とりあえず読んでみる
本の感想を思いつくままに書いています。読んだ順番ではありません。   あと非常に偏った趣味なのでその辺もご理解いただけると嬉しいです。    ※画像の大きさがおおざっぱなお勧め度です。

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アンマーとぼくら

変な父親を持った主人公が「おかあさん」と旅行しながら、過去の思い出を回想する話で、まあ有川浩らしいそのテーマへの大げさすぎるほどの礼賛があります。今回は沖縄が舞台なので、とにかく沖縄の素晴らしさが描かれている、という形になっています。有川浩の作品なので、読む側としてもその辺は心得ているでしょうし、有川浩の描く主人公の男といえば、だいたいこんなものという想像がつくのではないでしょうか。そういう意味では有川浩ファンにはわりとお約束で楽しめる作品ではないでしょうか。

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だれもが知ってる小さな国 有川浩

佐藤さとるの名作「だれも知らない小さな国」のオマージュというかなんというか。あえてあの書き出しをしているところからもかなりの熱意が伝わってくる。いくらなんでも作品中で佐藤さとるを持ち上げすぎなんじゃないかとは思ったが。
基本的に別の場所という設定にしてあるので、従来のコロボックルシリーズが好きな人でも、そもそもそれを読んだことがない人でもそれなりに楽しめる作品ではないかと思う。
余談だが、どさくさに紛れて旅猫リポートの話を入れたり、高知県アピールしたりと変なところで有川浩らしさがあった。

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絵本「旅猫リポート」 有川浩

「旅猫リポート」の文章を短くして村上勉の絵を増やした本。もともとの話を知っているので、それなりの楽しめるが、そうでない人にはちょっとわかりにくかったのではないかと思う。ただこれは「絵本」である。絵だけで大体のストーリーの流れがつかめる。むしろ省略されている分、絵から想像力が掻き立てられる。村上勉の作品としてとらえたほうがこの本は適切な野だろうと思う。

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キャロリング 有川浩

本の発売とNHKのドラマの開始が非常に近かったのが妙に印象的だったのですが、中身としては複雑な生い立ちを持った男が事件に巻き込まれる話でそんなにすごい感じでもありません。深刻になりすぎずに読めるというのを利点捉えられる方にはおすすめできますが、それを「軽さ」というふうに感じる方にはお勧めできません。
キャロリングキャロリング
(2014/10/22)
有川 浩

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明日の子供たち 有川浩

児童福祉施設をテーマにした作品で深刻な話もないことはないのですが、全体的にはハッピーエンドというか特に不幸な感じにはなりません。主人公があまりにも子供っぽく、いくらなんでもやりすぎなのではとは思いましたが、従来の有川浩にありがちな「適当に登場人物をくっつけるような恋愛に持ち込む」展開もなく、テーマがぶれなかったところはよかったと思います。人物の描き方にはいくつか気になる点はありましたが、児童福祉施設に興味を持たせるという点ではいい作品なのではないでしょうか。
明日の子供たち明日の子供たち
(2014/08/08)
有川 浩

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三匹のおっさん ふたたび 有川浩

三匹のおっさんの続編。まあそれなりに面白い。おっさん以外の人物が主人公になった話などもあり、番外編というほうが近い部分もある。前作のファンなら十分に楽しめる内容である。
三匹のおっさん ふたたび三匹のおっさん ふたたび
(2012/03/28)
有川 浩

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旅猫リポート 有川浩

事情により猫を飼えなくなった男が猫の引き取り手を探して旅をする話。
その事情というのもわりと早い段階でなんとなくわかるので、あとは男の過去の話がメイン。
描き方としては、猫視点が中心で、途中にさまざまな人物の視点の話が入る。
「吾輩は猫である」よりはなんとなく「ルドルフとイッパイアッテナ」を思い出させる。時代背景の差だろうか?
旅猫リポート旅猫リポート
(2012/11/15)
有川 浩

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空飛ぶ広報室 有川浩

それなりに面白いんですよね。読みやすいし、自衛隊の広報の仕事というのが非常にわかりやすく描かれていて、悪くない作品だと思います。
ただ、何かこう手放しで称賛できないのは、妙に「自衛隊以外の人間への無邪気な侮蔑」を感じるからです。
本人はおそらくそういう風には思っていないのでしょう。
しかし、自衛隊に入れ込むあまり、「自衛隊以外の職業は、自衛隊がいてこそ成り立つのだから自衛隊に感謝しなければならない」とでもいわんばかりの他の職業の人々を見下した感じが出ていて、それはちょっと他の人に失礼なのではないかと思いました。
自衛隊を称賛するのが悪いことだとは思いませんし、自衛隊についてもっと多くの人に知ってもらいたいと思うのもいいと思います。
ですが、だからと言って他の職業を見下すような描き方をしなくてもよかったのではないでしょうか。
自衛隊には配慮を求めるくせに、ほかの職業をけなすことになることについては全くの無配慮に感じられました。
このあたりがなければもっと素直に楽しめた作品ですね。
空飛ぶ広報室空飛ぶ広報室
(2012/07/27)
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ストーリーセラー 有川浩

