑に絡み合って、なかなか面白い。
話の展開なんかはご都合主義なところは結構あるのだが、金儲けが好きな人の思考回路というのはおおむねこんなものだろうというのは意外と真実なのではないかという気がする。
いかに自分に都合のいい嘘をつくかで行動している連中を見ていると、つくづく僕は堅気の人間としてしか生きられないと思った。(えっ?そんなことはないだろうって?)

真夜中のマーチ (集英社文庫)真夜中のマーチ (集英社文庫)
(2006/11)
奥田 英朗

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夢を与える 綿矢りさ

綿矢りさの文章は読みやすくて好きなのだけれど、これは正直、怖いと思った。
作品としては結構批判的な意見もあったようだが、間違いなく面白い。そして何より語り手の冷静すぎるほどの冷静な語り口が、その辺の怪奇小説など足元にも及ばないほどの恐怖を与える。
夕子の活動が派手になっても、スキャンダルが出ても、全く動じない語り口を貫いたところが、綿矢りさのすごいところでもあり、恐ろしいところでもある。

たいていの文章は、語り手が登場人物以外に設定されていても、感情がこもっているものだ。だから語り手があまりに激しい感情の起伏を見せるときに、読む側はそれを大げさすぎてつまらないと感じる。
逆に語り手がこれほどまでに感情の起伏を見せないとき、読み手は恐怖を感じるのだということを思い知らされた。
本当に恐ろしいのは生きている人間だということを改めて教えてくれる作品ともいえる。
夢を与える夢を与える
(2007/02/08)
綿矢 りさ

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僕たちのミシシッピ・リバー 重松清

いろいろありの短編集。
夏をテーマに本当にいろいろな話が読める。
表題作の子供らしい友情が個人的にはものすごく好きだ。
重松清の短編集は読みやすいし、面白いのでとりあえず出たら読んでみることにしているのだが、これは久々にあたりだった。
僕たちのミシシッピ・リバー―季節風*夏僕たちのミシシッピ・リバー―季節風*夏
(2008/06)
重松 清

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復讐プランナー あさのあつこ

こういうジャンルの本は、大好きなのでついつい評価も甘めになるきらいはあるのだが、これはわりと実践的というか新しい形のいじめ対策の本だと思う。
いじめをなくすとかそういうことではなくて、「復讐プランナー」になってみないか、という作者の言葉がなかなか面白い。
対象年齢が中学生くらいだと思われるが、あさのあつこは変に大人向けの小説を書くよりもこういったものの方が面白い気がする。
復讐プランナー (14歳の世渡り術)復讐プランナー (14歳の世渡り術)
(2008/06)
あさの あつこ

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青年は荒野をめざす 五木寛之

これを読んだのは6月である。桜庭一樹の「荒野」を読み終わった直後に、せっかくだからこれを読まなければいけないだろうということで読んだ。※「荒野」の恋する相手の少年がこの本を読んでいたため。


30年前の物語だが、それはそれで面白く読めた。
作品の中に時代を溶かし込むことに成功した作品というのは、自分がその時代に引きずり込まれてしまうので、100%の理解には至らないまでも、結構面白く読めてしまうものだ。
それにしてもジュンの冒険が支持される時代というのはちょっとうらやましくもある。今、こんなことをしたら「自己責任」とかいってどんだけたたかれるかわかったもんじゃない。
当時とは違う事情で冒険に出るわけにはいかない今の若者も、きっとジュンの旅にあこがれつつ、共感を覚えるのではないだろうか。
青年は荒野をめざす 新装版 (文春文庫 い 1-34)青年は荒野をめざす 新装版 (文春文庫 い 1-34)
(2008/05/09)
五木 寛之

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荒野 桜庭一樹

正直、大きな画像にするかどうか迷いました。
直木賞受賞後第一作ということで、思いっきり期待していたんですが、期待を裏切らなかったというか、本屋に1時間ほど拘束されてしまったというか、それぐらいひきつけられる作品でした。
「私の男」とはずいぶん違う文章なのですが、序盤から完全に引きずり込まれてしまって、気がついたら第一部を読み終わっていたという…
やはり桜庭一樹は危険ですね。
ちなみに本作は3部構成だったので、3回に分けて読みました。(一気に読まなかったのは立ち読みだったため、多少理性が働いた)
「私の男」につづいて本屋で読み切ってしまいました。本屋さん、ごめんなさい。
荒野荒野
(2008/05/28)
桜庭 一樹

