とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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犯罪小説集 吉田修一

実際に世間を賑わわせた事件をベースにして書かれた短編集。人々の描き方がうまいので、犯罪にも非常に説得力がある。もちろん犯罪を正当化する気はないのだが、ついついなるほどなあと思わされてしまう作品である。

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橋を渡る 吉田修一

吉田修一の新作ということで読んでみた。前半は2014年の野次事件などの時事問題を取り込み、期待通りの面白さでここからどう展開するのだろうかと思ったら、4章目が70年後の2085年の話になっていて、それはそれでメッセージ性もあるのだが、なんとなく気持ち悪い展開になって、エピローグで「でもそんな未来にならないかも」というような期待をさせて終わる感じである。
正直、この未来の話が今一つしっくりこなかったので、最終的にはまあそれなりの本、という評価に落ち着いてしまった。

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作家と一日 吉田修一

ANAの機内誌に連載されていたエッセイをまとめたもの。エッセイも面白い。特に何がというわけではないのだが、作家の日常というのはこんな感じなのかな、という風に思えて、妙に親近感が持てる作品である。


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森は知っている 吉田修一

「太陽は沈まない」の鷹野の過去の話…ということになるのだろうか。太陽は沈まないよりも妙に現実離れしていて、面白いには面白いのだが、今一つ入り込めなかったのが少し残念。どこかが悪いという感じでもないのだが。

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怒り 吉田修一

イメージとしては代表作「悪人」に近い。ただ今回のテーマは犯人をいろいろな視点からとらえるのではなくて、本来なら事件とは関係ない人を犯人だと疑ってしまう人々の心理を描いている。犯人が誰かと考えさせるという点では叙述トリックといえないこともないが、そういうミステリーの作品として捉えないほうがいい。謎解きが目的だと思って読むと、すっきりしない気持ちになるだろう。
怒り(上)怒り(上)
(2014/01/24)
吉田 修一

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怒り(下)怒り(下)
(2014/01/24)
吉田 修一

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愛に乱暴 吉田修一

不倫から結婚へと考える女の話、と書いてしまうといろいろと問題がありそうだが、これ以上書いてしまうと読んだ時に面白くなくなってしまうので、これ以上は書けない。
都合よく考えるという人間の心理や、結婚しているのにすぐにほかの女に手を出すだらしない男、それを許してしまっている男の母親などが本当にうまく描かれている。
ちょっとした行動が他人にとっては気持ち悪いという心理もうまくついていると思う。
そして終わり方も悲惨なだけではないところがいい。
全体を通していい意味での人間のしたたかさを感じる作品である。
愛に乱暴愛に乱暴
(2013/05/22)
吉田 修一

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路 吉田修一

台湾の高速鉄道建設をテーマにした作品。いろいろな立場の人たちが複雑に絡み合っていて、なかなか面白いのであるが、その複雑な構図ゆえに、章が変わるごとに人物の説明を入れる。ここで時間の経過も入れてしまって無駄な説明にならないように工夫してあるところがさすがは吉田修一という部分であるが、ただやはり通して読むと若干説明がくどいように感じられてしまう。
もちろんストーリー自体は骨格がきちんとしているし、登場人物の描き方にも無理がないので、物語にも入りやすい。映像化してみたら面白くなるのではないかと思うような作品である。
路(ルウ)路(ルウ)
(2012/11/21)
吉田 修一

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太陽は動かない 吉田修一

これは吉田修一の中でも久々の大作というか、かなり気合の入った作品である。
民間の情報屋を主人公に、政治家や財界やなんか裏社会っぽいものが登場する今までの吉田修一にはなかったタイプの作品かもしれない。
今回の五十嵐の政治家像としては「平成猿蟹合戦図」と重なる部分があるが、今回のほうがよりそのキャラクターが生かされている。
若干、菜々とキムのラブストーリー的な部分が安っぽい感じになっているのが残念だが、全体としては非常に完成度の高い作品であり、今年を代表する作品の1つといっていいだろう。
太陽は動かない太陽は動かない
(2012/04/25)
吉田 修一

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平成猿蟹合戦図 吉田修一

最初はタイトルの意味がよくわからないが、読み終えてみるとなるほどと思う。
さすが完成度が高い。
久々の新作というファンの期待に十分にこたえられる内容だろう。
人間関係を複雑にからめながらも、不自然な感じがせず、いろいろな主張を混ぜながらも読み手を不快にさせない。
このうまさが吉田修一の魅力なのだろうと改めて思う作品である。
平成猿蟹合戦図平成猿蟹合戦図
(2011/09/07)
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空の冒険 吉田修一

全日空の機内誌に連載された小説とエッセイを合わせて単行本化したもので、「あの空の下で」の続編というか、まあ同じ形式の本である。
一つ一つは非常に短い話なのだが、どれもその短い中にいろいろと面白い要素があり、続きが読みたくなってしまう。
今回は「あの空の下で」と違って、エッセイと小説は交互に入っているのではなく、小説が前半にまとめてあった。(まあだからどうだということもないのだが。)
そして海外よりも国内を舞台にした話が多かったことも前作との違いかもしれない。
とりあえず、次に飛行機に乗る機会があったらちょっとANAをつかうように意識してみようかと思った。