去年本屋大賞の候補になっていた作品ですが、正直、何がいいのかよくわからないという感じでしょうか。
本人が設定の強引さを自覚していて書いているのはわかるのですが、やはりかなり無理があって、話に入り込めませんでした。
そして全体的にどうも感動仕立てというか、人が死ねば感動しろとでもいいたいのかとききたくなってしまうような感じに作られいるので、こんな無理やり殺すための設定で、死という結末を導き出して、感動しろって言っても無理ではないかと思ってしまいました。
後半の話は前半の話よりはいくらか現実的な話になっていましたが、面白いかどうかは別問題で、やはり題材に無理があったという印象が本全体に漂っていました。
ストーリー・セラーストーリー・セラー
(2010/08/20)
有川 浩

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ヒア・カムズ・ザ・サン 有川浩

同じタイトルで似たような設定(でも少し違う)の話が2つ描かれています。
編集者の男が主人公で、同僚の女性の父親が脚本家というところは同じ。
どちらの話もそれなりに楽しめます。
前半の話のほうがよりドラマチックで、後半の話のほうがまあわりと地味な話です。
有川浩の描く男性主人公が嫌いでない人なら、どちらの話も楽しめるでしょうし、そうでない人にはどちらも勧められない、というかその程度の差しかないので、どちらがより好きかという感じで評価が二分されるとかそういうことはないでしょう。
ヒア・カムズ・ザ・サンヒア・カムズ・ザ・サン
(2011/11)
有川 浩

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フリーター、家を買う。 有川浩

ドラマ化されたことは知っていたのですが、話の内容は全く知らずに読んだため、ずいぶん印象が違いましたね。
てっきり、フリーターになってしまった人が、これで終わるものかとバイトでお金をためて家を買う話かと思ったのですが、そういう話ではなく、もっと「普通」の話でした。
そういう意味では価値観の転換もなく、「常識」の範囲で読めるので、突飛な話という感じはしません。
そこそこ面白いし、何よりも読みやすいので、有川浩のよさはよく出ていると思います。
フリーター、家を買う。フリーター、家を買う。
(2009/08)
有川 浩

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県庁おもてなし課 有川浩

タイトルがなかなか面白いのですが、高知県には実際におもてなし課が存在するそうです。
さてこの話、お役所の融通のきかなさをうまく描いていてそこは非常に面白かったのですが、安っぽい恋愛話を二つ絡めたことで、ちょっと残念な作品になってしまっています。
面白いことは間違いないんですが、どうしてここまで無駄な恋愛を絡めるのだろうかと思いながら読みました。
題材はまちがいなくいい。だったら余計な小細工をしないほうがよかったのではないかと思いましたね。
もちろん有川浩の予定調和で展開があからさまな恋愛物語が好きな方はあまり気にならないかもしれません。
そういう予定調和としての面白さはあると思います。ただせっかく面白い題材だっただけにこういう予定調和は絡めてほしくなかったなというのが正直な感想です。
県庁おもてなし課県庁おもてなし課
(2011/03/29)
有川 浩

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キケン 有川浩

文章が有川浩で、イラストが徒花スクモという「図書館戦争」のコンビの作品。
章の初めに漫画が入っている。また表紙も漫画仕立てで、おそらく文学賞系には一切ノミネートされないだろう。
文章としてはエンターテインメント性を追求している、いわゆる有川浩お得意のパターンで、読みやすく、スピード感があって面白い。
物語は、主人公が大学時代に入っていたとんでもない部活、通称「機研」を舞台に、まあ通常ありえないようなそれでいて妙に説得力のある学生時代を展開させる。
フィクションなんだからこんなことあるわけがない。だが、このレベルには到底及ばなくても「キケン」に当たるような思い出を誰もが持っているのではないだろうか。
有川浩はあとがきで、男子は誰でも「キケン」をもっている、というような話を書いている。だとすると私の場合、大学時代ではなくてむしろ高校時代かもしれないと思った。
図書館戦争は男女の恋愛話で仕上げてあったが、こっちは恋愛を排したエンターテインメント。有川浩にしては珍しいパターンといえる。(まあ大神の恋愛の話があったが)