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ぬばたま あさのあつこ

レイプ神話という言葉をご存じだろう。
理由がわからないことで人間は不安になるため、その不安を軽減するために、被害者に責任を求める。こうして「レイプされたのは被害者が~したから」という数々の「神話」を作り上げてきたわけだ。
たとえば「襲われるような場所に行った」「男を誘惑するような服装だった」などなど。
(この結果被害者バッシングが起こるのだから、被害者にしてみればとんでもない話なのだが、人間とは意外と本当の悪者を糾弾しないものだ。)
逆にいえば、人々に恐怖を与えるためには、理由のわからないものを見せつければいいということになる。

前置きが長くなったが、この本は理不尽な死をあつかっている短編集である。
「山に食われる」という言葉で表わされるものをホラー仕立てで書いた小説といえばいいのだろうか。

しかし、あまりにも安っぽい。自然の恐ろしさというものを強調しようとするあまりに人の死が非常に軽く感じられる。あ、この人死ぬのね、みたいなノリで読めてしまう。

山に食われる、といういわば理由のよくわからない死をつきつけることで、恐怖を与えようとしたのだろうと推測されるが、あいにくこんなもので恐怖を感じるほど、僕は心のきれいな人ではないのだ。
ぬばたまぬばたま
(2008/01)
あさの あつこ

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予定日はジミー・ペイジ 角田光代

わりと好きな作家で今まで何も書いていない人を探したら、角田光代について1冊も書いていなかったので、最近読んだこの本。

妊娠を告げられた女性の日常を日記形式で描いた小説。
結構面白いです。が、しかしやっぱり僕が男だからなのか、そこまでははまりませんでした。
なんか微妙に理解できない感じがする。
まあたまにはそんな本もいいかな。
予定日はジミー・ペイジ予定日はジミー・ペイジ
(2007/09/01)
角田 光代

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論理と感性は相反しない 山崎ナオコーラ

山崎ナオコーラの初の書き下ろしだそうで。
いろいろな話の詰まった短編集ともいえるが、わけのわからない短編集、というのが説明としてはふさわしいかもしれない。
しかしそのわけのわからなさというかめちゃくちゃさが全然いやにならない。あとがきが二つあったりする、かなり独特な本ではあるが、これはこれで面白い作品だなと思った。
ただし、今まで山崎ナオコーラの本を読んだことがない人には勧めません。2冊目か3冊目くらいに読むといいかも。
論理と感性は相反しない論理と感性は相反しない
(2008/03)
山崎 ナオコーラ

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初恋温泉 吉田修一

吉田修一はわりと好きな作家なのですが、今まで紹介したことがなかったので、今日は吉田修一を。


これはすべての話に温泉が出てくる短編集。
個人的にはおしゃべりカップルの「主人公になれない」という会話が好きです。
全体的にはいろいろな話があって楽しめるのですが、面白いだけに、一つ一つの話が短すぎてもっと読みたい感じになります。もちろん不自然な終わり方をしているわけではないので、本当に単純にもっと読みたい気分にさせてくれる本でした。

初恋温泉初恋温泉
(2006/06)
吉田 修一

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青い鳥 重松清

とっても重松清らしい作品である。
何より中学生の描き方がいい。
最近の重松清の「ガンで死ぬ直前」ネタにはちょっと飽きてたので、久々に面白かった。
この作品もよくよく見れば今まで重松清が書いてきたテーマがいろいろとある。吃音とか、友達から浮いてしまう子とか、しかし、それをまったく別の新しい物語として読ませるところがさすがである。
青い鳥青い鳥
(2007/07)
重松 清

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~思い出の本~ その1

最近読んだ本の紹介が続いたので、この辺で昔読んだ本について書いてみることにする。
第1回目は、高校時代に読んで強い衝撃を受けた宮部みゆきの「火車」。
発売された当時は、直木賞の候補に挙がりながらも、結果的にいろいろといちゃもんをつけられて受賞はならなかった。ぼくが読んだのはそのさらに後で、文庫が出た後だったのだが、それでもすごい話だなと思った。
話が丁寧に作りこんであるため、かなり長い作品であるにもかかわらず、全く長さを感じさせない。(読み終わった後に時計を見てびっくりなんてことはあるかもしれないが)
読み方は人それぞれあるだろうが、「自己責任」という言葉で、社会の問題を当事者だけの問題にしてしまう現在の風潮への警鐘をならしている作品とも読める。
とにかく強い衝撃を受けること間違いなしの一冊である。
火車 (新潮文庫)火車 (新潮文庫)
(1998/01)
宮部 みゆき

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金色の野辺に唄う あさのあつこ

あさのあつこはわりと好きなのでかなり読んでいると思うのですが、この本への評価は若干から口にしてみました。
いや、おもしろんですよ。ただ誰を対象にしているのかがはっきりしない。
老女の死と彼女の周辺の人物が彼女との思い出を語る話で、人によっては感動するかもしれないつくりにはなっているのだけど、正直、メッセージが空回り気味だなあという気がします。
みんなに向けられた言葉というのは誰にも届かない。逆にある人たちのために言った言葉がほかの人にも届いたりすることがある。そんな感じです。
本屋のあおり文句のせいで結構期待してたせいもあって、ちょっとがっかりした、というのが本音です。
金色の野辺に唄う金色の野辺に唄う
(2008/05/31)
あさの あつこ