空の冒険空の冒険
(2010/08/30)
吉田 修一

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横道世之介 吉田修一

今までの吉田修一の文章と少し雰囲気が違うなと思った。
しかし、それに気づいた時にはすでに止まらなくなっていた。
おもしろい。もしかしたら吉田修一の作品の中で一番かも知れない。


人生において誰かに話すほどのことというのは意外と少ない。
ではそれ以外の時間はどう過ごしているのか、と考えたときに何か自分の人生がひどく隙間だらけのもののように思えてくる。
この作品はそんな「隙間」の部分を丁寧に描いた作品だと言えるだろう。
そもそも横道世之介という人物自体がこの「隙間」の集大成のような人間である。
そしてそれを表すかのように世之介にかかわった人たちのその後の話がところどころに挟まっており、彼らは世之介をはっきりと思い出しはしない。
とりたてていいやつという感じではない。でもこういう人に出会えたら得をした気分になるという作者のメッセージはとてもよくわかる。
僕が世之介に出会っていたら…
そう想像せずにはいられなくなってしまう作品である。
横道世之介横道世之介
(2009/09/16)
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キャンセルされた街の案内 吉田修一

久々の新刊ということで読みに行きました。
短編集なので少しずつ読むのに最適!!
全体的にはどっちかというと文学よりの本かなという気がしました。
僕の中で吉田修一は社会派的なのと文学的なのとあって、今回は後者のほうが近いかなという感じです。
ただ吉田修一の文章は読みやすいので、そんなに明確には分けられませんが。

最後の話を除いて、妙に短すぎの印象がありました。
実際短いんですが、面白いだけにもう少し展開させてほしかったなと思ってしまいました。
キャンセルされた街の案内キャンセルされた街の案内
(2009/08/22)
吉田 修一

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悪人 吉田修一

吉田修一の渾身の作品といってもいいだろう。
綿密に練られた設定、話の展開、人物の描き分けなどどれをとっても素晴らしい。
「悪人」とは何か、というテーマはもちろんだが、それ以外にもいろいろと考えさせてくれる作品である。
あえて欠点をあげるとすれば、ちょっと長いところだろうか。
しかし、面白いので、意外と長さは感じないはずだ。
悪人悪人
(2007/04/06)
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あの空の下で 吉田修一

全日空の機内誌に連載されたという小説とエッセイを集めた本。
どれもよくできていて、面白かった。限られたページ数でこれだけのことをやってのけたのだからさすがは吉田修一という感じである。
これを読んで旅行に行きたくなる人は多いと思うが、はたして全日空は売り上げを伸ばすことができたか?なんかJALとかが無駄に得していそうな気がしないでもない。
あの空の下であの空の下で
(2008/10/09)
吉田修一

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元職員 吉田修一

講談社の書き下ろし百冊のキャンペーンの第一弾として吉田修一を登場させた、というのは講談社の判断としては間違っていなかったとは思う。

しかし、正直言って、この作品は少々期待はずれだったかな。
文章がうまいから、一気に読んでしまって、それなりに楽しめるのだけど、吉田修一の持つ衝撃性がこの作品に限りあまりない。
なんか「らしくないな」というかんじ。

主人公の小心者なところなんかはすごくいいし、面白い小説であることは間違いないのだが、吉田修一の作品としてはあまりいいとは思えない。
元職員元職員
(2008/11/05)
吉田 修一

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静かな爆弾 吉田修一

タイトル通り静かな物語だな、というのが第一印象。
あわただしく過ぎていく日常と響子と過ごす時間との対比が非常にいい。
日常が淡々と綴られているせいか、いつの間にか読み終えてしまう感じがする。
感動というような話ではないけれど、読後感も悪くないし、静かな気分で過ごしたいときにお勧めな一冊だろう。
静かな爆弾静かな爆弾
(2008/02)
吉田 修一

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さよなら渓谷 吉田修一

吉田修一はやはりいい。
なんていうか「世間」とかの描き方がすばらしい。
加害者は確かに悪いんですよ、でも本当に悪いのは加害者だけですか?
これを書いている僕自身、事件の何かの被害者に対して本当に普通に接することができるかと問われると自信がない。いや、たぶんできないと思う。
世の中にはそれができる人もいるだろう。だが、そうした人にそうそう出会えるものでもないのだ。
だから話の中で彼女がああいう選択をしたのは、あながちあり得ない話でもないと思わせる。
ラストの尾崎と渡辺とのやりとりも秀逸ですね。

幸せな気分とはいかないけれど、意図的に電車を乗り過ごしたくなるくらいにはまりました。
さよなら渓谷さよなら渓谷
(2008/06)
吉田 修一

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初恋温泉 吉田修一

吉田修一はわりと好きな作家なのですが、今まで紹介したことがなかったので、今日は吉田修一を。


これはすべての話に温泉が出てくる短編集。
個人的にはおしゃべりカップルの「主人公になれない」という会話が好きです。
全体的にはいろいろな話があって楽しめるのですが、面白いだけに、一つ一つの話が短すぎてもっと読みたい感じになります。もちろん不自然な終わり方をしているわけではないので、本当に単純にもっと読みたい気分にさせてくれる本でした。

初恋温泉初恋温泉
(2006/06)
吉田 修一

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