本編とは関係ないが、最後の黒板のシーンで矢沢あいの「天使なんかじゃない」のラストシーンを思い出してしまったのは私だけではないだろう。しかし、高校生ならいざ知らず、いい年した大人がああいうこと書くかなあ?と最後に疑問は残ったが。
キケンキケン
(2010/01/21)
有川 浩

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クジラの彼 有川浩

読む人によっては、「自衛隊礼賛小説」で切り捨てられそうですね。
表題作も含めて、全体的に有川浩の自衛隊好きな様子がうかがえます。
ところで気になったのが、恋人に仕事のことを教えない、というのはたいていの場合そうなのでは?
職場の恋愛ならともかく、わざわざ外部の彼女に機密を教えたりしますか?機密でなくとも、いちいちいうほどのものでもないと思うのですが。(これは話すのが普通なんですか?私は絶対に言わないんですが)
これを自衛隊限定ととらえるのは違和感がありました。
そして少し思想がふらつき気味です。
自衛隊は国家機関。そこをいいとするなら、その立ち位置で書かないと、深刻な物語になった瞬間にぶれます。
「図書館戦争」の成功は、あくまでも娯楽で描いたから。
ですから、今回の作品もラブコメである限りにおいては、楽しめる作品ですが、それ以上追及はできない作品になっています。
一応この表題作と、「有能な彼女」は「海の底」の番外編らしいのですが、「海の底」を読みたくさせるような話ではありませんでしたね。
さんざんけなしてしまいましたが、娯楽としては面白いですよ。
思想的に追及しなければいいんです。そしてそういう意味では有川浩はそこを踏み越えてはいません。
クジラの彼クジラの彼
(2007/02)
有川 浩

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三匹のおっさん 有川浩

「三匹のおっさん」が町内で起こる事件を解決するというある種の推理小説的な本といえるかもしれません。
大した事件でもないので、トリックとかに突っ込みを入れるほどでもなく、それなりに楽しめるようにはできているとは思います。
ただ60歳で高校生の孫がいるという設定に無理がありすぎて、どうも飲み込みにくい部分があり、「高校生の孫がいるような老人」として3人を描いているせいで、おそらく60歳善後の方が気を悪くするのではないかと思うような描き方になっています。有川浩自身はあとがきで老人への愛を強調してはいるのですが、それにしては老けた描き方になっているように思えました。
60歳が老人に思える年齢の読者にはいいのかもしれません。

三匹のおっさん三匹のおっさん
(2009/03/13)
有川 浩

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シアター! 有川浩

有川浩らしいお話と申しましょうか。
貧乏劇団の主宰者の弟と一般的な社会人の兄という家族の話を書きつつ、石田衣良の「下北サンデーズ」のような劇団の話を展開させるわけですが、なかなか面白い話だと思いました。
登場人物にキャッチコピーをつけるのは出版社の趣味でしょうか?それとも有川浩の趣味なのでしょうか?
このキャッチコピーをつけることで登場人物の役割がある程度限定されてしまっているようにも見えます。
多くの人間を操るために行った処置とも考えられますね。

ところでこの作品で有川浩が一番主張したかったことはおそらく「大衆向けのものを馬鹿にするな」ということではないかと思いました。
物語の中盤にこのような記述があります。
「プロパーに評価される商品が悪いというわけではない。それは業界で確かに必要なものだろう。しかし、それとは別に新しい客を連れてくる商品を冷遇するような業界は、決して社会のメインストリームにはなれない。分かりやすいものを軽視する風潮には商業的に成立するために不可欠な一般客への侮蔑がある。」
これは有川浩自身の作品にも言えることかもしれません。
彼女の作品は読みやすいし、わかりやすい面白さがあります。
しかし、メジャーな文学賞とは無縁です。おそらくノミネートもないでしょう。
一般客への侮蔑はおそらく小説の業界にもあることなのではないかと思うことが時々あります。

直木賞は推理小説には不利だと言われます。
売れていても、です。
それはやはり「一般客への侮蔑」と言えますね。
もちろん推理小説は「このミステリーがすごい」など推理小説限定の賞があります。
しかし、有川浩はそういうものも狙えないでしょう。
そう考えるとやはり有川浩のような作家を評価する手段を持つべきだとは思いますけどね。