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ずっと、そこにいるよ。 早見裕司

ホラーというのとはちょっと違うけれど、霊のようなものが出てくる話。
一気に読んだので面白かったということなのかもしれないが…正直、薦める気にはなりません。
主人公の季里の性格がウザすぎて、いやになる。高校生だろ?何、このしゃべり方。
全体的にその季里を大切に思う人々が現れてほのぼのとしたお話になっているので、小学生にも読めるというのが、長所といえば長所だろうか。
なんか宗教じみているというか道徳の教科書もどきというかそんな感じの小説である。
ずっと、そこにいるよ。ずっと、そこにいるよ。
(2008/06)
早見 裕司

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おれたちのD&S 須藤 靖貴

D&Sとはデマンドとサプライすなわち本書は、日本経済に活を入れるべく立ち上がった若者たちの熱い経済小説なのである…わけではなく、D&Sはただのバンドの名前で、主人公がバンドをやるというありきたりな青春小説。


なんてことを書くと、この本がつまらないみたいに聞こえるが、この本はある2点を除けばかなり僕の好みである。
1点目は「なんでビートルズ?」
ビートルズがいいというのは認めるし、好きなのだろうなというのもわかるが、それをやられると僕の個人的な評価は下がる。単純にビートルズ礼賛小説は多すぎて、なんかそれだけでちょっと飽きた感じになってしまうのだ。

2点目は「栗原佐和子の存在意義がない」
青春時代、だれか一人ぐらいは好きな人がいただろう、というのはまあ否定しないが、だからってそれを無理やり書き込まなくてもいいような気がする。特に本作は恋愛じゃない動機でバンドをすることに意義があるわけで、その部分全部カットしてもいいような気がした。

以上の残念な点(要するに個人的に好みじゃない部分ですね)はあるが、
主人公が強引に勧誘されてバンドのメンバーになるくだりなんかはとても面白いし、高校生っぽさがよく出ていて、楽しく読める。そうそう、青春ってこんなもんだよね、という気分にしてくれる気持のよい小説である。


おれたちのD(デマンド)&S(サプライ)おれたちのD(デマンド)&S(サプライ)
(2008/06/13)
須藤 靖貴

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ユージニア 恩田陸

最近文庫版が出たので紹介してみることに。
昔の事件の真相に迫ろうとするのは推理小説ではよくあるパターンだと思うのだが、恩田陸らしいミステリアスな雰囲気がとてもよかった…のだが、最後のほうの展開はあれは何なんだという感じである。
面白いので一気に終盤まで読みすすめて、たどりつくのがそこかよ、という気分になってしまうのがとても残念だ。
直木賞候補になったが、結局受賞できなかったのはそのあたりに原因があるのかもしれない。
(しかしその時受賞したのが花まんまというさほどおもしろくもない短編集だったので、選考委員の考えを支持するわけではない)

ユージニア (角川文庫 お 48-2)ユージニア (角川文庫 お 48-2)
(2008/08/25)
恩田 陸

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ウルトラ・ダラー 手嶋龍一

結構話題になった小説。
小説としてはどうかという批判が結構あったんですが、別に筆者が文章のうまさをアピールしているわけでないし、この本の主題も人物の内面を描き出すことでは決してない。
したがって、文学作品として読むのならやめたほうがいい。しかし、「本」として面白いか否かと言われたら、迷わず面白いと答える。なんといっても社会情勢の描き方が丁寧なのである。登場人物にリアリティがないとかこの本に対して言うのはあまりにもナンセンス。だいたいにして文学作品に出てくる人間にリアリティがあるみたいな言い方じゃないか。
それに登場人物にリアリティがなければいけないなんて誰が決めた?社会情勢という部分にリアリティをもってくる小説がいけないなんて決まりはない。
とにかくいわゆる「小説」としての欠点をすべて補ってなお余りあるほどの面白さがこの本にはある。
とりあえず読んでみて損はない一冊である。
ウルトラ・ダラーウルトラ・ダラー
(2006/02/28)
手嶋 龍一

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文庫版はこちら↓
ウルトラ・ダラー (新潮文庫 て 1-5)ウルトラ・ダラー (新潮文庫 て 1-5)
(2007/11)
手嶋 龍一