シアター! (メディアワークス文庫)シアター! (メディアワークス文庫)
(2009/12/16)
有川 浩

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別冊図書館戦争 有川浩

これで図書館戦争のシリーズはすべて読み終えました。(このブログでは書きませんでしたが、実は図書館危機と図書館革命については昨年のうちに読み終えていますので)
本編のほうに比べて、突っ込みどころが少なく、丁寧に描いているかなとは思います。
とはいえいくつか気になった点もあります。
雄大に関する事件で柴崎があれほどまでにショックを受ける理由がわかりません。
仮にも情報屋という設定ならあの程度でそんなに動揺してていいのだろうかと思ってしまいました。
慣れていないせいでしょうか?しかし図書館利用者の中には少なからずいると思いますが…。ああいう世界設定ですし。
それから最後の「背中合わせの二人」で、伏線の張り方があまりにも単純というか、私が推理小説のトレーニングを積んだせいなのか、展開が読めてしまって困りました。
別に展開が読めても楽しめる作品なので、有川浩としてはあえて複雑にはしなかったのかもしれません。
そして幸せな話だから余計に気になる有川浩の結婚観。これは突っ込みどころというよりは個人的に好きではない点というべき部分なので、あげるべきではありませんね。
話としては読みやすく、エンタテインメント性においては優れた作品といえるでしょう。
あえて批判的な評価をしてみましたが、楽しめる本ではあるといえます。
ですが、私の美学には反するので、大きな画像にはしませんでした。
別冊 図書館戦争〈1〉別冊 図書館戦争〈1〉
(2008/04)
有川 浩

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別冊 図書館戦争〈2〉別冊 図書館戦争〈2〉
(2008/08)
有川 浩

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図書館内乱 有川浩

有川浩の図書館シリーズの2冊目にあたります。
なるほどレインツリーの国はここで登場する本なのですね。
レインツリーの国自体は決しておもしろい本ではありませんが、その扱いに関してはうまいところを突いたなあと思います。
残念な点としては、手塚の兄がそこまで優秀には思えないことです。
カリスマ性というのは文章で表現するのは難しいジャンルの才能なのかもしれませんね。
単純に理論的な面でのやり取りだけみると、そこまできちんとした理論構築がされていないように感じます。
またこれは江東にも言えることで、バランスと言いながら、その実偏っていることを誰も指摘していないこと、巧妙に問題をすり替えていることに隊員が誰も気づかないことが気になりました。
もちろんこれもその場の空気、といわれてしまうと全く反論の余地はありませんけれど。
ただあまり理論的なことを考えずに、読む分には十分に勢いのある作品だと思います。
図書館内乱図書館内乱
(2006/09/11)
有川 浩

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図書館戦争 有川浩

満を持して、といういい方はちょっとおかしいかもしれません。
ですが、この本を本屋大賞のノミネートで知ったのが2007年の1月ですから、3年近くたってようやく読むことができたわけです。
もちろん予約を入れればもっと早く読む機会はあったのでしょうけれど、2年たっても結構予約が入っていたので、今更予約もないだろうと思い、予約しないまま待っていたら、ようやく図書館で普通に借りられる状態になっていたわけです。


前置きが長くなってしまいましたが、それくらい長い間、待ってようやく読んでみたのですが…。
…期待しすぎてしまったようです。
問題提起としては悪くないのですが、国家の体制の設定に甘さが見られました。対立軸を地方自治体と国家とするには無理がある設定でした。
憲法に関してももう少し調べたほうがよかったのではないかと思われるところがいくつかあり、序盤で設定を全部説明してしまおうとする力技をかけられたときに、その設定の荒さが目に付いてしまいました。
また、登場人物のキャラクターが妙に単調で、本質的な差を見出すことができませんでした。
もちろん設定としてはおもしろいと思いますし、ストーリーもとても魅力的だと思います。
ですが、2006年を代表する作品かといわれると、賛同しかねます。
図書館戦争図書館戦争
(2006/02)
有川 浩

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ラブコメ今昔 有川浩

軽く読むにはなかなか素敵な作品といえるでしょう。
自衛隊の恋愛もの、というまあ有川浩らしい作品ですね。
そして有川浩らしくふつうに幸せな話を書いて終わりです。
…おもしろかったのに、批判するような表現になってしまうのはここにある思想がどうも気に食わないせいでしょう。
自衛官が自分の職業を誇りに思うのは素晴らしいことだと思います。
ですが、それを他の職業への批判につなげなくてもいいのではないかという気がします。
有川浩がどう考えていたのかはわかりませんが、自衛官をたたえるならその路線だけにしておけばいいのに、どうも余計な思想が含まれているように思えてなりません。
そもそも結婚という制度について有川浩自身が真剣に考えていないのではないでしょうか?
まわりがするから?社会通念上まともな大人はすることになっているから?税制度上の優遇措置を受けるため?親と戸籍を別にしたいから?
結婚という制度について真剣に考えたことがない人間(するかしないかは真剣に考えたと思いますが)が結婚する人や離婚する人を非難する資格はないと思います。
何より当事者以外が結婚や離婚について口を挟む余地があると私には思えません。
深読みしすぎだと言われればそこまでです。ですから軽く読むには優れた本だ、という最初の評価に帰着するのです。
ラブコメ今昔ラブコメ今昔
(2008/07/01)
有川 浩

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植物図鑑 有川浩

Amazonのレビューでは大方好評なようですね。
確かに、ハッピーエンドでいかにも有川浩らしい温かいお話に仕上がっていますし、求められているものを書いた、ということなのでしょう。
実際に植物を取って召し上がったそうで、ある程度植物の好みが見えます。
よほどフキノトウがお気に召さなかったのでしょう。しかし、天ぷらにしたときヨモギは普通に食べてフキノトウのほうは苦くて食べられないというのがおかしな気がしました。あの程度で苦い苦い騒ぐならなぜヨモギが食べられるのでしょう?しかも主人公はタンポポも平気で食べているのに…
それからイタドリを生で食べたときに「果物に近い」と表現。いやそれは大げさでしょう。たしかに甘酸っぱいという感じですが、甘さはかなり控えめですよ、生のイタドリは。この辺りに作者の好みとの相違を感じました。
あとはイチゴに関する部分が若干甘いようにも思いましたね。
最後に植物を丁寧に調べたところはわかったのですが、民法も調べるべきでしたね。
親が生きているのに相続放棄をすることはできません。排除はできますが、この場合代襲相続ができるので問題の解決にはならないでしょうし。
と、結構悪口を書いてしまいましたが、ついつい語りたくなるほど面白い本ではありました。


おまけ
作者が昭和天皇の言葉を引用していたので、同じ言葉の引用例として最も優れたものと私が勝手に思っているあるニュースサイトの記事をリンクします。
http://bogusne.ws/article/94808052.html
植物図鑑植物図鑑
(2009/07/01)
有川 浩

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塩の街 有川浩

自衛官の小説というものをあまり知らなかったので、新鮮ではあった。
これで世界が滅びる系の話だったら、読む価値のない話だったが、世界を救う話なので、まあかろうじてこの話が「救われた」というべきだろう。
それにしてもなんだってこんなに大げさにしたがるかねえ。
恋愛至上主義の小説は嫌いではないが、こういうのは好きになれない。
ただ、冒頭に述べたように自衛官というのが僕にとって新鮮な題材だった、それだけがこの小説の長所である。
塩の街塩の街
(2007/06)
有川 浩

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で、ブログのテーマとは全く関係ないですが、友達に頼まれたので、この画像を貼っておきます。

国民審査
ちなみに僕は、こんなやつの天下り先として最高裁を使わないでほしいと思っているので、当然×をつける予定です。
参考までに
天木直人のブログ(8月18日付)
もう一つ
天木直人のブログ(2008年10月16日付)
↑これの一番下の記事

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阪急電車 有川浩

本屋大賞にあとわずかでノミネートしそこなった作品。(つまり一次投票で11位だった)
阪急電車を利用するいろいろな人たちの話を短編集風に書いた作品。
翔子の話などは女性ならではの敵の女に対する容赦ない書き方がすごくよかったですね。
ただ、男性を主人公にした話の平凡な感じが残念でしたね。どうせなら全部女性が主人公の話で固めてしまえばよかったのに。
男性が主人公になっているのが二つあるんですが、あまり区別がつきませんでした。
阪急電車阪急電車
(2008/01)
有川 浩

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レインツリーの国 有川浩

障害者を扱った恋愛小説。
面白いのだが、一つだけ、個人的にどうしても好きになれない点は主人公の男がうざいということ。
ストーリーとしてはよくできていると思いますし、おそらくは感情移入できる人も多いと思います。
ただね、なんでこの男はこんなに上目線なのだろうかとか不幸自慢してどうすんだとか、いろいろと思うところがあり、いま一つはまりそこなった感じです。
主人公の設定って大切だなあとどうでもいい感想で締めくくっておきます。

レインツリーの国レインツリーの国
(2006/09/28)
有川 浩

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