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長い終わりが始まる 山崎ナオコーラ

この主人公の小笠原は女性なのだが、ものすごく僕に似ている。
いや別に僕はマンドリンに打ち込んだりもしなかったし、サークル活動なんてものには一切目を向けなかったけど、そういうことじゃなくて、他人に関心がないと自分で思い込みつつ、それでもなんとなく仲間に入りたいと思ってしまうような心境がものすごく共感できる。
ストーリーは特に何かがあるわけでもないのだけど、全体的に誰かを非難する文章になっていないところがいい。(個人的に山崎ナオコーラのこういう書き方はわりと好きだ)
激しい恋とかドラマチックなものを求める人には勧めないけど、恋とか関係なくてちょっとさびしい人にはぜひ読んでもらいたい1冊である。
長い終わりが始まる長い終わりが始まる
(2008/06/26)
山崎 ナオコーラ

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三浦しをんについて3作品ほど紹介

むかしのはなし 三浦しをん
男とはこういうものであると、さも多くの男を知っているかのような話し方をする女というのが世の中にはときどきいる。
この小説から受ける三浦しをんの印象もまさにそんな感じである。
たとえば、どうせ現実から乖離した男を描きたいのであれば、従来の少女漫画がそうしてきたようにあくまでもリアルな男とは別物であると割り切って書けばいいものをそれができていない。まるで思い込みが激しすぎてまったく売れない同人誌の作者のようだ。
だいたいにして昔話をなぞる必然性ってあったのか?
終末思想チックな話での成功例はあまり多くはないだろうが、こんな作品よりマシなものはほかにいくらでもあるだろう。
むかしのはなしむかしのはなし
(2005/02/25)
三浦 しをん

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まほろ駅前多田便利軒 三浦しをん
たとえばあなたが本屋に行って、BL系の話を読みたいと思ったとしよう。
そんな時はこの本…ではなくて、漫画を買うことを勧める。
漫画コーナーに行って適当に3冊買えば、たぶん2冊はこの本よりも面白いだろう。
便利屋をやっている多田が高校時代の同級生の行天と出会って奇妙な同居を始める、というとなんとなく魅力的に感じられないこともないが、根本的に妄想で描かれた男なので正直、気持ち悪い。この多田と行天の関係のウソ臭さも気になるが、そもそも男とはこういうものだという思い込みが随所に見られて、それは違うだろうと反論したくなる部分がかなりある。特に行天はリアリティがなさすぎる。
どうせ妄想で描くのならホモ路線で突っ走ったほうが面白かったんじゃないだろうか?
まほろ駅前多田便利軒まほろ駅前多田便利軒
(2006/03)
三浦 しをん

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風が強く吹いている 三浦しをん

現時点での三浦しをんの最高傑作と言っても過言ではない。

箱根駅伝に挑む男たちを描いた作品。箱根駅伝に関しては若干強引なところがあるが、三浦しをんがはじめて「男」と真剣に向き合った作品。

いやむしろ箱根駅伝に真剣に向き合った結果の産物なのかもしれない。設定もストーリー展開も確かに強引なのだ。箱根駅伝はそんな甘いもんじゃないことは多くの人が知っている。しかしそれでもこの話に魅せられるのは、箱根駅伝にかけるハイジの情熱が「本物」だったからではないかと思う。
風が強く吹いている風が強く吹いている
(2006/09/21)
三浦 しをん

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5年3組リョウタ組/石田衣良

記念すべき1冊目は、今年読んだ本の中で今のところ1番よかったこの本。

基本的に僕は図書館で読んでいるので、その年発売の本というのはあまり読めなくて、ブームが過ぎたころにこっそり読む、というパターンが多いんですが、これはさっさと図書館に予約入れて読みました。

型破りな教師が出てくる話、というとどうも普通の人としても型破りな人が出てきて難問を解決していく少年漫画チックな話を想像してしまいがちですが、この中道良太先生は一般的な若者なわけで、その辺はあくまで普通。
しかし、一般の感覚が通用しないのが学校という世界で、だからこそ彼は型破りな教師になるわけですが、もともとが一般的な人なのでとても感情移入がしやすい。
そしていつのまにかリョウタ先生の目線で物事を追っかけてしまうんですね。

石田衣良っていうとどうも恋愛メインで、もっと言ってしまうとかなり頻繁にセックスの描写が出てくるイメージがあるんですが、これには全く性的交渉の場面はありません。
そんなわけで小学生にもお勧め…とはいわないけど、セックスとかドラッグとか暴力系のやばい系ネタを一切排除してこれだけ面白い話を書きあげたのはさすが。

どさくさにまぎれて自身の作品の宣伝をしているところもなかなか笑えました。

5年3組リョウタ組5年3組リョウタ組
(2008/01)
石田 衣良

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はじめに

本を読んだだけで終わるのはなんかもったいないと言われたので、感想を書いてみることに。
あくまで個人的な感想です。怒らないでくださいね。

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